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更新2021.09.29

百貨店に6輪F1タイレルP34など懐かしいクルマを展示!【リアルヴィンテージカー&ミニカー雑貨フェア】イベントレポート

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松村 透

茨城県水戸市にある「京成百貨店 1階 正面口特設会場」にて、9月29日まで開催されている【リアルヴィンテージカー&ミニカー雑貨フェア】の模様を取材してまいりました。


実はこのイベント、製作段階から取材させていただいている6輪F1マシン、タイレルP34が展示されているということで取材に行ってまいりました。会場に到着すると・・・そこにはクルマ好きにはたまらない光景が広がっていたのでした。


■さらなる進化を遂げていた6輪F1マシン・タイレルP34



▲京成百貨店に展示された6輪F1マシン・タイレルP34(レーシングスーツに身を包んでいるのはマネキンだ)

6輪F1マシン・タイレルP34とは、6月20日に道の駅おおた(群馬県太田市)で開かれた「サンブレフェスタ」以来、3ヶ月振りの再会となります。


その間に進化したポイントを大まかにまとめました。
・ラジエーター装着
・オイルクーラー装着
・バッテリーボックス製作および装着
・足まわりの仕様変更
・フロント部分のチンスポイラーの製作および装着
・セブリングタイプのバックミラー取り付け
・マフラーエンドパイプ製作および溶接
・エンジン始動(配線まわり含む)
・スタンドジャッキボディ製作&同色ペイント
・昇降用スタンドボディ同色ペイント


・・・などなど。



「サンブレフェスタ」以後、綿引氏が配信しているYouTubeチャンネルの動画をチェックしていましたが、実車を観てあきらかに3ヶ月前とは雰囲気が異なるのです。



▲エンジンが始動できる状態になったことが関係しているのか?3ヶ月前とはあきらかに違うオーラが感じられたのも気のせいではないはず

それは、3ヶ月前には仮置きの状態でシャーシに載っていたエンジンに火が入り、マシンに魂が吹き込まれたからではないかと想像しています。もちろん、気のせいかもしれません。しかし、タイレルP34にある種の緊張感が生まれたように感じたのは事実。あきらかにマシンから放たれるオーラが違うのです。近い将来、実走行シーンが観られるかもしれないと思うと期待が高まります。

初めてこのF1を観た方は、まさかこのマシンがアルミたたき出しで造られたものではなく、ホンモノのタイレルP34を持ち込んで展示していると勘違いしたのでは・・・と思うほど、実働するフォーミュラ・カーそのものの雰囲気を漂わせていました。



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■オブジェとして常設展示できそうな輝きを放つ、ハンドメイドのディーノ



▲チェッカーフラッグ柄のシートの上に置かれたハンドメイドのディーノ。タイレルP34に引けを取らない存在感を放っていました

巴自動車商会/カスタムビルド&レストア WATAHIKIの工場内にアルミたたき出しで造られたディーノがあり、取材でお邪魔するたびに拝見していました。しかし、現物をじっくりと観ることができたのは今回がはじめて。


そのシルエットは・・・紛うかたなきディーノでした。綿引氏がアルミのパネルをたたき、加工してあの微妙な曲線が見事に再現されたのです。京成百貨店1階のフロアにはTIFFANYやLOUIS VUITTONなど、誰もが知るブランドが店を構えていましたが、ディーノのボディがフロアの高級感を引き立たせるのに一役買っていたように感じられました。



おそらくはディーノの存在など知らないであろう、女性客の方が足を止めて眺めている光景が印象的でした。



■昭和に生まれた国産旧車が京成百貨店の入口で来場者をお出迎え




▲日野 ルノー・4CV(PA62型)/1962年式/店頭販売価格は350万円とのこと

ヴィンテージカートライが会場に展示した国産旧車は全部で4台。


・日野 ルノー・4CV(PA62型)/店頭販売価格:350万円
・スバル360(K111型)/店頭販売価格:200万円
・トヨタ クラウンオープン(C-MS100型)/店頭販売価格:530万円
・日産セドリック ブロアムターボ(430型)/店頭販売価格:265万円




▲スバル360(K111型)/店頭販売価格は200万円とのこと

もっとも古い展示車両が1962年式の4CV、もっとも新しいのですら1982年式のセドリック。昭和から平成を経て令和の時代へ。クラウンオープンといった超レアなモデルを含め、よくぞ令和の時代まで生き延びたな・・・と、感慨深げに展示車両を眺めていました。


国内外のさまざまな旧車オーナーを取材していて感じるのは「どれほどの大金持ちでも個人では限界があり、専門店がセーフティーネットになっている」という事実。




▲幌を装備していないため、常時フルオープン。保管には屋根付きガレージが必須


▲トヨタ クラウンオープン(C-MS100型)/1977年式/店頭販売価格は530万円とのこと

ヴィンテージカートライは「旧車・ネオクラ・珍車の専門店」とのこと。スポーツおよびクーペ系のモデルとは異なり、当時はそれなりに生産台数があったはず。しかし、時代の流れとともに急速に数が減っていったクルマにスポットをあててきたからこそ、結果として今回の展示車両が貴重な存在となり、ふたたびスポットライトを浴びることになったのです。




▲日産セドリック ブロアムターボ(430型)/157年式/店頭販売価格は265万円とのこと

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■2007年に水戸市にオープンしたミニカーショップには散財覚悟(?)のお宝が



▲今回のイベントの立役者でもある「ミニカーショップ リトルレガード」のコーナーは数々の誘惑のアイテムが・・・

今回のイベントの立役者でもある「ミニカーショップ リトルレガード」のコーナーも誘惑の品が。取材中に観てしまうと撮影ができなくなりそうな予感がしたので、一区切りついてから拝見してきました。



自宅に購入したミニカーを密輸してもどうせ妻にばれるので、それなら正々堂々と持ち込めるモノを買おうと「人感センサー付きVWタイプII LEDライト」を購入(税込み2970円)。さっそく購入したその日の夜から自宅の廊下で活躍してくれています。妻は間違いなくこのタイプIIの存在に気づいているはずですが、いつもなら「またこんなの買ってきて〜」とボヤきますが、今回は完全スルー。きっと黙認ということでこれはこれでヨシとしましょう。



▲今回購入した「人感センサー付きVWタイプII LEDライト」(税込み2970円)。単三電池4本使用、15秒/60秒の点灯時間の切り替え機能付き

せっかくの機会なので、京成百貨店から徒歩数分のところにある店舗にもお邪魔してきました。トミカをはじめ、日本正規代理店であるERACAR製ミニカーなどさまざまなメーカー、サイズが展示されており、収集家は「それなり(散財)の覚悟」をもって入店した方がよさそうです(笑)。



▲京成百貨店から徒歩数分のところにあるミニカーショップ リトルレガードの店舗。ミニカー収集家は散財覚悟かも!?

こちらの店舗以外にも、京成百貨店5階をはじめとして、八木橋百貨店(埼玉県熊谷市)、大洗まいわい市場(茨城県大洗町)にも店舗を構えています。ミニカーコレクターはもちろんのこと、ファッションやライフスタイルにクルマ関連のアイテムを取り入れたい方にもオススメです。


■京成百貨店と茨城に居を構えるクルマのスペシャリストたちとの共演が実現。それには関係者のご尽力が



展示場所が「1階 正面口特設会場」と聞いていたのですが、現地に到着してみて驚きました。


百貨店の顔ともいえる正面入口に国産旧車が展示され、店内に入ると6輪F1マシン・タイレルP34とアルミたたき出しのディーノのボディが鎮座しているのですから。



今回、会場となった京成百貨店とミニカーショップ・リトルレガードの日ごろからの接点があり、さらに6輪F1マシン・タイレルP34とアルミのディーノの生みの親である綿引雄司氏、そしてヴィンテージカートライの参加が実現したことで【リアルヴィンテージカー&ミニカー雑貨フェア】を開催できることになったのです。



実は以前、百貨店さんや大型商業施設にクルマを出張展示する企画に携わったことがあり、さまざまなハードルをクリアしないとこの光景が見られないことを痛感していたのです。一見すると何気ない展示イベントに思われがちですが、その影で百貨店の関係者の方やミニカーショップ・リトルレガードの代表である加藤氏の尽力の賜物であることは容易に想像がつきます。



どれほどバーチャルの世界が進歩したとしても実物に勝るモノはありません。今回、若いときに展示車両を眺めてきたであろう世代の方はもちろんのこと、小さなお子さんたちも目をキラキラと輝かせながらクルマに触れている姿が強く印象に残りました。イベントは本日29日まで。お近くの方はもちろん、それ以外の方も、たまたま仕事が休みであったり、リモートワークからこっそり抜け出せそうな方も、ぜひ会場に足を運んでみてください。


【リアルヴィンテージカー&ミニカー雑貨フェア】イベント詳細
http://www.mitokeisei.co.jp/event/09mens/0923_0929a.html
●京成百貨店 1階 正面口特設会場
・茨城県水戸市泉町1丁目6番1号
・電話番号:029-231-1111(代表)
・駐車場の情報はこちらです
http://www.mitokeisei.co.jp/access/access02.html

 

思っていた以上に新型コロナウイルス感染症の影響が長引いています。各地で開催されるはずだったイベントも中止や規模縮小などの対応を余儀なくされています。さまざまな制約があるなか、今回のイベントの実現にこぎつけた関係者の皆さまに感謝するとともに、人気の定番イベントとして継続的に開催されることを祈るばかりです。


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■各店舗情報一覧


●京成百貨店 店舗情報
住所:〒310-0026 茨城県水戸市泉町1丁目6番1号
TEL:029-231-1111(代表)
URL:http://www.mitokeisei.co.jp
お問い合わせ:http://www.mitokeisei.co.jp/contact.html


●リトルレガード ミニカー model cars shop Littlelegard 店舗情報
住所:〒310-0026 茨城県水戸市泉町2-2-29
TEL:TEL/FAX 029-212-5562(木曜日定休)
URL:http://www.littlelegard.com/
Facebook:https://www.facebook.com/modelcarlittlelegard/
Twiiter:https://twitter.com/littlelegard
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCz8FS5rEHUWVzjgEY6u7fbg
Instagram:https://www.instagram.com/littlelegard/


●ヴィンテージカートライ 店舗情報 
住所:〒311-3153 茨城県東茨城郡茨城町上飯沼2-282
TEL:TEL/FAX 029-291-2630
URL:https://www.carsensor.net/shop/ibaraki/322789001/
Twiiter:https://twitter.com/car_try
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCG9CLMGHs3EFa7Njk1e6WtQ
Instagram:https://www.instagram.com/total_coordinate_try/


●巴自動車商会/カスタムビルド&レストア WATAHIKI 店舗情報
住所:〒310-0912 茨城県水戸市見川3-528-2
TEL:TEL/FAX 029-243-0133
URL:http://cbr-watahiki.com
お問い合わせ:http://www.cbr-watahiki.com/mail.html
YouTube:https://www.youtube.com/user/cbrwatahiki


■ハンドメイドによる「アルミのイオタ」の生みの親が「6輪F1マシン製作」に掛ける想いとは 記事一覧



▲「タイレルP34」の生みの親である綿引雄司氏


▲アルミのディーノも綿引雄司の作品だ

●ハンドメイドによる「アルミのイオタ」の生みの親が「6輪F1マシン製作」に掛ける想いとは 
https://www.gaisha-oh.com/soken/watahiki-tyrrell-p34-ep1/


●ハンドメイドによる「アルミのイオタ」の生みの親が「6輪F1マシン製作」に掛ける想いとは[vol.2] 
https://www.gaisha-oh.com/soken/watahiki-tyrrell-p34-ep2/


●ハンドメイドによる「アルミのイオタ」の生みの親が「6輪F1マシン製作」に掛ける想いとは[vol.3] 
https://www.gaisha-oh.com/soken/watahiki-tyrrell-p34-ep-3/


●ハンドメイドによる「アルミのイオタ」の生みの親が「6輪F1マシン・タイレルP34」を公開!
https://www.gaisha-oh.com/soken/watahiki-tyrrell-p34-ep4/


[ライター・撮影/松村透]

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