更新2024.06.20
5年落ちの中古車はおすすめ?メリットやデメリットなどを解説
外車王SOKEN編集部
中古車の購入を検討する際は、購入費を抑えたいがために、初度登録年月から一定の時間が経過したクルマに絞り込む方も多いのではないでしょうか。初度登録年月からの期間に関する判断の目安の1つが「5年落ち」です。5年落ちの中古車は、比較的状態がよく、新車よりも価格が安いために購入を検討する方が多い傾向にあります。
今回は、5年落ちの中古車のメリットやデメリット、どのような人に向いているのかについて解説します。
5年落ちの中古車とは
中古車を購入するときに「このクルマは◯年落ちです」といわれることがあります。この「◯年落ち」とは、初度登録年月からの経過年数のことです。
たとえば、2024年1月時点では初度登録年月が2019年(平成31年)1月の中古車は5年落ち、初度登録年月が2014年(平成26年)1月の中古車は10年落ちです。
このように、初度登録年月から経過した年数を「◯年落ち」と表現します。
5年落ちの中古車のメリット
5年落ちの中古車は、2回目の車検を受けるタイミングと重なるクルマです。車検費用をかけないためにクルマを買い替える人が一定数いるため、5年落ちのクルマの流通台数は多い傾向にあります。ここからは、5年落ちの中古車のメリットについて解説します。
購入価格が安い
5年落ちの中古車は、新車価格より割安になる傾向があります。また、モデルチェンジしていない場合は、現行モデルを5年落ちでお得に購入できることもあるため、新しい型のクルマを安く手に入れたいときに探してみるとよいでしょう。
5年落ちの中古車がどのくらい安くなるかは、車種によって異なります。一般的には新車価格の50%程度の価格になるといわれています。ただし、価値が落ちにくいクルマや希少価値が高いモデルなどは、5年落ちでも新車価格と同等または新車価格以上の値がつく場合があるため、購入を予定しているクルマの特徴や傾向に応じて5年落ちのクルマを購入するか判断しましょう。
走行距離とメンテナンス次第では状態がよい
走行距離が短かったりメンテナンスが行き届いてたりすると、5年落ちでも良好な状態を維持できている場合が多い傾向にあります。ただし、使い方や手入れ次第で異なるため、定期的な点検や整備、部品交換などが実施されてきたか、またその記録がしっかりと残っているか確認することをおすすめします。
5年落ちの中古車のデメリット
5年落ちの中古車には、デメリットもあります。ここからは、5年落ちのクルマを検討するときに気をつけておきたいデメリットを紹介します。
小さなキズや汚れが目立つものもある
5年もの月日が経過したクルマには、飛び石による小さなキズがついていたり、落ちにくい汚れが付着したりしていることがあります。これらのキズや汚れは、ボディカラーや付着部位によって目立つ場合があるため、実車を見に行き、キズや汚れがないか細かくチェックするとよいでしょう。
外装や内装だけでなく、エンジンルーム内やトランクなど開けたり動かしたりできるところをすべて開閉・可動させ、くまなく確認することをおすすめします。
乗り方の影響で劣化が進んでいる可能性がある
5年落ちのクルマは、前オーナーの乗り方の影響によって部分的な劣化が進んでいる場合があります。たとえば、前オーナーが急加速や急停止など「急」がつく運転操作を頻繁にしていた場合、タイヤがすり減っていたりブレーキ関連パーツが劣化していたりする可能性があるでしょう。
頻繁に特定の部品を交換していないか、現在部分的に劣化・摩耗している部品があるかなどをしっかり確認しましょう。
5年落ちの中古車が向いている人
5年落ちの中古車には比較的新しい型式のクルマが多く、安く購入できるものも少なくありません。また、個体によっては良好な状態を保っている場合もあります。そのため、5年落ちの中古車は、安さと質を両立しているコストパフォーマンスがよいクルマといえるでしょう。
比較的新しい年式および型式のクルマを安く手に入れたいときは5年落ちの車輌を探してみることをおすすめします。
5年落ちの中古車の選び方
5年落ちの中古車は、前述のとおり2回目の車検の時期に差し掛かった車輌です。そのため、前オーナーが車検のタイミングに合わせてクルマを買い替えた場合、車検の期間が残りわずかなクルマ、もしくは車検が切れたクルマが中古車市場に流通することとなります。
5年落ちの中古車を購入するときは、車検を通してから納車されるか確認しましょう。このようなことも含めて、ここからは5年落ちの中古車を選ぶときのポイントを解説します。
年式に対して走行距離が短いクルマを選ぶ
5年落ちの中古車を購入するときは、年式に対して走行距離が短いクルマを選ぶとよいでしょう。
一般的に、クルマの走行距離の平均は1年1万キロといわれています。そのため、5年落ちのクルマの場合、走行距離が5万キロ以下の個体がおすすめです。
また、走行距離は短いほどよいといわれることもありますが、年式に対して極端に走行距離が短いと長期間動かさずに保管されていた可能性が高いです。クルマは、あまりにも長い間動かさないと思わぬ不具合が発生するリスクがあるため、ある程度の距離を走行している個体を選ぶとよいでしょう。
消耗品や車体の状態を確認する
クルマに使われている部品は、時間の経過とともに劣化します。そのため、定期的に消耗品交換や調整がされているか、メンテナンスノート(整備記録簿)を見て確認しましょう。
また、クルマそのものの状態の確認も大変重要です。たとえば、フレームの修理をしたことがある「修復歴車」の場合、走行に影響を及ぼしたり、万が一の事故の際の安全性が担保されていなかったりします。そのため、修復歴があるか、修理した形跡があるかなど、クルマそのものの状態もしっかりとチェックしておきましょう。
まとめ
5年落ちの中古車の特徴は、新車より安く購入できたり、比較的新しい年式・型式であるうえに状態がよいクルマを買えたりすることです。ただし、時間の経過や前オーナーの使い方などによっては、クルマそのものが劣化している可能性があるため、車輌の状態をしっかりと確認してから購入を判断しましょう。