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中古車の豆知識

更新2024.09.06

中古車はどのくらいのお金があれば買える?購入費用の内訳や注意点を解説

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外車王SOKEN編集部

中古車の購入を検討しているものの、自身の予算でどのクルマを購入できるのかがわからないという方は多いでしょう。今回は、中古車を買うときにどのくらいの予算でどのようなクルマが買えるのか解説します。また、中古車を買うときの注意点も紹介しているので、購入時の参考にしてみてください。


中古車購入にかかる費用の内訳



中古車を買うときには、車輌の本体代金だけでなく、税金やリサイクル料金などの諸費用も負担しなければなりません。ここからは、中古車を購入する際の費用の内訳を解説します。


本体価格


本体代金は、クルマの購入費の大部分を占めます。そのため、本体代金が予算以内かどうかの確認が何よりも先決です。


中古車の本体価格は、数万円〜で、車種や年式、走行距離や車輌の状態などによって異なります。また、同じクルマでも価格が違う場合があるため、中古車を複数台探し、予算に合う個体を見つけることをおすすめします。


諸費用


中古車を購入する際に、クルマの本体代金の他に、税金やリサイクル料などの諸費用がかかります。主な諸費用の詳細は以下のとおりです。


自動車環境性能割


自動車環境性能割は、かつて自動車取得税と呼ばれていた税金です。中古車の取得価格(経過年数に応じて残価率を乗じた金額)に税率(0〜3%)を乗じた額が税額です。なお、取得価格が50万円以下の場合には課税されません。


自動車税(種別割)


自動車税(種別割)は、エンジン排気量に応じて決まる税金です。購入時は、登録した月の翌月から年度末までの月数分が課税されます。


乗用車の税額は2万5,000円〜11万1,000円で、軽自動車は登録時期に関係なく一律1万800円です。


参考:東京都主税局


自動車重量税


自動車重量税は、クルマの重量に応じて課税される税金です。乗用車の場合は0.5tごとに年間4,100円増えます。また、新車登録から13年以上経過すると0.5tごとに年間5,700円、18年以上経過すると年間6,300円重課されます。軽自動車の場合は重量にかかわらず年間3,300円です。


また、自動車重量税は一般的に継続検査(車検)のときに2年分まとめて支払うことが多いため、前述の2倍の額をまとめて支払うケースがほとんどです。ただし、購入する中古車に車検が残っている場合は自動車重量税を納付する必要はありません。


消費税


消費税は、クルマの付属品などを含む価格に10%を乗じた額が課税されます。


自賠責保険


自賠責保険は、加入が義務付けられている保険で「強制保険」とも呼ばれています。どの代理店(販売店)を通じて加入しても保険料は同じです。


2024年時点における自賠責保険料は次のとおりです。


・自家用乗用車:1万7,650円(24ヶ月)
・軽自動車:1万7,540円(24ヶ月/検査対象)


リサイクル料


リサイクル料は、クルマを処分するための費用で、「リサイクル預託金」とも呼ばれています。料金はクルマによって異なりますが、6,000円〜1万8,000円程度です。


自動車保険(任意保険)


自動車保険は任意保険とも呼ばれる保険です。その名のとおり加入は任意ですが、自身に過失がある事故発生時には多額の賠償責任を負うリスクがあるために多くの方が加入しています。


保険料は、車種や付帯する補償、運転者の条件などによって異なるため、購入するクルマが決まったら保険会社のシミュレーションページで実際の保険料を確認するとよいでしょう。保険代理店(販売店)に見積もりを依頼することもできます。


登録代行費用


登録代行費用は、名義変更を販売店に依頼した際にかかる費用です。言い換えれば、名義変更の手続きを自分ですれば代行費用はかかりません。しかし、運輸局の営業時間が限られているため、代行してもらったほうがスムーズに登録手続きを済ませることができるでしょう。


車庫証明取得費用


車庫証明取得費用は、クルマの保管場所を証明する書類を取得する際にかかる費用です。管轄の警察署で手続きできるため、自分で車庫証明を取得することもできます。


希望ナンバー取得費用


希望ナンバー取得費用は、クルマのナンバーを希望の番号にする際にかかる費用です。自分で手続きすることも可能であるため、希望ナンバーの代行費用を抑えたい方は自ら申し込むとよいでしょう。


クリーニング費用


クリーニング費用は、納車前にクルマの外装や室内の清掃をするための費用です。納車費用に含まれている場合もありますが、別料金として設定している業者もあるため、契約時に費用内訳を確認しましょう。


納車費用


納車費用は、納車する際の整備や点検、クルマのクリーニングにかかる費用を指す場合が多いです。ただし、業者によっては、自宅に運搬する費用を「納車費用」としているケースもあります。そのため、計算書や契約書に記載される「納車費用」の内容は契約時に必ず確認しておきましょう。


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中古車の価格相場



クルマは、新車・中古車ともにボディタイプによっておおよその相場が決まっています。ここでは、各ボディタイプごとのおおよその中古車相場を紹介します。


ボディタイプ新車から5年落ち5年から10年落ち
コンパクトカー(フォルクスワーゲン ポロ、プジョー 208など)〜250万円〜150万円

ミドルサイズ(フォルクスワーゲン ゴルフ、BMW 3シリーズなど)

〜450万円〜200万円
ラージサイズ(メルセデス・ベンツ Eクラス、ジープ ラングラーなど)〜1,000万円〜300万円
スポーツモデル(ポルシェ 911、シボレー コルベットなど)1,000万円〜〜1,500万円

 


上記はあくまでも目安です。車種やグレード、仕様などによって中古車の価格は大幅に変わります。参考程度にお考えください。


【予算別】購入できる中古車の特徴


ここからは、予算別の中古車の特徴を紹介します。どのくらいの価格帯でどのような状態のクルマを購入できるのか気になったときの参考にしてみてください。


~50万円


予算が50万円までの場合は、年式が古い車輌や走行距離が延びたクルマが対象となるでしょう。また、年式が比較的新しい車輌が低価格で販売されている場合は、いわゆる「訳アリ」の可能性が高いです。たとえば、事故歴や修復歴があるクルマ、水没車など、過去に重大な被害を受けているケースが考えられるため、年式が新しくて安い中古車には注意しましょう。


~100万円


予算が100万円の場合は、比較的新しい年式のクルマも視野に入ってきます。ただし、走行距離が延びていたり、修復歴があったりする可能性が高いため注意してください。また、年式が古いものの、十分に走れる外車を購入することもできるでしょう。輸入車は国産車と比べると頑丈に作られている場合が多く、走行距離が延びても十分に走れるクルマが多いです。そのため、走行距離だけで判断しないほうがよいでしょう。


~200万円


予算が200万円までに上がると、年式が新しいコンパクトカーや新しい装備が取り付けられているクルマを購入できます。車種の選択肢が大幅に広がり、中古のプレミアムカーを狙うことも可能です。


~300万円


予算が300万円の場合は、年式が新しく、安全装備や先進的な機能が充実しているクルマも狙えます。また、ほぼ新車に近いクルマを買える可能性も高いため、より選択肢が広がるでしょう。


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中古車の維持費


中古車を維持するためには、燃料代や駐車場代、点検・車検費用などがかかります。そのため、中古車を購入するときは、次回の車検がいつなのか、おおよその維持費がどのくらいなのかをシミュレーションしてからクルマを決めるとよいでしょう。


ここからは、中古車の維持費の内訳について詳しく解説します。


燃料代・充電代


燃料代や充電代は、クルマに乗るうえで必要なガソリンや軽油、もしくは充電にかかる費用です。使用燃料や燃費の違いにより金額に差が出るため、カタログに記載されている燃費や実際に所有しているオーナーの情報などからおおよその燃料代を算出してみるとよいでしょう。


車検費用


車検の費用は、車種や初年度登録からの経過年数、交換部品などによって異なります。外車の車検費用は、年式が新しいと国産の乗用車とほぼ同じですが、使用年数が長くなると交換部品が増えるため、車検費用が高額になりやすいです。


また、国産車と比べると部品費用が割高になる傾向があります。そのため、年数が経過した外車に乗る場合は、車検費用が高額になる可能性があることに留意しましょう。


駐車場代


駐車場代は、駐車場を借りる場合にかかる費用です。月極駐車場を契約する場合は、クルマの維持費に駐車場代が含まれるのを忘れないようにしましょう。


中古車の予算の決め方


中古車を購入する際、予算をどのくらいに設定すればよいかわからない方も多いのではないでしょうか。ここからは、中古車を購入する際の予算の決め方を紹介します。なお、ここで紹介している予算の決め方はあくまでも一般的な考え方の例のため、参考程度にお考えください。


目安の上限は「年収の半額」


中古車の予算の目安は、「年収の半額」を上限と考えておくとよいでしょう。ただし、それぞれの家庭事情や経済状況、ライフイベントなどによって、クルマの予算は異なります。支払いに無理がない程度の金額を予算として考えるとよいでしょう。


用途や使用頻度を考慮する


クルマの予算は、収支のバランスを基準にするだけでなく、購入後のメンテナンスサイクルも含めて考えておく必要があるでしょう。


運転中の不具合やトラブル防止のために、定期的なメンテナンスや点検が必要です。そのため、用途や使用頻度によって、適したクルマが変わります。


たとえば、安い中古車を購入し、納車直後から遠出をしたり、高速道路を頻繁に利用したりすると、短期間でオイル交換やタイヤ交換などの必要に迫られるかもしれません。また、消耗品の限界が近いクルマを安いという理由だけで買ってしまうと、購入後の出費が大きくなり、結果的にもう少し高いクルマを買えるほどの出費になる場合もあるでしょう。


本体価格の安さだけでクルマを選んでしまうと、後々多額の出費を強いられるかもしれません。用途や使用頻度を考慮して予算を決めれば、無理なくクルマを維持できるでしょう。


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まとめ


長年欲しかったクルマを買えたり、よいクルマを安く買えたりするという点が、中古車を購入するメリットです。しかし、さまざまなリスクを抱えていたり購入後に出費が重なったりする可能性があるといったデメリットもあります。


また、中古車であっても、税金や燃料代などの維持費がかかります。そのため、クルマは購入から維持のことまでトータルで考え、シミュレーションしてから購入を判断しましょう。

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