ドイツ現地レポ
更新2023.11.22
イギリスのロンドンで高級車がたくさん走っている理由
中込 健太郎
ヨーロッパはいろんな国が凝縮されていて、移動も比較的たやすくうらやましくなりますね。ドイツレポートを送ってくれている現地特派員から、今度はロンドンの様子が届きました。高級車がいっぱいですね。
(編集部追記:当記事は過去配信した記事の改定版です)
ふと隣を見たら、お隣のお兄さんフェラーリカリフォルニアに乗っていらっしゃいます。色も渋いグレー。イギリスも基本的には右ハンドルですが、左ハンドルも走れるそうです。日本と同じですね。ふと細い路地を見ると、突然ブガッティヴェイロンがニョキっと・・・なかなか見ないですよね。2億円前後するクルマですので。しかもプレミア価格ではなく定価ですから。
このディーラーはジャックバークレーといって、ベントレー、ロールス・ロイスの老舗ディーラーでありながら中古車、ビンテージモデルまで扱い、素性のよいクルマがよく集まるというので世界的に有名なお店です。ここでブガッティも扱っているのでしょう。なんでもここでは、ブガッティもかなりの台数販売しているようですよ。まさに高級車を買い求める人がイギリスはもとより、世界中から集まってくるということでしょうか。
高級車は我々日本人からすると、高価なクルマ。というざっくりとした印象がある程度ですが、自動車が生まれ、早くからクラスという概念とともに成熟していったヨーロッパでは、根本的に高級車はタイヤが4本付いていること意外は完全に乗る人が別な異質な自動車として地位が確立していた、ということができるでしょう。
馬車を愛用していた貴族が「馬の無い馬車」という特徴をもって富の証としていたところから始まり、税金などでも優遇されていた貴族の地位が自動車の発展の過程で明確になっていたため、ロールス・ロイス、ベントレー、アストンマーティンといった高級車メーカーというのがイギリスの中だけで見ても多数存在するのです。
きっと昔は、こうした貴族の乗るクルマと庶民が乗るクルマは明確な線引きがされていたのでしょう。今はその点、お金があれば乗れるのですからクルマ選びの自由度は上がったといえるでしょう。いい時代です。
そんなイギリスのロンドンで高級車がたくさん走っている理由。今ではそうしたイギリスの古くからのしきたりとは関係ない理由もあるようです。何かというと、アラブのオイルマネーで富を得た人たちがプライベートジェットで高級車を持ち込みロンドンで乗り回すのだそうです。なぜロンドンかというとそれは避暑のため。今回のレポートの高級車たちは、冬ですからそんなことではなく地元の人のものかもしれませんが、夏場はそうしたクルマが多く、フェラーリやランボルギーニといった、スーパーカーの、それもカタログモデルではなく特注のモデルの目撃情報もロンドンは多いようです。
とはいえ、世界の経済の中心都市の一つ、ロンドンですので、やはりヨーロッパのほかの都市と比べてもかなり高級車の含有率は肌感覚では多めのようです。我らが日本のレクサスなどもしっかり走っていますね。なんとなくうれしいものです。歴史という意味では世界の高級車と比べても浅いといわざるを得ないレクサス。
でもだからこそ、偏ったキャラクター付けや先入観がなく、高品質で故障が少ないという実質的なメリットが高く評価され、ロンドンのような古くから高級車が高級車として存在感を示してきたロンドンでも、帰って一目置かれているのかもしれませんね。
[ライター/中込健太郎 カメラ/ドイツ駐在員]
(編集部追記:当記事は過去配信した記事の改定版です)
ふと隣を見たら、お隣のお兄さんフェラーリカリフォルニアに乗っていらっしゃいます。色も渋いグレー。イギリスも基本的には右ハンドルですが、左ハンドルも走れるそうです。日本と同じですね。ふと細い路地を見ると、突然ブガッティヴェイロンがニョキっと・・・なかなか見ないですよね。2億円前後するクルマですので。しかもプレミア価格ではなく定価ですから。
このディーラーはジャックバークレーといって、ベントレー、ロールス・ロイスの老舗ディーラーでありながら中古車、ビンテージモデルまで扱い、素性のよいクルマがよく集まるというので世界的に有名なお店です。ここでブガッティも扱っているのでしょう。なんでもここでは、ブガッティもかなりの台数販売しているようですよ。まさに高級車を買い求める人がイギリスはもとより、世界中から集まってくるということでしょうか。
高級車は我々日本人からすると、高価なクルマ。というざっくりとした印象がある程度ですが、自動車が生まれ、早くからクラスという概念とともに成熟していったヨーロッパでは、根本的に高級車はタイヤが4本付いていること意外は完全に乗る人が別な異質な自動車として地位が確立していた、ということができるでしょう。
馬車を愛用していた貴族が「馬の無い馬車」という特徴をもって富の証としていたところから始まり、税金などでも優遇されていた貴族の地位が自動車の発展の過程で明確になっていたため、ロールス・ロイス、ベントレー、アストンマーティンといった高級車メーカーというのがイギリスの中だけで見ても多数存在するのです。
きっと昔は、こうした貴族の乗るクルマと庶民が乗るクルマは明確な線引きがされていたのでしょう。今はその点、お金があれば乗れるのですからクルマ選びの自由度は上がったといえるでしょう。いい時代です。
そんなイギリスのロンドンで高級車がたくさん走っている理由。今ではそうしたイギリスの古くからのしきたりとは関係ない理由もあるようです。何かというと、アラブのオイルマネーで富を得た人たちがプライベートジェットで高級車を持ち込みロンドンで乗り回すのだそうです。なぜロンドンかというとそれは避暑のため。今回のレポートの高級車たちは、冬ですからそんなことではなく地元の人のものかもしれませんが、夏場はそうしたクルマが多く、フェラーリやランボルギーニといった、スーパーカーの、それもカタログモデルではなく特注のモデルの目撃情報もロンドンは多いようです。
とはいえ、世界の経済の中心都市の一つ、ロンドンですので、やはりヨーロッパのほかの都市と比べてもかなり高級車の含有率は肌感覚では多めのようです。我らが日本のレクサスなどもしっかり走っていますね。なんとなくうれしいものです。歴史という意味では世界の高級車と比べても浅いといわざるを得ないレクサス。
でもだからこそ、偏ったキャラクター付けや先入観がなく、高品質で故障が少ないという実質的なメリットが高く評価され、ロンドンのような古くから高級車が高級車として存在感を示してきたロンドンでも、帰って一目置かれているのかもしれませんね。
[ライター/中込健太郎 カメラ/ドイツ駐在員]