ACコブラは、ACカーズが生産していた「ACエース」をベースに制作されたモデルです。 フォード製V型8気筒の4.7Lエンジンを搭載し、1962年にACコブラとして登場しました。グレードではないものの、搭載されるエンジンの違いで2つに分けられ、大きくは4.7Lを搭載する「289」と、7.0Lを搭載する「427」です。また、初期のモデルでは4.3Lモデルもあるなど、意外と多い構成になっています。市場ではこれらとは異なる排気量のACコブラも出回っていますが、当時のコブラではないことがほとんどです。現在でも「アジアAP」や「427 S/C」など、正規のモデルも新車で販売を継続しています。少しややこしい部分ではありますが、1960年代に販売されていたACコブラがオリジナルとされています。ACコブラを共同で制作していたACカーズは1970年代後半に倒産しており、一時は別の企業が商標を持っていたものの、その後はシェルビー・アメリカンに商標権が渡りました。