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更新2023.04.16

そもそも、なぜアメ車のエンジンは大排気量なのか(だったのか)?

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Mt.T

今回は「なぜアメ車のエンジンは大排気量なのか(だったのか)」というテーマで考えてみたいと思います。



……って、考えるほどのことでもないんですが。


日本やヨーロッパでは、廉価グレードで大排気量エンジンは基本的に存在しないんですよね。


これはなぜかというと、税制の違いです。



日本は、排気量によって自動車税が変わります。同じようにヨーロッパでも排気量や馬力によって自動車税が変わってきます。


そのため「排気量 ニアリーイコール 馬力が上がると税金も高くなる」。だから大衆車はなるべく税金を抑えた小排気量のエンジンになるということなんですね。


でもアメリカにはこのような自動車税に相当するものがないため、排気量にとらわれる必要がなかったんです。


その結果、廉価モデルでも高出力エンジンを搭載したり、馬力競争の結果は排気量をいかに大きくするかということにつながったわけです。



まあ、現代では、CO2排出量や燃費も重視されるようになってターボなどの過給機を使ってダウンサイジングされていますが、それでもスポーツモデルやピックアップ、上級グレードはV8エンジン積んでないとダメって感じですよね。



簡単にいうと、排気量に伴う税金が存在しなかったから、どんどん排気量拡大していったというのがアメ車に大排気量が多い理由ということですね。


そして、この排気量が大きいことのデメリットは、やっぱり燃費があまりよろしくないという点です。しかし、NAの大排気量ならではの魅力は、大きなトルクとレスポンスの良さでしょう。


電気自動車のモーターほどではありませんが、ごく低回転域から大きなトルクを出してくれるので、発進加速も余裕!


特に80~100km/h前後での長距離クルーズは、1500rpm程度で非常に静かで快適なんですね。この速度域で一定走行すると、V8搭載モデルでも10km/L前後の燃費を記録することができます。



でも、日本だと走っては止まって走っては止まってが多いので、燃費は悪くなりがち。こればかりは仕方ないですね。



ということで、今日はアメ車は大排気量の理由をお伝えしました。


大排気量エンジンは、いちど乗ると病みつきになるんですよね。ぜひ一度乗ってみてください!


[画像/Adobe Stock ライター/Mr.T]  

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