よもやま話
更新2023.11.22
もっとも愛嬌があって、かなり使えるクルマ。ワーゲンバスに乗りました!
中込 健太郎
ワーゲンバスはクルマ好きに限らず、女性や子供など、今なお広く親しまれていますね。フォルクスワーゲンタイプ2は、もっとも愛嬌があって、かなり使えるクルマと言えるのではないでしょうか。2015年5月31日にイオンモール木更津で開催された「第一回カーフェスinイオンモール木更津」に出展する為、ワーゲン・ヴィレッジ(http://www.vw-village.com/)の所有するクルマの回送を、今回担当させていただきました。なかなか乗る機会もなく、最近少しづつ価格が上昇しているというこのワーゲンバス。少しその感想を記しておきたいと思います。
1963年式のこのクルマ、もともとはオランダのアンビュランスとして使われていたそうです。全高2.33mのかなりハイトなボディは、その短い全長ゆえ、実際以上に高くそびえ立つ印象を周囲に与えます。これをベースにキッチンカーに改装され、あの有名な缶コーヒーのコマーシャルにも登場した個体そのものなのです。水平対向の1600ccエンジンはアクセルとたちまちまとまったトルクを発生。その軽快なフィーリングながら、実に粘りのある加速を強く体感でき、走りは望外力強いので驚かされるものです。
4速までしかないマニュアルトランスミッション、ステアリングの位置などはやや独特。抱え込むようなドライビングポジションは最初大きな違和感を強いることになりますが、おそらくほどなく慣れることができるのではないでしょうか。少しローギヤーで引っ張るように走ってあげると、むしろ力強さは顕著なほど。しかし他方、そろそろとおとなしくアクセルを踏み込んであげると、その滑らかな水平対向エンジンの滑らかさも楽しむことができる、実用的ながら、様々な表情を見せてくれるクルマなのでした。
温泉に行ってみました!
このクルマに乗っているとつい温泉に行きたくなるのです。ですからついつい溝ノ口温泉「喜楽里」(http://www.yurakirari.com/kirari-net/mizonokuchi_top.html)に行ってみました。近所ながらとろっとした褐色のお湯は、冬は暖まるし、暑くなっても湯上がりに爽やかさも感じさせてくれるお湯で結構お気に入り。県外ナンバーやタクシーの運転手さんも仕事前のひとっ風呂でしょうか。よく駐車場で見かけます。なんだか無性にここに行きたくなったのでした。小さな窓、死角も多い視界はしかし、閉塞感は少ないもの。エアコンなどないですがエアコンではないもっとも気持ちいい風を受けて乗れるクルマなのは「開閉するフロントウィンドウ」もっとも60キロを超えると前をしっかり見て走るのが難しいものです。虫も飛び込んできます。割とスパルタンながら、和ましい運転環境は実に愉快なもの。温泉に入った時の「いい湯ーだーな♩」と口を衝いて出るあのフレーズ。このクルマでもつい出てきてしまうのです。
街を笑顔でいっぱいにすることができるクルマ。乗ると笑顔を隠せないクルマ。
こんな楽しいクルマあったでしょうか?湘南電車のような顔のこのクルマ、運転していると「たーのしいっ!」うきうきしてしまうのです。ついにたにたしてしまうのに気づく頃には時既に遅しです。またこのクルマが走っていると、子供たちや対向車の車内にいる女性の(かわいい)という口の動きを一手に集めるのはさすがです。街をぱっと明るくしますね。こういうクルマ、今あるでしょうか?なかなかないと思います。この一点を持ってしても存在価値あるなと思うのです。そして普段のみちも全く別の景色に見えるから不思議です。
人も荷物も運べるクラシックカー
理想的ですよね。最近値段が上がってきているようですがそれも仕方のないことですね。こんなに使えるクラシックカーはないと思います。そして先だって乗ったフィアット126もそうですが「駆動輪で舵取りまで欲張らない」RRレイアウトの正義みたいなものはこのクルマでも感じました。そもそもこういうクルマは軽いし、重ステでも支障が出にくい。ある種の「理想的な自動車のチョイス」がここにあるような気がしてしまいました。
しかし楽しい。実に楽しい。
これ以上何がいるというのでしょうか?そんなクルマでした。
1963年式のこのクルマ、もともとはオランダのアンビュランスとして使われていたそうです。全高2.33mのかなりハイトなボディは、その短い全長ゆえ、実際以上に高くそびえ立つ印象を周囲に与えます。これをベースにキッチンカーに改装され、あの有名な缶コーヒーのコマーシャルにも登場した個体そのものなのです。水平対向の1600ccエンジンはアクセルとたちまちまとまったトルクを発生。その軽快なフィーリングながら、実に粘りのある加速を強く体感でき、走りは望外力強いので驚かされるものです。
4速までしかないマニュアルトランスミッション、ステアリングの位置などはやや独特。抱え込むようなドライビングポジションは最初大きな違和感を強いることになりますが、おそらくほどなく慣れることができるのではないでしょうか。少しローギヤーで引っ張るように走ってあげると、むしろ力強さは顕著なほど。しかし他方、そろそろとおとなしくアクセルを踏み込んであげると、その滑らかな水平対向エンジンの滑らかさも楽しむことができる、実用的ながら、様々な表情を見せてくれるクルマなのでした。
温泉に行ってみました!
このクルマに乗っているとつい温泉に行きたくなるのです。ですからついつい溝ノ口温泉「喜楽里」(http://www.yurakirari.com/kirari-net/mizonokuchi_top.html)に行ってみました。近所ながらとろっとした褐色のお湯は、冬は暖まるし、暑くなっても湯上がりに爽やかさも感じさせてくれるお湯で結構お気に入り。県外ナンバーやタクシーの運転手さんも仕事前のひとっ風呂でしょうか。よく駐車場で見かけます。なんだか無性にここに行きたくなったのでした。小さな窓、死角も多い視界はしかし、閉塞感は少ないもの。エアコンなどないですがエアコンではないもっとも気持ちいい風を受けて乗れるクルマなのは「開閉するフロントウィンドウ」もっとも60キロを超えると前をしっかり見て走るのが難しいものです。虫も飛び込んできます。割とスパルタンながら、和ましい運転環境は実に愉快なもの。温泉に入った時の「いい湯ーだーな♩」と口を衝いて出るあのフレーズ。このクルマでもつい出てきてしまうのです。
街を笑顔でいっぱいにすることができるクルマ。乗ると笑顔を隠せないクルマ。
こんな楽しいクルマあったでしょうか?湘南電車のような顔のこのクルマ、運転していると「たーのしいっ!」うきうきしてしまうのです。ついにたにたしてしまうのに気づく頃には時既に遅しです。またこのクルマが走っていると、子供たちや対向車の車内にいる女性の(かわいい)という口の動きを一手に集めるのはさすがです。街をぱっと明るくしますね。こういうクルマ、今あるでしょうか?なかなかないと思います。この一点を持ってしても存在価値あるなと思うのです。そして普段のみちも全く別の景色に見えるから不思議です。
人も荷物も運べるクラシックカー
理想的ですよね。最近値段が上がってきているようですがそれも仕方のないことですね。こんなに使えるクラシックカーはないと思います。そして先だって乗ったフィアット126もそうですが「駆動輪で舵取りまで欲張らない」RRレイアウトの正義みたいなものはこのクルマでも感じました。そもそもこういうクルマは軽いし、重ステでも支障が出にくい。ある種の「理想的な自動車のチョイス」がここにあるような気がしてしまいました。
しかし楽しい。実に楽しい。
これ以上何がいるというのでしょうか?そんなクルマでした。