ボルボの誇る名車240エステートの後継として1991年に登場しました。850の「5」名の通り直列5気筒エンジンを搭載、駆動方式は従来のFRからFFになるなど、従来の良く言えば質実剛健、悪く言えば鈍重、というボルボのイメージを覆したクルマです。この850にはステーションワゴンの「エステート」が用意され、ルーフから垂直に流れるような細長いテールランプが特徴です。大ヒットとなった850シリーズですが、ステーションワゴンとしても画期的だったエステートの人気はとりわけ高いものがありました。なかでもターボエンジンを積んだスポーツモデル「T-5」はGTカーのとしての素性も十分にあり、エステートのイメージリーダーでした。