更新2021.05.22
思わずあなたも欲しくなる?!工具大好き!へっぽこプライベーターの愛用ツールをご紹介!!
細谷明日葉
筆者は一応細谷家の一人娘ということになっていますが、両親はクルマがそれほど好きなわけでもなく、これといった蒐集壁もありません。
「私って多摩川の橋の下で拾われたのでは…?!」
そう思えるほど、なぜか私だけがクルマにハマり、モノ集めにもハマっている始末(笑)。
いわゆるカーキチ的英才教育を受けていないため、クルマ趣味は遅咲きでした。
まず最初に直面した難題は、アフターメンテもろくに考慮せず、ただ性能面に惹かれて購入したコペンの吸気フィルター(湿式)。
なんとそのエアクリーナーは、バンパーを外さなければ脱着不可能な形状だったのです!!
(そんなことすら知らずに選んだ当時の私って一体…)
初心者だった筆者には、自宅でバンパーを外すなんて想定外。
両親はもちろん、周囲にそんなことをしている仲間もいません。
しかし幸い(?)、コペンのメンテナンス本を読みふけっていたこともあり、とりあえず挑戦してみることに。
「こんなのエンスーやプライベーターしかやらないんじゃ…」と思いつつ、やってみたら案外単純。
複数のクリップやボルト、ライト類のコネクターを外せばガコンと取れたのです。
ただ、手元にあったのは、家の道具箱に入っていた心もとない工具類。
メンテナンスのされていないラチェットは空転するわ、ドライバーは先端が摩耗しているわで、作業性はイマイチ。
…と、そこから「工具と真剣に向き合おう」と思い立ちました。
調べてみると、世界には様々な工具メーカーが存在し、それぞれに得意分野やイチオシ工具が存在するっぽい!!
いったい全体、具体的にどう“イチオシ”なのか、実際に手に取って確かめるべく、専門店へと足を運ぶことにしたわけです。
あれこれ触れたり試したりしていると、ブランドごとに特化した点が違う…!!
今は分不相応かもしれないけれど、いい物を買えば長く使える…。
それに簡単な整備は自分でやれば、工賃だって節約できるかも!!
…結果、工賃よりも工具代の方が高くつき、今でもおそらく元は取れず状態のままですが、やはり工具はロマンの世界!
場数をこなせば、クルマのお勉強にもつながります。
握ってニヤニヤ、眺めてデレデレ…。
今回は、そんな工具沼にハマったおめでたい“へっぽこプライベーター”のツールをご紹介しちゃいます!!
沼といっても金銭的な限度がありますし、手持ちはユルめなラインナップ。
素人ゆえ、難解な箇所はちゃんとプロにお任せします。
「簡単なところだけ自分で挑戦してみたいな〜」という方の参考になれば幸いです。
■ドライバー
主にPB SWISS TOOLSのスイスグリップを愛用しています。
使用角度にもよりますが、PBのドライバーはフィット感がバツグンなため、ネジがくっついたまま外せることも。
初歩的な整備では、プラス2番・マイナス5.5~6mm幅があればほぼ事足ります。
“こじる”シーンに、ついついマイナスを使ってしまうのが王道ですが、できればそういうシーンでは、タガネなどの専用ツールを使ってあげたいものですね。
▲(左から)MAC TOOLS ペンタグリップ貫通ドライバー2番(約¥6,000)、PB SWISS TOOLS スイスグリップ貫通ドライバー1番(約¥3,000)、スイスグリップポジドライバー2番(約¥2,000)、スイスグリッププラスドライバー2番(約¥2,000)、スイスグリッププラスドライバー1番(¥2,000弱)、スイスグリップマイナスドライバー5.5mm(約¥1,500)、スイスグリップスタビドライバー2番(約1,500)、スイスグリップコインドライバー(約¥2,000)。参考までに、中央のプラス2番のシャフト長100cm、全長205mm
よく使うサイズは汚いです(笑)。ソフトな感触のスイスグリップは、拭いてもなかなか鮮やかな赤には戻りません(泣)。
写真左側2本は、持ち手側の先端が金属になっている貫通ドライバー。硬くてなかなか回らないとき、金属部分をハンマーで叩いてネジに刺激を与えると、緩んでくれる(かもしれない)お助けアイテム。
グリップ内までシャフトが貫通しているため、通常のドライバーより重めですが、1からそろえるなら貫通オンリーでもいいかと思います。
右側のちいさな子たちはスタッビドライバー。よく使うプラス2番と、コインドライバーのみ持っています。
コインドライバーはその名のとおり、リモコンキーの電池交換など、コインで開けるような場所に使うのですが、500円玉でやるよりグリップがある方が指が痛くなりません。
▲『ネジすべり止め液』を常備しておくと、ちょっとフィッティングが悪いネジの対処に役立ちます
▲専用の持ち柄に差し替えて使えるビットタイプ。セット工具では必要サイズがほぼ入っていることがほとんどなので、手持ちのノーマルドライバーにサイズがないとき重宝します。FACOM Rnano1/4(ラチェットセットで¥9,000くらい、たぶんセール品)、BAHCO ミニチュアラチェットセット1/4(約¥3,500)いずれも基本サイズのソケットやビット入り
▲輸入車ではポジドライブが必要な箇所も。一見プラスのようですが、よーく見ると“※”のようなミゾがあるので、ポジにはポジのドライバーを使いましょう。最近ではIKEAの組み立て家具のために購入しに来る人も多いのだとか!
ドライバーではないですが、ピックツールもあると便利です。
ネジ溝に汚れがたまってしまうと、せっかくの高精度ドライバーもいい仕事ができません。
そんなとき、ピックツールで汚れを取り除いてあげましょう。
ピックツールはOリング外しなどでもラクできるので、「つまようじでいいじゃん」とか言っちゃダメ…たぶん(笑)。
▲PB SWISS TOOLS マルチクラフトグリップピックツール125°(約¥900)、『ネジすべり止め液』を常備しておくと、ちょっとフィッティングが悪いネジの対処に役立ちます
精密ドライバーは、メガネのネジを閉めたりPC組みに使ったり、主にクルマより家庭用。星形はiPhoneをバラすときのトップバッター。
▲Wera クラフトフォームグリップ電子機器用ドライバー25本セット(海外購入で約¥15,000)、PB SWISS TOOLS 精密ドライバー4本セット(約¥3,000弱)
▲Weraのドライバーは先端加工のバリエーションがとっても豊富。食いつきをよくするため、ダイヤモンドの粒子がコーティングされていたり、特殊なレーザーチップがほどこされるなど、手ごわいネジを回す工夫がもりだくさん。KTC neprosのウッドグリップもシブい!(撮影協力:ワールドインポートツールズさん)
厳密な話をすると、ネジには国際規格(フィリップス)と日本企画(JIS)が存在します。
この違いはわずかですが、特にプラスはフィット感の差が大きいので、国産車を整備するならばVESSELなどの国内メーカードライバーを…と使い分けるのもアリかもしれません。
ただし最近は各メーカーのドライバーもオールマイティ化してきていますから、現行品はあまりシビアに考えなくても大丈夫ですよ!
■レンチ(スパナ)
へっぽこだからこそ?、レンチはいくらあっても困りません!
素人&非力なため、その日のスタミナ次第で使いやすいタイプが変わることがあるんです…。
1番出番が多いのは、STAHLWILLEのショートコンビネーションと、HAZETのディープオフセット。
▲STAHLWILLE ショートコンビネーション(缶入り8本セットで¥20,000前後だった記憶)、HAZET ディープオフセットメガネレンチ(これも¥20,000前後で缶は別売)
巷では、『しなりのスタビレーvsがっちりハゼット』なんて比較されますが、本当にそのとおりかも!
17mm・22mmなど、大きなボルトが硬く締まっているときは、ハゼットの方が力をかけやすいのです。
もちろん柄の長さも関係しますが、STAHLWILLEは薄型で握りやすく、HAZETは質実剛健な造り。
“しなり”に関しては、へっぽこ筆者は主に緩めるシーンで重視しますが、オーバートルクになりやすいパワフルな男性は、締める際にも着目することになるかと思います。
▲筆者は基本梨地派ですが、SNAP-ONやNEPROSなどのピカピカメッキも美しいです!油が付着した際の握り心地は、素手派・グローブ派・拭きながら使う派etc...でそれぞれなので、梨地or光沢は実際に手に取ってみるのが一番。もちろん見た目で選ぶ人もたくさんいます(撮影協力:ワールドインポートツールズさん)
▲手持ちスパナ10mmを並べてみました(両口メガネは左が10mm)。長さ・形状もさまざま。ショートはコンパクトで取り回しやすく、ロングは入り組んだ場所へのアクセスがいいですし、オフセットタイプや首振りは、障害物を避けられます
ネガネとスパナのあいのこみたいな形状なのは、フレアナットレンチです。
▲ナットが貫通していてメガネがかけられないときはコレ!「普通のスパナでいいじゃん」と思われがちですが、こういうナットに限ってやわらかい金属が使われていたりします…。そんなとき、接触面が多いフレアナットレンチだと安心!ブレーキフルードのエア抜きで、メガネかける前にホースつけちゃった…なんてときもこれで解決(笑)
そしてそして!!
作業効率UPに欠かせないのが早回し!
ひと昔前は早回しスパナが主流でしたが、現在はギアレンチが独走状態?!
筆者はほんの最近デビューしたばかりですが、コレ…本当に便利ですっ!
通常のメガネだとかけなおしが必要ですが、これは振るだけ!
▲SIGNET フレックスメガネギアレンチ(4本セットで約¥10,000)
ギアレンチという呼び名は登録商標らしいので、認可を受けていないブランドでは『ラチェットメガネ』『ギアメガネ』などとして売られています。筆者のギアレンチは両側メガネのスイベルタイプ。
FACOMのファーストアクションレンチは今や骨董品(?)な部類ですが、ひと昔前はかなり流行ったそう!
▲FACOM ファーストアクションレンチ(5本セットで¥10,000くらいだったような??)、STAHLWILLE ファストラッチ(4本セットで約¥20,000)。ともにロールケース付き
“早回し”へのあくなき追求心は、昔からロマンでもあったのですね。
残念ながらFACOM製は廃盤ですが、一部メーカーでは今でも同じ原理の商品を作っています。
ギアレンチの枠が干渉する場所では重宝するのと、使い心地が楽しいので、オプションとして持っておいて損はありません。
STAHLWILLEのファストラッチは、独創的なところに惚れて購入しただけなため、現時点ではほぼ遊び用(笑)。ですが1本でミリ・インチ両方に対応する早回しレンチなので、いつかクルマが増えたら大活躍するかも??
WERAのジョーカーシリーズはとっても個性的!
スパナ側は表から見ると6角ですが、ひっくり返すと12角。片側はラチェットメガネです。
6角面の特殊なギザギザプレートは、いざとなってもリペアパーツで交換できるので、ナメネジやサビネジに対して情け無用で攻められます!
▲Wera ジョーカーコンビネーションラチェットレンチ(ロールケース付き11本セットで約¥32,000)
下向きのボルト・ナットを外す際、12角面を上にして使えば画像のようにホールドしてくれる点も優秀。
(Snap-onからも、レンチの柄に装着できる"ナットホルダー"が発売されてたかと思います。)
ただしスパナ・ギアメガネともにオフセット角ゼロ。よってフラットなところでの作業は苦手です…。
こちらはBAHCO定番のモンキーレンチ。
▲BAHCO アジャスタブルレンチ8071(約¥3,000)
今はスペイン産のみとなってしまっていましたが、材質は今でもスウェーデン鋼が使われているようです。
スパナの必要サイズがほぼ揃っちゃっているため、出番はゼロ(笑)。
でも『BAHCO=モンキー』なイメージが強いので、コレクションとして一応1本…。
オレンジのキャップはパッケージの留め具ですが、BAHCOのイメージカラーなのであえてつけっぱなしにしています(笑)。
▲今のところマイカーではインチ規格に直面していないので、インチ工具はお下がりでもらったハーレー車載工具のみ
■ラチェットハンドル
「工具の中でいちばん好きなのは?」
そう問われたら即答で「ラチェット!」といえるくらい大好きなアイテム!!
あまりに好きすぎて、家の中でもぐるぐる回しているほどです(笑)。
落ち込んだときや寝る前など、ラチェットの音と感触を味わうとものすごーーーく癒されますので、みなさまもぜひお試しくださいっ!
…それはさておき、本来の役目はソケットを付けて、ボルト・ナットを早回しすること。
よく“ギア枚数”が表記されていますが、360(°)÷ギア数=送り角(°)。
なので、よくある72枚歯なら、ギア音1回の振り幅が5°となります。
昔ながらの30〜50枚から、定番の72枚、最先端モデルでは100枚なんていうラチェットも!
送り角が小さいほど、狭いところでもガシガシ回せるということですね。
一般的には高トルクをかけるのはNGとされていて、ギア数が多い方が繊細=弱いといわれていますが、最近の大手メーカー品はめったなことでは壊れません。
中には『本緩め・本締めOK』とされているタイプもあるほどです。
(とはいえ限度がありますので、あまりに強固なボルトはやっぱりメガネから使うのが無難かも…?)
▲FACOM ラチェットハンドルJ161・3/8(¥10,000ちょっとだった記憶)、FACOM ラチェットハンドルR161・1/4(ケース付ソケットセットで¥9,000ほど)、FACOM ラチェットハンドルJL161・3/8(ケース付きソケットセットで¥27,800)、USAG ラチェットハンドル1/4(約¥5,000)すべて72ギア
FACOMのJ161・R161は初めて自分で買った工具ゆえ、一番思い入れがあります。独特の「チリチリ」音と送りの軽さがたまりません…!
あぁぁいつの間にかロゴがハゲてる〜(泣)。ショックだけど、これも勲章ととらえるべき??
▲ラチェットも長さ・スイベルの有無などさまざま。上から3本、GEDORE 72ギアT型ラチェット2093・1/4(約¥4,000)、Wera 80ギアサイクロップラチェット3/8(¥9,000ちょっと)、Snap-on 49ギアフレックスラチェット(¥不明)
Snap-onのベンツヘッドはド定番ですね。これはなぜか家の物置から発掘されました。現行品は100ギアに進化しています!
Weraのサイクロップは、スイベルタイプの中でもかなり独特なデザインですが、ギアの「チリチリ」感がFACOMの旧161(分解可)シリーズにそっくりなのです〜!!
なお、旧161は廃盤となり、FACOMそのものも国内正規代理店がなくなってしまいましたが、ロゴ違いで現行FACOMとまったく同じ製品がUSAGブランドから展開されています。
差し込み角が同じでも、数本持っているとソケット差し替えの手間が省けてラクできます。
▲奥まったボルトには、エクステンションバーやユニバーサルジョイントを装着してアクセス
▲プッシュリリース式のラチェットは、ソケットを引っ張らずとも、ボタンを押すだけでポロッと抜けます
ちなみに筆者は分解可能なタイプを好む傾向。定期的に清掃・グリスアップできるのと、リペアパーツが販売されているので、万が一壊れても修復可能です。今のところ、手持ちの廃盤ラチェットでもリペアパーツだけは確保できるのが救いかな?
FACOM界がもりあがっていたころは、全長が短いR161(1/4)の差し込み角を、互換性があるJ161用リペアパーツで3/8に交換した"R161改"なんていうのも流行りました。
また、グリップ部分が回転し、実質送り角ゼロで回せるタイプも存在します。
ハンドルが触れないくらい狭いスペースにアクセスしたい方は、ぜひ選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?
ラチェットついでにオススメしたいのが、クイックスピンナー!
▲舶来品かぶれなようですが、ここでジャパンブランド登場です。TONE クイックスピンナー(1/4・3/8・1/2それぞれ¥700〜¥1,200くらい)
ボルトが緩んできて、ギアの力がかかりにくくなってきたときの早回し救世主!
ラチェットとソケットの間にクイックスピンナーをかませておけば、指でもソケットが回しやすくなります。
「ソケットつまんで回せばいいじゃん」と思っていましたが、これのおかげで手の疲労度がどんなに軽減されたことか…。
プチプラですし、ソケット作業するボルトが10本超えるなら、間違いなくあったほうがラクっ!!
▲Snap-onは、グリップのカスタマイズができるのも魅力。ときどきレアカラーも出現します(撮影協力:ワールドインポートツールズさん)
■ブレーカーバー(スピンナーハンドル)
先端にソケットレンチを付けるので、役割としてはラチェットに近いですが、差し込み角があって首振りするだけの、頑丈な棒ですね(笑)。
非常に雑な説明ですが、ソケットで本緩めするときには必須アイテム!
ギア機構がないので、容赦なく(?)硬いボルトと戦えます。
まずは30cm前後のものから入手し、用途に合わせてロングタイプを買い足す形になるかと思います。
ソケットを使うなら、とりあえず1本は持っておかねばならない工具といえるでしょう!
1/2でホイールを外す方も多いです。
■ソケット
意気揚々とラチェット紹介をしましたが、ラチェットもブレーカーバーも、ソケットなしでは無用の長物。(ラチェットは癒しの小道具になりますけどね!)
▲今のところメインユースは、FACOMのセットに入っているもののみ。3/8はエクステンションが持ち手になる、画期的なケースに入っています。FACOM Rnano1/4(¥9,000)、FACOM DETECTION BOX3/8(¥27,800)。ともにソケットなどが入ったセット品。BAHCOは車載用として各クルマに1箱ずつ
スパナ同様、ボルト・ナットを“面接触”で回せることが大前提。
ソケットにも、6角・12角、ショート・ロング、薄型設計、ザグリの深浅、スプラインetc...バリエーションがたくさんあります。
▲ザグリとはこの部分。ボルトにはめやすいようにある程度のへこみがあるんです。片方プラグ用で申し訳ないのですが、どちらも16mm。画像のソケットで比較すると、左のほうがザグリが深く、右は浅め
最近のクルマでは、軽量化やコストの面で、ボルトの頭が低めに設計されていることも。その場合ザグリが深いソケットではうまくボルト・ナットがかからないため、浅いザグリの需要が増えてきているみたいです。
スパークプラグ交換をするならば、マイカーに合ったサイズのプラグソケットを持っておくべし!
▲磁石やゴムでホールドできるタイプもありますが、おススメはバネ式!筆者はko-kenのバネ式を使っています。愛車2台が共通サイズなため、今のところ手持ちは16mmのこれ1本のみ。Ko-ken Z-EALスパークプラグソケット3/8(だいたい¥2,000)
▲ドライバーにもソケットタイプがあります。HAZETのヘックスソケットは、どんな硬いネジでもへっちゃらなのだとか…(撮影協力:ワールドインポートツールズさん)
これもソケットのカテゴリーにしちゃおうかな…?オイルエレメントの脱着に使うフィルターレンチ。
▲PIAA フィルターレンチ3/8(ともに約¥1,000)。本来ならば、SSTとしてご紹介すべきかもしれません
カップ型はガッチリ食い込んで取れなくなってしまいやすいので、締めたあとちょこっと戻してあげるのがコツ。
フィルター径をを問わないアジャスタブルタイプもありますが、筆者のように腕力がない方は、ブレーカーバーやメガネレンチが使えるカップ型をオススメします。
…あれ??
こうしてみるとラチェットLOVEなくせに、ソケット類はあんまり持っていませんね(汗)。
■L字・その他レンチ
ブランド工具でL字といえば、PB SWISS TOOLSかWeraのアーレンキーでしょうっ!
これまたSTAHLWILLE vs HAZETのスパナ同様に、しなりのPB vs 強固なWeraなどと比較されがち。
▲塗装が鮮やか!PBのアーレンキー(撮影協力:ワールドインポートツールズさん)
ドライバーはPB派ですが、L字はWeraを愛用しています。
▲Wera レインボーL型ヘキサゴンレンチ(9本セットで約¥4,000)
しなりの強弱は、持ち手の部分が関係していると思われます。
PBは先端から持ち手まで六角のまま設計されているのに対し、このWeraは円柱の先端だけを六角に削りだしているのです。
工具をたくさん集めている方は、緩めるときはWeraのL字やHAZETのヘックスソケット、締めるときはオーバートルクにならないように、しなりのあるPBを…と使い分けることもあるのだとか!
大抵のL字ヘキサゴンは、長いほうの先端がボールポイントになっており、早回しやナナメ回しが可能です。
アーレンといえばトルクスも忘れてはなりません!
▲なぜだかトルクスのケースにだけ、マグネタイザーがついています。謎すぎる…。まぁこれのおかげでマグネタイザー買わずに済んでいるのですが。Wera レインボーL型トルクスレンチ(9本セットで約¥6,000)
国産車では、アフターパーツでも装着しない限りあまり出番はなさそうですが、輸入車では結構な頻度で使用します。
▲エンジンヘッドカバーからしていきなりトルクス…。気分によってビットで回す場合も
▲トルクスという呼び名も登録商標で、認可を受けていないメーカーではヘックスローブとして販売されています。分解防止用として、ネジ穴中央に“いじり止め”という突起物が設けられていることがあるために、トルクスレンチにはこうした逃げ穴があいています(小さすぎるサイズにはないみたいです)
こちらはT字レンチ。2ヶ所にソケットを装着でき、本緩めにも早回しにも対応可!
▲見た目もおしゃれ!BETA T型ハンドル1/4(約¥2,500)
ホイールのハブボルト・ナット外しには、オーソドックスな十字レンチを使用中。
■プライヤー・ニッパー
いわゆる握りモノ。
世界的シェアで見ると、有名どころはKNIPEXかと思います。
▲ワールドインポートツールズさん店内。壁一面プライヤーです!!その数実に1000本以上…。クルマ整備だけでなく、電機・建築で使うものなど、実に豊富なラインナップ(撮影協力:ワールドインポートツールズさん)
今のところ、私の手持ちはこれのみ。
始めのうちはKNIPEXのノーマルハンドルを買っていましたが、一度コンフォートハンドルにハマるともうそれしか買えません。太くなるので閉所では不利ですが、握りやすさではダントツ!
難点はノーマルよりも¥1,000ちょっと高くなるところ…。
▲左から、ENGINEER ネジザウルスGT(約¥1,700)、wiha インダストリアルソフトグリップ絶縁ロングノーズプライヤー(約¥5,500)、KNIPEX コンフォートハンドルメカニックプライヤー半円口(約¥5,500)、コンフォートハンドルメカニックプライヤー先曲り(約¥5,500)、ウォーターポンププライヤー・コブラ(¥4,000くらいだった記憶)、スナップリングプライヤー3~10φ(¥3,000)
ウォーターポンププライヤー・コブラは、その名のとおり配管用でありながら、いかつい口がどんな形状でもガッチリ掴んでくれるので、角がナメてまるくなってしまったボルトを緩める際にも大活躍!動いてほしくない箇所をホールドするのにも役立ちます。
これもそのうちコンフォートハンドルに替えたいなぁ…。
ニッパーも兼ねたネジザウルスGTも機能満載でいいのですが、ガッチリロックする点ではコブラに軍配があがります!
先端が曲がっているタイプは、ぱっと見使いにくそうですが、クリップ外しなどの際、筆者的にはストレートタイプより掴みやすかったりします。
丸くなっているプライヤーは、カプラー外しに欠かせません!
指でもできますが、固くハマっていると爪が痛くなりますからね…(涙)。これで掴めば楽勝なのです。
1つだけ絶縁プライヤーもありますが、これは主に家庭で感電が怖いところに使います。クルマでは…まだ使ったことないですね。
将来電気自動車に乗るはめになったら使うかもしれません(笑)。
▲絶縁工具は、どのメーカーもほぼ黄色×赤のカラーリング(撮影協力:ワールドインポートツールズさん)
通電しない樹脂のグリップは、通常版よりソフトな握りごこち。
基本的なプライヤー・ニッパーであれば先端形状は同じなので、「電気工事もするよー」って方はカーメンテと共用でOKだと思います!
プライヤーではないですが…こちらのハサミ、有能すぎるので室内・屋内用にと2本持っています。
▲紙はもちろん、ワイヤー・プラ・革・枝etc...なんでも切れちゃうばかりか、ダンボールオープナーまでこなせるハイパーツール! ENGINEER 鉄腕ハサミGT(約¥1,500)
■打撃系("バールのようなもの(笑)"・ピンポンチ・ハンマー)
こじたり叩いたりしちゃう、がむしゃら系工具。
固着したガスケットやパッキンとバトルする際に使うため、貫通タイプを選んでいます。
▲Snap-on プライバー(中古で¥7,000くらい)、ANEX スクレーパー(約¥1,500)、モクバ 鶴首バール(約¥3,000)
Snap-onのこのグリップは廃盤ですが、現行品はもっとソフトなグリップに進化しています。
高級なだけあって丈夫なので、ハンマーで強打しても安心感があると定評。
ANEXのスクレーパーは、プチプラなのにmade in Japan!
先端が刃物よろしく鋭利なため、わずかな隙間でもガツンといけますし、サビや粘着物を剥ぐような作業にも使えます。
ピンポンチはもともと叩いてなんぼのモノですが、細さゆえに握っている手を叩きかねません(笑)。なのでグリップ付きをチョイス。
ブレーキキャリパーのスライドピンを押し出すのに買いましたが、今までいらない金属棒を使って苦労していたのが嘘のよう…。スイグリポンチ最高すぎます!!
▲PB SWISS TOOLS スイスグリップピンポンチ(ともに¥2,000ちょっと)
そしてこれらの工具や貫通ドライバーを叩くのは、無反動ハンマーの役目!
▲PB SWISS TOOLS 無反動ハンマー・300-2(約¥4,500)。ヒッコリー材が汚いですね…
無反動ハンマーのヘッド内部には多数のワッシャーが入っているのですが、叩くたびにワッシャーが慣性モーメントで上下して衝撃を吸収するんです!
手がジーンと痺れない優れモノ。
今では多くのメーカーが似たようなメカニズムを採用しています。
金属×ナイロンのコンビネーションタイプもあるので、作業内容やお好みでチョイスしましょう。
(PB製はあとからヘッドパーツ・持ち手を交換することも可能です。)
…ちなみに、ガチな“バールのようなもの”はクルマには使っていません。不用品の破壊や災害時に役立ちそうですが、鶴首がかわいいので、普段は魔法のステッキとして寝室に飾っておりますっ!
■トルクレンチ他、測定工具
クルマのメンテには、“適正数値”を保たなければならない箇所が存在します。
たとえばボルト・ナットは“留め具”ですが、やみくもに締まっていればいいというわけでもないのです。
特にエンジン・足回りの部品は、車種ごとに適正な数値で取り付けなければなりません。
緩すぎるのが危険なのは当然ですが、締めすぎも厳禁!
オーバートルクだと、ネジそのものが耐えきれなかったり、結合部を攻撃しすぎたばかりに車両や部品を破損してしまう恐れがあります。
そこで適正トルクでボルト・ナットを締め付けられるのがトルクレンチ。
▲SNAP-ONの1/2・(¥)と、Norbarの3/8・8〜60N.m(¥)
1/2はホイールのハブボルトやナット用。
3/8はドレンボルトやオイルエレメント、スパークプラグetc...こまごましたシーンで多用します。
選び方は、よく使う数値が、製品のトルク幅の真ん中くらいになるように。
私は25〜40N.mあたりで締め付けたい作業が多いので、8〜60N.mのトルクレンチを買いました。
ちょっとお高い工具ですが、エンジン回りはシビアなので、精度のいい信頼できるメーカー品を選びましょう!
すぐには手が出せないなーという場合、車両購入時や点検後など、プロに整備してもらった直後にボルトとパーツにラインを引いちゃいます(笑)。
緩める際に、大まかな締まり具合を覚えておいて、最後はまたそのラインに合わせてストップすれば、だいたい適正トルク!
長年の経験の賜物で、いわゆる『手ルクレンチ』が駆使できる猛者もいますが、へっぽこ筆者の場合、渾身の一撃で締めてもトルク不足なことがほとんど…(汗)。
なのでトルク計測は必須事項なのです!
▲スタビレーのトルクレンチはお高いけれど、フリーに戻す必要がない優れもの!頻繁に同じトルクを使う人にはオススメです(撮影協力:ワールドインポートツールズさん)
続いてエアゲージ。
▲ブリヂストン エアゲージボタル(約¥10,000)。製造は安心の旭産業。一般的なエアゲージより一回りコンパクトなのがお気に入り。充填は車載工具のミニコンプレッサーを使用して、ゲージのボタンで余分な空気を抜いて調整しています
いくら良いタイヤを履いていても、空気圧が守られていないと性能を発揮できないどころか、最悪バーストしちゃったり大惨事になることも!!
規定値から、好みや温度の都合でちょっぴりプラスマイナスするのはアリですが、低すぎるのは論外。
メンテされていないタイヤからはどんどん空気が抜けています。
日常使いのクルマでも、月に1回くらいは確認してあげるといいでしょう。
▲他、ノギスやタイヤのミゾチェッカー、メジャーなどなど。hoechstmass ミリ・インチ両面メジャー3m(約¥1,000)、AP デプスゲージ(約¥100)、Cleo Skribent ノギス付ボールペンメッソグラフ(約¥2,500)。写り込んでいる測定工具以外のモノは、DEEN 充電式フラットスキニーライト380ルーメン(約¥5,000)、BELZER ペン型オイル差し(フリマアプリで約¥1,800)
■SST・ガレージツール類
この項目のSST(特殊工具)は、クルマ用前提として紹介します。
ブレーキパッドを交換する際、対向ピストンを両側いっぺんに押し戻せる専用ツール。
万力のようにレバーを回すと、2枚の板が開閉します。
愛車のピストン数に合わせて用意しておくと、パッド交換がはかどります!
バンパーやタイヤハウスのインナーカバーを留めている、樹脂クリップがありますよね。
マイナスドライバーでこじっても取れますが、樹脂がどんどん傷みます。
そこで極力クリップに優しく、軽い力で外せるのがこちら。
▲PBswisstools クリップクランプ(2サイズセットで約¥5,000)
エンジンオイル注入も、1リットル缶なら楽なのですが、ペール缶ではさすがに担いで注ぐことはできません(笑)。そこでオイルジョッキの出番!
保管時にも異物混入しないよう、投入口・注ぎ口ともにフタ付きなのがポイントです。
▲ペール缶スタンドではなく、古典的に石油ポンプで注いでいます(笑)。マヌケな感じが否めませんが、ピンクのポンプがかわいいからまぁいっか…。AP オイルジョッキ5リットル(約¥1,000)
さすがに2柱リフトを設置しようものなら家族に「ピー」されかねないため、けなげにウマやスロープでクルマ下にもぐります。
▲スロープはクスコのローダウン用と、アストロプロダクツの20cmくらい上がるもの(ともに2輪分セットで¥8,000〜10,000くらい)
▲油圧ジャッキとウマ。ウマやスロープを使う際は、保険としてタイヤも一緒にかませるとGOOD(ともに¥失念)。ペーパーウエス(¥200~300)とSサイズのグローブ(約¥160)は要ストック!
他、オイルパン、フェンダーカバー、ワークライト、ワンマンブリーダー、ブースターケーブルetc…。
ウォッシャー液注ぎ足しやLLC交換には、都度ペットボトルじょうごを自作。エア抜きラクしたいなら、クーラントファンネルも買うべきですね…(涙)。
▲ガレージ内がカオスすぎて、間近に使用したモノしか画像が用意できませんでした…。HAZET オイルパン6L(約¥1,500)、STAHLWILLE フェンダーカバー(たぶん¥10,000ほど)
▲敷物は災害用っぽい毛布(笑)。ネコのタグがかわいいのと、工具を放っぽっても傷付かないのがいいです。ただしホコリっぽくなるのが難点なので、いずれは寝板にするつもり(といいながら早何年…?)
クルマの下で寝そべると、心地よくて睡魔に襲われますから要注意!!
■ツールボックス
キャビネットタイプは永遠の憧れですが…家の中に持ち込めないので、とりあえず普通のボックスタイプを使っています。
▲大きなキャビネットが鎮座していると、ガレージの華になりますね!(撮影協力:ワールドインポートツールズさん)
工具というモノは、仲間を呼ぶ性質があるようです…(汗)。
最初は1箱で収まっていましたが、いつの間にか増殖してしまったため、買い足さねばならなくなりました。
基本工具と・マスキングやダクトテープなどの雑貨・ガーデニング用品と、現在3箱にわけています。
▲HAZET 190L-3(約¥10,000)、BETA CP17、USAG 643(この2つは廃盤品でかなり古いのでお値段失念…たぶん¥10,000ちょっとだと思います)
▲ケミカル類はHAZETのおかもちに(約¥2,000ちょっと)
■実店舗のメリットは大きいっ!!
今回記事執筆にご協力いただいたのは、ワールドインポートツールズ(神奈川県横浜市)樋口店長!
YouTubeの『おしゃべり店長』としてご存知の方もいらっしゃるのでは?!
かつては東京都板橋区と荒川区に店舗があり、筆者は板橋店で“工具沼”の洗礼を受けました(笑)。
▲現在の横浜店。元ポルシェショップだったそうで、ターボモデルのフェンダーを湾曲した壁面で表現している建物外観
最初に必要なドライバーや、にぎり心地くらべをレクチャーしてくださったのは、約10年前の樋口店長。
トルクレンチも、色々カチっと試させていただきながら、予算内でオススメ品をゲットすることができました。
▲2014年に発行された樋口店長監修のムック本。今でも筆者のバイブルです!
そして今回、取材がてらトルクレンチの里帰りを果たすことに(笑)。
店内に設置してある測定ツールで、トルクチェックをお願いしました!
▲結果は上々!新品同様の数値!!(撮影協力:ワールドインポートツールズさん)
よく「使用後はトルクをフリーに…」と聞いていたので、ぐるぐるメモリを下回るまで戻していた筆者。
フリーとは、そのトルクレンチの最低値のことだと教わりました。戻しすぎもNGなのだそう。
幸い2本とも狂いはなくてホッ…。
「STAHLWILLE欲しいんですよ〜」とお話したら「SNAP-ONは狂いにくいですし、Norbarも他社にOEMしているくらいのメーカーですから、まだまだ使えますよ!」と諭していただきました(笑)。
「せっかく買ったのに、使わない工具になってしまってはもったいないですから。売りつけるより、長く愛用していただけるのが嬉しいです」
親切丁寧に接客しつつも、決して押し売りはしたくないスタンスの樋口店長。
長年通いつめるファンが多いのは、こういったお人柄だからこそでしょう。
エアゲージは10kPa狂っていることが発覚…(泣)。
▲適当な軍手をケース代わりにし、かつ脚の硬いクルマのトランクに入れっぱなしだったのが原因でしょう…(撮影協力:ワールドインポートツールズさん)
振動に弱いので、必要のないときはクルマ積みっぱなしにせず、電子機器用のソフトケースに入れるのが良いそうです!
校正も可能ですが、新調した方が安く済んでしまう場合が多く、この状態ならば10kPaずれてると思って使い続けても大丈夫とのこと。
ちなみに、測定は無料かつ、他店購入品でもOKだそうです!
筆者もネットで最安値を買うことはありますが、やはり「これぞ!」というモノは実店舗で手に取ってみて決めたいもの。
遠方であったりコロナ禍の影響で、なかなか横浜まで足を運べない方もいらっしゃるでしょう。
現在、樋口店長は『オンラインおしゃべり』サービスを実施中!
工具に関して相談がある方は、ぜひ公式HPをチェックしてみてくださいね。
ワールドインポートツールズさんにはネット通販もありますから、全国の工具ファンにとって強〜い味方になってくれるはず!
●ワールドインポートツールズ・公式通信販売HP
https://www.worldimporttools.co.jp/
●HP内・店舗情報
https://www.worldimporttools.co.jp/store/
〒224-0007 横浜市都筑区荏田南1-17-4
・電話:045-949-2451
・営業時間
・月曜日~金曜日:11:00~19:00
・土曜日・日曜日・祝日:10:00~18:00
・定休日:木曜日
●YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCb5qVtC0OZvXuheegGlhTzA
■おわりに...
整備士さんや本格的なエンスーさんからすると、大したことないレベルではありますが、ひとまずこれくらい揃えておけば簡単なカーメンテができちゃいます。
セット販売のレンチ類は、ほとんど出番がないサイズもありますが…
並んだ光景を眺めるだけでも垂涎モノなので、決してムダ買いではありません!(笑)
案外、クルマ以外で役立つこともあったりします。
ただしここでご忠告っ!
腕に自信のない方は、中途半端に不具合を直そうとしないこと。
メカニックさんいわく、「とりあえず自分でやってみたけどダメでした…」状態で救援要請されるのが一番厄介なのだとか…(汗)。
知識のない箇所を交換・修理したい時は、無理にいじらず現状のまま整備士さんに診てもらいましょう!
自宅でミスして走行不可にでもなったら、レッカー代など必要以上の出費でかえって損です。
また、ケミカルや打撃処置ですらびくともしないサビ・固着とは、過度に戦いすぎないようにしてください!
同じ処置でも、腕利きの整備士さんだからそこ解決できることが多々あります。
楽しいカーライフを送れるのは、クルマが健康であってこそ。
間違った整備をすれば、他人に危害を加えてしまう危険がはらんでいることを忘れてはなりません。
ご無理のない範囲かつ“自己責任”で、愛車をケアしてあげてくださいねっ!
さて私は今夜もFACOMのラチェットをチリチリさせながら眠ります!!
※廃パーツや油脂類、LLCなどは、必ずお住まいの自治体のルールに従って処分しましょう。
※マイナスドライバーや"バールのようなもの"は、むやみに携帯(車内含む)していると『特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律(いわゆるピッキング防止法)』違反で逮捕される恐れがあります。
必要に応じて所持する際は、目的(仕事・整備など)を明確にし、工具箱に収めるなどの対策を。
■登場工具ブランド国別一覧および読み方
●ドイツ
BELZER(ベルツァー)
Cleo Skribent(クレオスクリベント)
GEDORE(ゲドレー)
HAZET(ハゼット)
hoechstmass (ヘキストマス)
KNIPEX(クニペックス)
STAHLWILLE(スタビレー)
Wera(ヴェラ)
Wiha(ヴィーハ)
●イタリア
BETA(ベータ)
USAG(ウーザック)
●フランス
FACOM(ファコム)
●スイス
PB SWISS TOOLS(ピービースイスツールズ)
●スウェーデン
BAHCO(バーコ)
●イギリス
Norbar(ノーバー)
●アメリカ
MAC TOOLS(マックツールズ)
Snap-on(スナップオン)
●日本
ANEX(兼古製作所)
AP(アストロプロダクツ)
ASAHI(旭産業)
DEEN(ディーン・ファクトリーギア)
ENGINEER(エンジニア)
Ko-ken(コーケン・山下工業研究所)
KTC(ケーティーシー・京都機械工具)
PIAA(ピア)
TONE(トネ)
VESSEL (ベッセル)
W.I.T(ワールドインポートツールズ)
●台湾
SIGNET(シグネット)
※各メーカー製品が、必ずしも本国で生産されているとは限りません。
※フリガナは、正規輸入代理店および国内ブランド公式情報に準じます。
※倒産・買収および、国内正規代理店が現存しないブランドも含みます。
▲工具ブランドのノベルティたち。ヨーロッパメーカーはあまりぬいぐるみを出さないみたいです…。HAZETの工具ロボくん(名前不明)のお人形がほしーい!
[ライター・カメラ/細谷 明日葉]