当時の自動車メーカーBMCで生産された最初のモデルはオースチン・セブン(その後オースチン・ミニに改名)及びモーリス・ミニは1959年マイナーの名でイギリス国内向けに発売されました。当時はモーリスとオースチンという2つのブランドがあり、それぞれのブランドから販売された車種を区別するためにエンブレムとグリルだけを変えて別々の呼び方が使われていました。その後に登場したスポーツモデルの「ミニ・クーパー」もオースチンとモーリスの両方が存在します。しかし、BMC自体が経営権が次々と変わったため、モーリスの名を冠したのは1969年のMK-2までとなります。横置きエンジンによる前輪駆動方式のエンジンは、当時のBMCの多くの車種に使用されていた生産性と実用エンジンとしての資質を兼ね備た850㏄クラス(後に970㏄も)のOHV直列4気筒エンジンを採用し、オーバーハングを切り詰めた純粋な2ボックスレイアウトで、全長は3mほどに過ぎませんでした。