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更新2020.12.13
絵描き屋の独り言「カーイラスト旅日記」vol.1 ミラフィオーリ2020編
きもだこよし
ということで少々のお付き合いを願えればと思います。
■今回で10回目の開催となったミラフィオーリ2020
11月15日のことです。名古屋の長久手の森ことモリコロパークにて「ミラフィオーリ2020」が開催されました。今回で10回目を数える同イベント、中部地方ではいまやよく知られたカーイベントのひとつとなっております。参加資格は欧州車であること。つまり年代車種メーカーに関わらずヨーロッパ製の車両であれば参加できるというものです。
また今回はアルファ ロメオの110周年としてアルファ ロメオ特設スペースを設け、さまざまな年代の車両が勢ぞろいしました。続々と現れる参加車両は瞬く間に大きなイベント会場を埋め尽くしていきます。その中にはおよそお目にかかることがなかった車両や希少なクルマが見ることができます。
会場はアルファ ロメオの展示会場と通常の欧州車による展示スペースで区切られ、多くの参加者の目を楽しませてくれます。またゲストの元ティーポ編集長である嶋田智之氏と、主催者であるチンクチェント博物館の深津館長による各車両の紹介トークはより一層会場を盛り上げていました。
■2度に渡る延期。危ぶまれたミラフィオーリ2020の開催
今回のミラフィオーリ、実は開催中止の危機にありました。今年の初め頃から始まった世界的なコロナ危機によって多くのイベントや催し物が中止に追い込まれ、ミラフィオーリもその影響を受けたイベントのひとつでした。例年、こちらのイベントは6月開催が常でしたが、それが8月になり、それもまた延期となり…。結果として2度にわたる延期と、国内外の情勢からますます難しくなるところ、なんとか11月に開催にこぎつけられたのでした。
もちろん、参加台数にも制限が加えられたのは言うまでもありません。応募台数の250台(例年300台を超えています)はすぐに埋まったのですが、実際に参加できたのは200台強でした。おそらくはその中には状況を鑑みて見送った方々もいたことかと思います。
それでも開催できたのは、スタッフや参加者の努力と協力の賜物だったではないでしょうか。
■一見普通に見えるチンクチェント。実は…
フィアットヌォーヴァ500ことフィアット500は、かつてイタリアで庶民の足として活躍し、日本ではルパン三世の劇用車として使われたことでも知られたクルマです。この会場にも派生モデルも含め幾台かが参加しています。しかし、この少し離れた場所に置かれたフィアット500は少々普通のモデルとは異なっておりました。リアにあるはずのエンジンがモーターへと置き換わっているのです。EVコンバージョンフィアット500。それがこのクルマでした。
それでは日本でモーターに換装したのか?それは違います。こちらは車体のレストアからモーターの感想に至るまで、すべてイタリアで行い、輸入したモデルです。値段にして500万くらいですが、フルレストアしただけでも場合によってはそのくらいかかりますから、それを踏まえてみれば納得がいくお値段ではないかと思います。
■10周年に合わせた10台のケータリングカーが集結
ミラフィオーリには毎回様々なケータリングカーが並びます。今年は10周年ということもあり、10台のケータリングを呼ぼうとしたそうです。実際には諸事情で9台までしかそろわなかったそうですが、それでもご当地のケータリングが並びここの会場にいるだけで名古屋メシがコンプリート出来るのではないかという充実ぶりでした。
また、会場のアルファ ロメオのスペースを取り囲むように協賛企業による出店がされ様々なグッズの販売やデモンストレーションが行われていました。
■ミラフィオーリにはゲスト(絵描き屋のお仕事)として参加
ミラフィオーリには実はゲストとして毎年呼ばれております。ミラフィオーリではコンテストの副賞として毎回「受賞車両のイラストをお渡しする」という特典があり、そのことからお邪魔しています。今回も、5人の受賞者が受け取るはずが、手違いで急遽6人が受賞され、6枚のイラストが描かれました。こうしたトラブルも楽しい思い出となるのがミラフィオーリ流。参加者は笑顔に包まれ受賞者は喜びに包まれていました。
イベントが開催しにくい今の環境ですが、それでも様々な対策を行い主催者、参加者が一体となって安全に気を付けて行っていくことでしょう。今回から始まりました絵描き屋の独り言「カーイラスト旅日記」ですがいかがだったでしょうか?絵描きは次の目的地に向かって旅を続けます。
ミラフィオーリ 総合ポータルサイト
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[ライター・撮影/きもだ こよし]