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更新2021.06.30

ハンドメイドによる「アルミのイオタ」の生みの親が「6輪F1マシン・タイレルP34」を公開!

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松村 透

ある方を通じて「ランボルギーニ イオタのボディをアルミたたき出しで造っている人がいるよ。その工場に行ってみない?」とお声掛けいただいたのは一昨年6月のこと。


「ランボルギーニ イオタ?」「アルミを使ってボディをたたき出しで造っている??」


「イオタ」と「アルミを使い、ボディをたたき出しで造っている」。この2つのキーワードがすぐに頭のなかで結びつかないほど、私自身、現実味があるようには思えなかったことも事実。



その後、実際にお邪魔できることになり、茨城県水戸市にある巴自動車商会/カスタムビルド&レストア WATAHIKIにお邪魔したのが昨年の12月、そして今年の2月と4月。



そして今回、ついに綿引氏がハンドメイドで造り上げた「タイレルP34」がお披露目されることとなり、展示会場に行ってまいりました。


■6輪F1、タイレルP34が道の駅おおたに現れた瞬間、大人も子どもも大興奮!



お披露目の会場に選ばれたのは、去る6月20日に道の駅おおた(群馬県太田市)で開かれた「サンブレフェスタ」。梅雨時で雨が心配されましたが、当日は多少曇った時間帯はあったものの、日中はまるで真夏のような晴れ。絶好のお披露目日和となりました。



…とはいえ、当日は朝まで雨が残った地域もあり(綿引氏の会社がある水戸市は朝まで雨だった模様)、筆者が午前8時すぎに道の駅おおたに到着したときは駐車場のあちこちに水たまりが残っていました。



イベント参加車両(これは別記事でご紹介いたします!)とギャラリーがぞくぞくと集まってくるなか、ついに真打ち登場。キャリカカーに載せられたタイレルP34が姿を現すと、あっという間に人だかりが。男の子がスマホで撮影しているのを邪魔しないように、こちらも負けじと(?)撮影します。


現時点では自力で走行できないので、綿引氏がコクピットに座り、関係者の皆さんが本物のF1マシンを押すかのように展示スペースへと移動していきます。偶然ですが、展示されていたフェラーリ488ピスタと並ぶと、改めてコンパクトなマシンだったと気づかされます。



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■綿引氏が予告したとおり、本当にタイレルP34のコクピットに座れた!



以前、綿引氏が予告したとおり、イベント当日はタイレルP34のコクピットに座ることができました。


取材時に乗り降りに苦労したこともあり(傷つけるわけにはいかず緊張しました)、本番ではどうするのかな…と思っていたら、乗降用の専用のステップが用意されていました。もちろんこれも綿引氏の手作り。こういったさりげない気配りに綿引氏の人柄が垣間見えますね。



大人は200円(これは群馬県の新型コロナウィルス対策に寄付したそうです)、子どもは無料。なんと募金箱までアルミ製の手作り!タイレルの様子をバシバシ撮影していたからのか、いつの間にかコクピットに座る方のスマホを預かり、即席カメラマンに…。良い記念になりますからね。喜んで引き受けました。特に小さなお子さんをコクピットに座らせたいお父さんからのリクエストには大サービス。



この体験を機に、将来、F1ドライバーを目指したり、カーデザイナーを志すなど、良き原体験になってくれたら本望です!


■ついに全貌を現した!6輪F1、タイレルP34ディテールをチェック!


当日予定があった&遠方で行けなかったという方もいらっしゃるはず。そこで、タイレルP34のあらゆる角度から撮影してみました。



続いて、これまでの進化の過程をまとめてみました。



ミニスカポリスの美女たちに囲まれてご満悦(?)の綿引氏。なぜミニスカポリスが??その答えはこちらのモトコンポにあります。こちらについては別の記事でご紹介します!



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■カウルを外した状態のタイレルP34もチェック!



サンブレフェスタの参加車両を撮影中、何やらタイレルP34の周囲が騒がしいと思って近づいてみると、カウルを外した状態で展示されているではありませんか!これまで、取材中に拝見したタイレルP34はアルミ素材がむき出しの状態。しかし当日はカウルは美しくペイントされ、取材時の姿とは異なる美しさを放っていました。


そのカウルを取り外すと、タイレルP34がアルミ素材の集合体であることをじっくりと観察できます(エンジン&ミッションはGSX1300R ハヤブサのものを流用)。綿引氏はご自身のYouTubeチャンネルでタイレルP34の細作風景を公開していましたが、こうして直接観られるのはYouTubeの視聴者の方はもちろんのこと、往年のF1ファンの方も感激していた様子。



代わる代わる「YouTubeの動画観てます!」と声を掛けてくるギャラリーの皆さんたちの質問に対して、ていねいに解説している綿引氏。なかには2ショット撮影をしている方も。


■まとめ:今回はあくまでも序章。タイレルP34の進化はこれからも



今回、改めて驚いたのは、精魂込めて造り上げたタイレルP34が間近で観られるだけでなく、コクピットに座れるという綿引氏の粋な計らい。イベントに展示するとしてもあらゆるリスク回避のために「車体の周囲をロープで囲い、人を立ち入れないようにする」が一般的のはず。駐車場には遠方から来たと思しきそれらしいクルマもちらほら見掛けましたが、遠くからわざわざ足を運ぶだけの価値は充分にあったはずです。


ちなみに、このタイレルP34はオリジナル車両を綿引氏がレストアしたものではなく、ゼロからハンドメイドで造り上げた個体。レプリカと称したり、オリジナルとの差異をあれこれ指摘したりするのは野暮な話なのです。



今回、ついにお披露目となったタイレルP34、これは序章、スタートにすぎません。ステアリングとアームが連動して人力で動かせる状況にはありますが、自走はこれから。綿引氏ご自身も今後の動きとしては「先にシャーシを塗装して、その後、動かせる状態に組み直すか思案中」とのこと。マニュアルがあるわけでもなく、すべてが手探りの状態。どこまで造り込むのか、どの段階が完成なのか?それを知る(決める)のは綿引氏ご本人ただひとりです。



外車王SOKENとして、これからもこの進化の過程をとことんまで追い続けたい…と、気持ちを新たにした取材となりました。


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■ハンドメイドによる「アルミのイオタ」の生みの親が「6輪F1マシン製作」に掛ける想いとは 記事一覧


●ハンドメイドによる「アルミのイオタ」の生みの親が「6輪F1マシン製作」に掛ける想いとは 
https://www.gaisha-oh.com/soken/watahiki-tyrrell-p34-ep1/


●ハンドメイドによる「アルミのイオタ」の生みの親が「6輪F1マシン製作」に掛ける想いとは[vol.2] 
https://www.gaisha-oh.com/soken/watahiki-tyrrell-p34-ep2/


●ハンドメイドによる「アルミのイオタ」の生みの親が「6輪F1マシン製作」に掛ける想いとは[vol.3] 
https://www.gaisha-oh.com/soken/watahiki-tyrrell-p34-ep-3/


■巴自動車商会/カスタムビルド&レストア WATAHIKI 店舗情報



住所:〒310-0912 茨城県水戸市見川3-528-2
TEL:TEL/FAX 029-243-0133
URL:http://cbr-watahiki.com
お問い合わせ:http://www.cbr-watahiki.com/mail.html


●綿引さんのYouTubeチャンネル"cbrwatahiki"
「アルミのイオタ」および「タイレル P34」の製作風景も紹介されています
https://www.youtube.com/user/cbrwatahiki/featured



フェルッチョランボルギーニムゼオ Facebookページにて、綿引さんとご自身が製作された「アルミのイオタ」が紹介されています。
https://www.facebook.com/MuseoFerruccioLamborghini/posts/2424992091078410


[ライター・撮影/松村透]

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