更新2021.08.07
絵描き屋の独り言「カーイラスト旅日記」vol.9:皆野サンデーミーティング
きもだこよし
去る6月13日、絵描き屋こときもだは、埼玉県は秩父にある皆野町を訪れ、とあるホテル「いこいの村美の山ヘリテイジ」にて開催された皆野サンデーミーティングにお邪魔しておりました。主催は奥村氏というカメラマンの方です。カー雑誌等を中心に活躍され、ご存知の人も少なくないかと思われます。
■移住した土地でイベント開催を実現
奥村氏がかねてより行いたかったイベントとして開催されたのが「皆野サンデーミーティング」です。奥村氏はこちらの皆野町にガレージを設け、東京の自宅と2拠点生活をはじめて4年目。そうしたことも縁となり、この4月より総務省の取り組みである「地域おこし協力隊」としても活動しております。皆野町を活性化する地域おこし活動のひとつとして、そうした構想を練ってきました。
皆野町の地域おこしの一環として関係各所と密接に連絡を取り、折よく会場であるホテルとの打ち合わせの中で、支配人の方も「この種のイベントを開催してみたい」との考えていたことを知ります。こうして心強い協力者を得たことで今回のイベント開催にこぎつけたのです。
今回はプレイベントとして主催者、関係者からの声掛けにて集まっていただいた80台近くのヒストリックカーが集合。奥村氏が中心となっていることもあり、英国車を中心にイタ車、フランス車などのラテン車やドイツ車、国産車といったクルマが秩父の山中に集まりました。
開催準備期間中から絵描き屋こときもだは参加しており、車両が会場の駐車場に入るまで基本はお手伝いを担当。皆野町の観光案内や協賛企業のパンフレット等を渡す役目や検温等を行っておりました。イベントともなると、まとめて数台の車両が来ることも少なくありません。
しかしこのイベントは入場前に各車両撮影会が途中にあり、そこで一度停止してから入って来ます。参加車両を必ず撮影するというカメラマン・奥村氏ならではの企画ではないでしょうか。ゲートがほとんど混みあわないいうイベントしては珍しいパターンではないかと思われます。
■会場は広大なリゾート地「美の山ヘリテイジ」
会場となった美の山ヘリテイジは標高417メートルからの秩父連山を望むロケーションにあり山野に囲まれた広大なリゾート地です。2名から多人数まで、宿泊プランはもちろん日帰りのプランまで用意のあるリゾートとなっています。すぐ足元にはRVパークもあり、キャンパーでも車中泊が楽しめるように電源等の用意も充実しています。
奥村氏も当日はオースチンのキャンパーで参加されており、気温が許せば車中泊もありだったかなあと話されていました。
■今日の1台
本日の1台は、やはり英国車でいきたいと思い選ばせていただいたジャガーMKⅡです。「スモールジャガー」こと2.4(MkⅡの登場によりMKⅠとも呼ばれる)の後継として1959年に世に送り出されました。ウィンドウ周りが一新され、3.8Lエンジンを搭載したMkⅡは、スターリング・モスといった著名なレーサーのドライブにより名を馳せていったのです。
参加された車両は当時モノのエアコン(この場合はクーラー)を装備、オリジナルのコンディションを維持するように乗られている車体でした。
■町と力を合わせて目指すイベントの未来とは
近年地方で行われるイベントの多くが午前中で終了することが多くなってきました。
「皆野サンデーミーティング」も例外ではなく、昼食を済ませたあたりからちらほらと車両が動き出していました。それでもまだその時間多くの参加者が、この山中のクラシックカーイベントを楽しんでいるようでした。
これからも「皆野サンデーミーティング」を定期的に開催し、ヒストリックカー好きと地域の方々との交流ができるイベントにして行きたいと奥村氏は話します。
今回はプレイベントということで、次回はさらに勢いのあるイベントとなっているのではないでしょうか。今後の成長を楽しみにしながら絵描きは秩父山中を後にして次の旅へと向かいます。
[ライター・撮影/きもだ こよし]