ホンダ・レジェンドをベースに開発されたローバーの大型サルーンが800シリーズですが、レジェンドにはない5ドアハッチバックがラインアップされていたことは注目すべきでしょう。欧州ではこのボディタイプが人気で、日本や北米を主戦場としたレジェンドとの性格の違いが端的に現れています。このハッチバックに関しては最上級グレード「ビテス」が日本にも輸入されていました。レザーと木目の豪華な内装はセダン譲りですが、外装はボディ同色のスポイラーが奢られていてパーソナルな性格が強いのも特徴。英国のみならずヨーロッパの洗練された感性が光る一台と言えるでしょう。1998年に後継の75シリーズが登場しますが、こちらはステーションワゴンの設定となっています。