サーブの中型車の主力であった99の後継として1978年にデビューした9000シリーズ。初代は大きく曲面したフロントガラスなど、独特のスタイルが特徴です。その後著名人に愛用されたことでバブル期に一部でブームになりました。1992年、GMのサーブ資本参加後に登場した2代目はシャシーなどの基本部分をGMグループのオペラ・ベクトラなどと共有することになりました。これにより初代のような個性的なスタイルはなくなり、販売台数も大きく落ち込む結果となるのです。日本での販売も輸入元を変えながら続けられましたが、1997年には後継の中型車・9-3シリーズに後を託して販売を終了しました。