更新2022.09.08
ボルボはどこの国のメーカーか。生産国から国産車との違いまで解説
外車王SOKEN編集部
日本でも人気のあるボルボは、どこの国発祥のメーカーなのか、どこで生産しているのかをご存じでしょうか。ボルボは、本社こそ発祥国のスウェーデンにありますが、買収により親会社が変わってきました。また、生産拠点は、本社があるスウェーデンだけでなく、他の国にも展開しています。今回は、ボルボがどこの国のメーカーなのか、どこの国で生産されているのかを解説していきます。また、日本の道路事情や環境に合うのかどうかについても説明していますので、ボルボを検討中の方は、ぜひご覧ください。
ボルボはどこの国のメーカー?
ボルボは、どこの国のメーカーなのでしょうか。ここでは、ボルボの発祥国と、買収により変化してきた親会社について解説します。
元々はスウェーデンのメーカー
ボルボは1926年にスウェーデンで創業し、1927年ヨーテボリ(日本読み:イエテボリ)にあるヒジンゲンで「Volvo ÖV4」の生産を開始したことから歴史をスタートさせています。1999年に世界的な自動車会社再編の中で、アメリカのフォードの傘下となり、2010年に中国の浙江吉利控股集団(ジーリーホールディンググループ)の傘下となりました。親会社の変化はありましたが、本社・製品開発部門・マーケティング・総務部門の主な所在地は、スウェーデンのイエテボリのままとなっています。
現在は中国企業の傘下に入っている
先述の通り、ボルボは、2010年から浙江吉利控股集団(ジーリーホールディンググループ)の傘下となりました。ジーリーホールディンググループは、中国の杭州市(こうしゅうし)に本社を置く、中国の大手自動車メーカー「吉利汽車(ジーリー)」の親会社です。ジーリーホールディンググループの傘下になったボルボは、研究・開発の資金に恵まれたため、質を落とすどころか、質感や安全性が向上しています。
ボルボがスウェーデンで人気の理由
ボルボは、スウェーデンで非常に人気があり、スウェーデン国内のシェアはトップです。また近隣の国や地域においてのシェアもトップ5にランクインするほどの人気を誇ります。ボルボがスウェーデン国内で支持されているのには、どのような理由があるのでしょうか。ここからは、ボルボがスウェーデンで人気な理由を解説します。
頑丈で安全性が高い
ボルボは、頑丈で安全な車であるため、高い人気を誇っています。スウェーデンは、年間を通じて温暖な気候ではありますが、夏ににわか雨が多いときがあったり、冬に寒さが厳しくなったりするときがあります。水気や寒さは、車にとって過酷な状況であるため、頑丈な車作りが必要となります。ボルボの創業者は、スウェーデンの過酷な気候条件において、安全に走れる車がないことに気付き、自らの手で車作りを始めました。つまり、ボルボは、スウェーデンの気候や環境に適した車づくりをしているため、スウェーデン国内で人気があるのです。加えて土地に合った車づくりをしているボルボは、スウェーデンで故障することはあまりないようです。
スウェーデンの道路事情に合っている
スウェーデンの道路事情は、日本の道路事情に似ている部分があります。それは、朝の通勤ラッシュや夕方の帰宅ラッシュ時に、車が道路に溢れる点です。朝と夕方に交通ラッシュがあることは、事故や渋滞など、さまざまな場面に出くわす可能性があります。どんな交通状況であっても安全に家まで帰宅することが最優先であるため、頑丈で安全性が高いボルボが人気なのです。
上品な雰囲気が漂うデザイン
ボルボの本拠地であるスウェーデンは、木材を使った温かみのある上質な雰囲気が特徴の北欧家具が有名です。ボルボの車内にも北欧家具のような温かみのある材質やカラーが使われ、上品な雰囲気を漂わせています。プライベートルームのような上質で居心地が良い車内に仕上げているボルボは、スウェーデンの人たちにとってはとても馴染みやすいことから人気があるのでしょう。
ボルボは日本で乗るのに向いている?
厳しい気候条件や朝夕の交通ラッシュといった、日本と共通した道路事情のスウェーデンで作られるボルボは、日本で乗るのにも向いているといえるでしょう。
ただし、日本はスウェーデンの気候条件にない高温多湿の夏があります。つまり、日本でボルボに乗るということは、スウェーデンの環境よりもさらに厳しい条件下になるということです。日本でボルボに乗るときは、スウェーデンよりもハードなコンディションになることを覚えておいてください。
また、日本というハードコンディションに置かれているボルボは、部品の劣化が早まったり、予期せぬトラブルが起きたりすることがあります。不具合や故障を未然に防ぐためにも、定期的な点検やメンテナンスをしておきましょう。
ボルボの車体がどこの国で製造されているか調べる方法
ボルボの生産拠点は、スウェーデンのイエテボリ、ベルギーのゲント、アメリカのサウスカロライナ州、中国の成都および大慶の4拠点がメインです。また、エンジン工場として、スウェーデンのショブデと中国の張家口に2拠点を置いています。車体部品工場は、スウェーデンのオルフストロームです。つまり、ボルボ車は、ボルボの本国スウェーデン製の車種や中国製の車種が存在するということになります。
ボルボの生産国を知るためには、車体番号の最後から7ケタ目を見るとわかります。車体番号の最後から7ケタ目の数字が「1」はスウェーデン製、「2」はベルギー製、「3」はカナダ製、「4」はタイ製、「5」はマレーシア製、「7」はインドネシア製、「8」はフィリピン製、「J」はウッデバラ(スウェーデン)です。
ボルボと国産車の違い
ボルボは、高い安全性とスウェーデンの環境に応じた車づくりが特徴です。ここからは、ボルボ車と国産車にはどのような違いがあるのかを解説していきます。
価格帯
国産車との大きな違いは価格帯です。基本的に同じ形態の車であれば、ボルボ車の方が高くなります。価格帯が異なる原因は、大きく2つあります。まずは、ボルボは「上質な材質を多く使用している」という点です。ソフトパット・レザー・ウッドパネルなど、贅沢な素材がふんだんに使われているため、国産車よりも1クラス高い価格帯になります。
次にボルボは「安全装置が標準装備されている」ということです。ボルボは安全性を重視していることから、安全装置や予防安全システムが基本的に標準装備となっています。最新鋭のシステムを導入しているため、開発・製造コストが高くなり、車両価格が高くなるのです。
デザイン性
ボルボと国産車の違いは、デザインにもあります。国産車は車種ごとにデザインコンセプトを設定し、車種固有のデザインを作り出します。一方、ボルボの場合は、基本的にどの車種であってもデザインコンセプトが共通です。そのため、どこから見てもボルボであることが一目でわかります。2015年以降のボルボでは「トールハンマー」をモチーフにした横長T字のLEDポジショニングライト、直線的な外装や内装デザインが特徴です。
安全性
ボルボの安全性は、世界一といわれるほど優れています。代表的な安全装置は、ボルボが世界で初めて開発した3点式シートベルトです。その他に、衝突吸収ボディ、頑丈なキャビンスペース、カーテンエアバッグ、歩行者用エアバッグ、カメラやレーダーを使った予防安全システムなど、多数の安全装置や先進的なシステムを取り入れています。国産車よりも進んだ研究・開発を行い、いち早く実用化して市販車へ反映させているのが特徴です。
設計
ボルボの設計は、安全性を第一に考えられていることが特徴です。また、高い安全性に繋がる頑丈なボディ骨格、つまり、プラットフォームやマウントなどの剛性は、アウトバーンといった高い速度域でも安定して走れるように設計されています。さらに、雪や凍結路面など過酷な気候条件や渋滞などの交通環境においても壊れにくいような設計になっているため、国産車よりも頑丈だといえるでしょう。
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日本の道路環境と似たスウェーデン発祥のボルボは、安全性も高くデザインも優れた魅力溢れる車です。今乗っている車からボルボへの乗り換えを検討している人も多いのではないでしょうか。
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ボルボが自分に合っているかよく考えて購入を検討しましょう
ボルボは、スウェーデン発祥の自動車メーカーです。スウェーデンの過酷な環境条件に適応できるよう設計・開発がされ、独自の安全哲学に基づいた安全性能・装備を備えるボルボは、日本の使用環境にも適しています。しかし、国産車と違う部分があるのも事実です。ボルボの購入を決断するときは、自分の求めている装備や質感と合っているか見極めることが重要といえるでしょう。
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