更新2022.10.13
ボルボの安全性は世界一?ボルボがどれだけ安全なのかを解説
外車王SOKEN編集部
ボルボは、数ある世界の自動車メーカーの中でも安全性が高いことで知られています。今や当たり前となっている「3点式シートベルト」は、ボルボが世界で初めて開発しました。また、衝突安全ボディや横転保護システム・先進予防安全システムなどの開発にも力をいれています。
ボルボの創業者の言葉に「車は人によって運転され、使用される。したがって、ボルボの設計の基本は、常に安全でなければならない」とあるように、「人」を中心にした発想やデザイン・安全哲学は今でも変わりなく受け継がれている思想です。今回は、独自の安全哲学を持つボルボの安全性を解説します。
ボルボの優れた安全性を支える機能
ボルボは、世界の自動車メーカーに先駆けて、安全性を考えた車を開発・販売してきました。世界一安全性が高い車といっても過言ではないボルボには、どのようなシステムや機能があるのでしょうか。
運転支援システム
ボルボの運転支援システムは「衝突回避」「CTA」「BLIS」の3つです。今後の発展が期待される自動運転技術も含まれていますが、ボルボの自動運転に関する内容は別のページで詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。
衝突回避
ボルボの衝突回避システムは、昼夜を問わず「他の車両」「歩行者」「サイクリスト」の衝突危険性を常時検知し、高度な運転支援システムによって衝突回避をサポートする機能です。衝突回避システムは、音声や視覚による警告・ブレーキのパルスによる警告によって、ドライバーに注意を促します。また、衝突が迫っている場合や交差点での右直事故の危険が差し迫った場合、衝突回避・被害軽減ブレーキがかかるように制御されています。ただし、衝突回避システムは運転を「支援」するシステムであるため、過信してはいけません。
CTA(クロス・トラフィック・アラート)
CTA(クロス・トラフィック・アラート)は、駐車場からバックで発進する際、後方の安全を確保するために、接近車両のアラートや衝突回避・被害軽減ブレーキをかける機能です。死角が多いバックでの発進をサポートしてくれるCTAは、狭い場所や人通りが多い道で役立ちます。
BLIS(ブラインド・スポット・インフォメーション・システム)
ステアリング・アシスト付BLIS(ブラインド・スポット・インフォメーション・システム)は、交通量の多い道路や渋滞時の緊張感をアラートとアクティブサポートで和らげるシステムです。また、現在走行している車線から逸脱したときは、元の車線に戻るようにステアリング操作を支援します。さらに、他車が自車の斜め後方の死角に入ってきたり、両脇から急接近してきたりする場合、左右のドアミラーのライトで車両の存在を警告する機能も付いています。
自動車の先進安全・運転支援機能
ボルボの先進安全機能や運転支援機能には「エアバッグ」「シート」「チャイルド・セーフティ」の3つがあります。これらの安全装備は、衝突事故の結果に影響を与える技術です。「人」を第一に考えるボルボの安全哲学やこだわりを感じられる安全装備を解説します。
エアバッグ
衝突実験の映像などで見たことがあるエアバッグは、導入以来大きく進化を遂げました。ボルボのエアバッグは、運転席や助手席のエアバッグのみならず、サイドエアバッグ・インフレータブルカーテンなど、革新的な技術開発によって衝突時の衝撃から乗員を保護します。
中でも、1998年に開発された「インフレータブル・カーテン(頭部側面衝撃吸収エアバッグ)」は、ボルボの安全性を大きく向上させました。インフレータブル・カーテンは、車室側面のヘッドライナーに組み込まれ、側面衝突や横転したとき、瞬時に展開して乗員の頭部を保護し、頭部が車外の物体やその他の部品に激突するのを防ぐというエアバッグです。このエアバッグにより、頭部に負う怪我のリスクが約75%も低減します。また、エアバッグの展開時間はわずか1/25秒です。
シート
ボルボのシートは、安全性と快適性を両立しています。シートとシートフレームの間にエネルギー吸収機能を搭載することで、脊髄損傷のリスクを軽減します。また、内蔵されたWHIPS(後部衝撃吸収リクライニング機構付フロントシート)により、むち打ち症のリスクまで軽減するという安全性と機能性に優れたシートです。
チャイルド・セーフティ
ボルボは、子どもの安全を守る「チャイルド・セーフティ」を常に重要な指針のひとつにしています。子どもの安全を守る機能として、後ろ向きチャイルドシートや二段階式のインテグレーテッド・ブースタークッションなど、革新的な技術を開発し、チャイルド・セーフティの最前線に立ち続けているのです。
チャイルド・セーフティの歴史は、1964年にチャイルドシートのプロトタイプ試験を開始したことに始まります。3年後の1967年に前向きのチャイルドシートを初めて採用しました。そして、1972年に自動車業界初の「後ろ向きチャイルドシート」を発表します。後ろ向きにした理由は、身体や首にかかる大きな力を分散させるためです。後ろ向きチャイルドシートは、宇宙飛行士たちが背中を下にして飛び立つ映像に発想を得て開発されました。
1978年に、ボルボは世界初のブースタークッションを開発しました。ブースタークッションは、4歳からの子どもが前向きに座って正しい位置でシートベルトを着用できるようにした保護力と快適性を高めるクッションです。1990年にブースタークッションは進化を遂げ、世界初の「インテグレーテッド・ブースタークッション」となりました。
「インテグレーテッド・ブースタークッション」は、ビルトインタイプのブースタークッションです。シートの座面に折り畳み機構を設けて着座位置を高くすることで、安全性と快適性を向上させています。
さらに、ビルトインタイプのブースタークッションは、子どもが窓の外を見ることができるという利点もあるのです。ボルボは、現在でもチャイルドシートの開発を続け、子どもたちの安全を考えたシートを作り続けています。
交通安全のための改善策
ボルボは「スピード超過」「飲酒や薬物使用による酩酊」「注意散漫」の3つが、搭乗中の事故における死亡者・重傷者をゼロにすることへの障壁となっていると考えています。 そのため、ボルボはこれまで培った革新的な安全技術を駆使し、交通安全のための改善策を発表しました。具体的な改善策は「最高速度制限」「ハイウェイ・パイロット」「ドライバー・モニタリング・カメラ」「ケア・キー」の4つです。
それぞれの機能や内容を解説します。
最高速度制限
ボルボが採用した「最高速度制限」は、スピード超過の危険性を訴えるために取り入れられた機能で、2020年から全てのボルボ車の最高速度は180km/hに制限されました。また、スマートな速度制御や位置情報を使ったジオフェンシング技術で、学校や病院の近くで速度を自動的に制限をする機能の開発を目指しています。
ハイウェイ・パイロット
ハイウェイ・パイロットは、高速道路における完全な自動運転を実現する技術です。ハイウェイ・パイロットを実現するために、レーザー光を対象物に照射して、対象物までの距離を計測したり、対象物の性質を特定したりする光センサー技術の「LiDAR(ライダー:Light Detection and Ranging)」を2022年から順次搭載していく予定となっています。
ドライバー・モニタリング・カメラ
ドライバー・モニタリング・カメラは、ドライバー・モニタリング・カメラとその他のセンサーを併用し、ドライバーが明らかに酩酊している、注意が散漫になっている、死亡・重傷事故のリスクがあると判断したときに、車両を停止させる技術です。ドライバー・モニタリング・カメラは、自損事故を防止するだけでなく、二次災害を減らす技術といえるでしょう。
ケア・キー
ケア・キーは、最高速度の制限を設定できるキーです。例えば、オーナー家族の中で若い方や運転経験の浅いドライバーに車を貸す際に、ケア・キーを渡すことで、より安全な運転へと導くことができます。
ボルボは本当に頑丈?
ボルボは、乗員の保護や予防安全機能・運転支援システムの導入に積極的です。加えてV50では、イグニションキーをダッシュボードに配置することで、衝突時の膝へのダメージを抑えるよう工夫しています。また、V60では、対向車対応の「City Safty(衝突回避・軽減フルオートブレーキシステム)」を導入しました。
さらに、ボディそのものを頑丈に作ることにも力を入れています。1991年には「SIPS(側面衝撃吸収システム)」を取り入れ、2002年に「ROPS(横転保護システム)」を採用しました。ボルボは、ボディ構造の進化・乗員保護・予防安全機能・運転支援システムを組み合わせることで、高い安全性を実現しています。
<h2>ボルボは故障しやすいといわれているが本当か?
ボルボは、壊れやすいとの噂がありますが、本当に壊れやすいのでしょうか。ボルボをはじめとした外車は、定期的なメンテナンスをすることで、良好なコンディションを維持できるように設計されています。
また、ボルボの本社があるスウェーデンと日本では、気候や走行環境が異なるため、車にかかる負荷が違います。日本の環境は、ボルボにとって過酷な環境であり車にかかる負荷が大きいため、消耗品や部品交換の頻度が多くなる傾向にあります。定期的な点検やメンテナンスをして、消耗品や部品交換をしておけば、故障は防げるでしょう。
ボルボの安全性以外の魅力
ボルボは、安全性以外にも多くの魅力があります。ここからは、安全面以外のボルボの魅力を紹介します。
荷室が広い
ワゴンやSUVは、ルーフラインが後ろまで伸びてバックガラスの傾斜が少ないため、キャビンスペースやラゲッジスペースが広くなっています。セダンは、滑らかなルーフラインですが、室内スペースが狭くならないようなパッケージングを採用しています。また、ダッシュボードがフラットであることも広々とした印象を与えてくれる要因のひとつです。
上品で洗練されたデザイン
上品で高級感があるデザインもボルボの魅力です。エクステリアでは、LEDの「トールハンマーポジショニングライト」やメッキで縁取られたグリル、踏ん張り感を際立たせるリアまわりの造形やリアコンビランプが、ボルボらしさと洗練された上質感を与えてくれます。
インテリアは、水平基調のダッシュボード、ウッドパネルやメッキモールを使ったパネルなどにより、高級感と北欧ならではの落ち着きを両立しているため、居心地が良い空間です。ボルボは、上質でありながら落ち着いたエレガントな車といえるでしょう。
走行性能が優れている
ボルボは、走行性能も優れています。ターボやスーパーチャージャーで過給したダウンサイジングガソリンエンジン・ディーゼルエンジン・48Vのマイルドハイブリッドやプラグインハイブリッドは、いずれもトルクフルで力強い走りが特徴です。また、燃費が良く、環境性能にも優れています。
安全性を求めるならボルボを検討しましょう
ボルボは、世界中の自動車メーカーの中でも、安全性に定評があります。また、世界一安全な車といわれるだけの安全技術やシステムが導入されています。車を購入するときに安全性を重視するのであれば、ボルボがオススメです。ボルボは、今後も独自の技術を進化させて「人」を中心とした安全な車を世に送り出し続けてくれるでしょう。あなたも、世界一安全な車で安心のカーライフを送ってみてはいかがでしょうか。
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