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更新2016.05.02

トミカのランボルギーニが熱い!スーパーカー世代必見のミニカー

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北沢 剛司

トミカは1970年の誕生から今年で46周年を迎えるミニカーブランドです。日本を代表するミニカーのため、男性なら誰もが一度は遊んだ経験があることでしょう。現在のトミカは、1台450円(税別)の基本シリーズが120種類。それに1台900円(税別)のロングタイプを20種類加えた計140種類でシリーズ展開を行っています。

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なかでも最近人気を集めているのがランボルギーニのトミカです。スーパーカーブーム全盛期の1977年10月に外国車シリーズとしてカウンタックLP400が発売されたのを皮切りに、同年11月にはミウラSV、1978年4月にはカウンタックLP500S、そして1979年3月にはチータが発売されました。

その後、版権の関係で製造を休止していた時期もありましたが、2004年にはムルシエラゴを発売して復活。その後もレヴェントン、アヴェンタドール LP 700-4、ヴェネーノなどを次々にリリース。現在は往年のカウンタックやミウラSVも含めてさまざまなアイテムが登場しています。

初回特別カラーが人気沸騰


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▲左:ランボルギーニ ムルシエラゴ(品番:87)
▲右:ランボルギーニ ムルシエラゴ 初回特別カラー(品番:87)

毎月第3土曜日に新製品が発売されるトミカのなかでも、毎回人気を集めているのが初回特別カラーです。これは文字通り初回のみ生産される限定カラーで、発売日当日に完売してしまう場合も少なくありません。初回特別カラーはリピート生産される通常品に比べて数が少ないため、高値で取り引きされるアイテムもあります。

写真のランボルギーニ・ムルシエラゴは、2004年に発売された当時は特に大人気商品ということもなく、初回特別カラーも普通に購入することができました。しかしネットオークションでは、ムルシエラゴの初回特別カラーは6,000円前後、通常品でさえ1,500円前後で取り引きされています。ランボルギーニのトミカが注目されはじめたのはここ数年の話なので、現在廃盤商品のムルシエラゴは珍重される傾向にあります。

ムルシエラゴはこのほかにも、イベントなどで販売されたモデルや細部を作り込んだハイグレード版のトミカリミテッドなどがつくられています。なかでも実車のアルテミスグリーンに似たボディカラーの特別仕様トミカは、なんと2万円以上で取り引きされています。ランボルギーニ・ムルシエラゴは、数あるランボルギーニ・トミカのなかでも特に熱いアイテムとなっています。

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最新ランボも話題騒然


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▲ランボルギーニ ヴェネーノ(品番:118 価格:税抜450円)

2015年3月に発売されたランボルギーニ・ヴェネーノには、写真の通常品とイエローの初回特別カラーの2種類が用意され、初回特別カラーは即日完売。現在は千円台から2千円程度で取り引きされています。特に予約などをしていなかった私は買うことができなかったので、機会があればフリマなどで入手してみようと思っています。

ヴェネーノはこのほかにも、トミカで遊べる「メカアクション 自動車工場」の初回版に同梱されていたオレンジ色の特別仕様トミカがあります。この商品は税別7,200円もするのですが、熱心なコレクターはこのヴェネーノ目当てに巨大な同製品を購入していました。まさにトミカ商法恐るべしです。

抽プレの非売品モデルに応募殺到


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▲抽選で1万人にプレゼントされたヴェネーノ・ロードスターは、通常品にはない専用モデル。金型からして専用品のため、入手困難なレアトミカとして色めきだちました。

ランボルギーニ・ヴェネーノの限定品には続きがあります。抽選で10,000名に非売品のランボルギーニ・ヴェネーノ・ロードスターが当たるという「トミカ 6億台突破記念!〜ありがとうキャンペーン」が、2015年6月20日から9月30日にかけて開催されたのです。ヴェネーノ・ロードスターは、通常ラインアップにはないこのキャンペーンだけのオリジナル品。それだけにプレミア必至の非売品トミカとして、キャンペーン開始前からファンの間で大きな話題となりました。

しかし、この抽選では応募1口に対してトミカのパッケージに付いているトミカマークを5枚集める必要があり、泣く泣く手持ちのトミカ箱の耳の部分を切り取って応募したのでした。

抽選で1万人にプレゼントというと結構当たりそうに思えますが、子どもたちからの応募が多く、しかもひとりで何口も応募する猛者も少なくないため当選確率は低めです。かくいう私も5口は応募したでしょうか。しかし、マニアにとってはたとえ一部分でも箱を切り取るのは堪え難いものです。コレクションとしての価値が半減してしまうのを防ぐため、結局応募用に25台のトミカを買ってきてしまうという状態。タカラトミーの戦略にまんまとハマってしまいました。

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▲ランボルギーニ ヴェネーノ ロードスター(非売品)

このように断腸の思いでパッケージを切り取り、当選を念じながらポストに投函した応募はがき。それから数ヶ月が経ったある日、タカラトミーから息子宛の小箱が送られてきました。緊張しながら開封するとヴェネーノ・ロードスターが入っているではありませんか!自分と息子のふたりの名で応募したため、息子のほうが当選したのです。運良く私の在宅中に届けられたため、息子の手に渡ることなく無事に保管することができました。

かなり大人げない行為ですが、トミカ・コレクションの世界では息子が最大のライバルとなることが少なくありません。トミカのイベントでメッキボディの非売品トミカを引き当てた息子に対し、ほかのトミカをたくさん与えて貴重なメッキトミカを意図的に行方不明にしたこともありました。そんな親子間の静かな確執も、おもちゃとコレクターズアイテムの両方の顔を持つトミカならではのエピソードといえるでしょう。

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ショップオリジナルトミカも侮れない


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▲トミカショップオリジナル ランボルギーニ ヴェネーノ(価格:税抜600円)

ところで、全国4箇所にあるオフィシャルショップの「トミカショップ」では、トミカショップオリジナル商品としてさまざまなトミカを発売しています。写真のトミカショップオリジナル ランボルギーニ ヴェネーノは、大胆なトリコロールカラーが特長。2015年7月1日の発売から結構時が経っていますが、現時点でまだ在庫があります。

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▲トミカショップオリジナル ランボルギーニ アヴェンタドール LP 700-4

ランボルギーニのトミカショップオリジナル商品は、過去にアヴェンタドール LP 700-4も販売されていました。現在は完売しているため、ネットオークションなどで手に入れるしかありません。また、2016年3月1日には華やかなゴールドカラーのトミカショップオリジナル ランボルギーニ・ムルシエラゴが発売されました。発売後にトミカショップを訪れたところ、在庫の山で溢れかえっていました。ヴェネーノのトミカショップオリジナル商品もまだ在庫があるし、機会があれば買いに行こうと思って先日トミカショップを再訪したところ、見事に完売していて買いそびれました。やはりミニカーは一期一会の世界。見たらその場で買わないと後悔しますね。久しぶりに大失敗してしまいました。

カラバリやイベントモデルも見逃せない


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▲左:ランボルギーニ・アヴェンタドール LP 700-4(品番:87)
▲右:ランボルギーニ・アヴェンタドール LP 700-4 ドバイ警察仕様(品番:87 価格:税抜450円)

写真左は2012年7月から2015年5月まで発売されていたアヴェンタドール LP 700-4の通常品。右はその後継商品として2015年5月に発売されたアヴェンタドール LP 700-4のドバイ警察仕様です。このほかにもシルバーに塗られた初回特別カラーが存在します。さらにムルシエラゴと2台セットで発売されたハイグレード版の「LAMBORGHINI 2MODELS」があるほか、「トミカくじ19 幻走ポリスレスキューコレクション」では、日本のパトロールカーのカラーリングを纏った「警備部 指揮車」がつくられました。

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トミカギフトセット「世界のスーパーカーセット」
▲左端:ランボルギーニ アヴェンタドール LP700-4
▲中央左:シボレー コルベット Z06
▲中央右:アウディ R8
▲右端:ロータス エキシージ

トミカ・コレクションに欠かせないのがカラーバリエーションです。特にアヴェンタドール LP 700-4はすでに数種類のカラバリが登場していて、コレクションの楽しさを味わえます。そしてカラバリを簡単に集める方法として有効なのが、トミカギフトセット。このギフトセットには通常品にはないボディカラーのトミカが含まれるため、手っ取り早くカラバリを入手することができます。

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▲ランボルギーニ レヴェントン(品番:113 価格:税抜450円)

世界限定20台、そして1億円超の車両価格で話題となったランボルギーニ・レヴェントンもトミカで発売されています。2011年7月に発売された同商品にはホワイトに塗られた初回特別カラー、そして細部を作り込んだトミカリミテッドもつくられました。入れ替わりの激しいトミカ・ラインアップのなかでは5年にわたって生産されており、今や長寿モデルの仲間入りを果たしています。

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▲ランボルギーニ レヴェントン パトロールカー(トミカイベントモデル No.8)

タカラトミーでは「トミカ博」というイベントを全国で定期的に開催しています。このイベントではメッキボディの非売品トミカが当たるゲームなどのアトラクションが用意され、普段手に入らないトミカを入手することができます。また、ショッピングゾーンでは「トミカ博」の会場限定販売となるトミカイベントモデルが多数用意されます。それらは1アイテム一人5個までの個数制限が設けられるほどの人気ぶり。このように「トミカ博」は、大人から子どもまで広く楽しめる内容となっています。

写真のレヴェントン・パトロールカーは、2015年8月に開催された「トミカ博 in YOKOHAMA」で発売されたもの。もちろん架空のモデルですが、そんな遊び心があるのもイベント記念モデルの特長のひとつです。

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▲ランボルギーニ カウンタック LP400(トミカ組み立て工場 第1弾)

「トミカ博」のさまざまなアトラクションのなかでも、一番人気となるのが「トミカ組み立て工場」です。これは3色用意されるボディとシートを自由に選び、それに風防と裏板をセットして最後にカシメ機をつかって目の前で組み立ててくれるもの。ボディとシートの組み合わせで最大9種類製作することが可能なので、ランボルギーニのような人気車種の場合は全種類製作するファンも珍しくありません。

写真のカウンタック LP400は、私が2013年の「トミカ博 in TOKYO」で製作したもの。自分好みのトミカが製作できる「トミカ組み立て工場」は、「トミカ博」の記念に最適なお土産品です。

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ランボルギーニ・トミカの温故知新


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▲トミカギフトセット「スーパーカーBセット」
▲トヨタ2000GT(品番:5)
▲フェアレディ240ZG(品番:58)
▲ポルシェ911S(品番:F3)
▲ロータス・ヨーロッパ・スペシャル(品番:F25)
▲ランチア・ストラトスHF(品番:F27)
▲フェラーリ308GTB(品番:F35)
▲ランボルギーニ・カウンタックLP400(品番:F37)
▲ランボルギーニ・ミウラSV(品番:F40)

現在もイベント限定品などで登場するランボルギーニ・カウンタック LP400は、スーパーカーブーム全盛期の1977年につくられたトミカです。現在は新金型となったため当時の製品と細部は異なりますが、往年のトミカの雰囲気を色濃く残す貴重な存在です。

写真の「スーパーカーBセット」は、トミカギフトセットの26番目の商品として1977年11月に発売されたもの。シューターと人形が付属し、カウンタック LP400のみ通常品がセットされるのが特長で、残り7台はこのセット専用カラーとなっています。改めて見ると、’70年代のパッケージにはシックな雰囲気が漂っていますね。

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▲トミカギフトセット「スーパーカーCセット」
▲フェラーリ308GTB(品番:F35)
▲ロータス78・フォード(品番:F36)
▲マクラーレンM26・フォード(品番:F39)
▲ランボルギーニ・ミウラSV(品番:F40)
▲ポンティアック・ファイアーバードトランザム(品番:F42)
▲ポルシェ・936ターボ(品番:F43)
▲マセラティ・メラクSS(品番:F45)
▲ランボルギーニ・カウンタックLP500S(品番:F50)

こちらは1978年4月に発売されたトミカギフトセットの「スーパーカーCセット」です。当時トミカレーシングチームとして長谷見昌弘選手のスポンサーをしていた関係で、スーパーカーサウンド入りのソノシートが付属していることに時代を感じます。肝心のランボルギーニは、ミウラSVとカウンタックLP500Sの2台が含まれています。しかし、8台セットのうちレーシングカーが3台含まれるなど、スーパーカーブームの終焉を予見させるセット内容となっています。

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▲トミカギフトセット「ランボルギーニ セット」(価格:税抜2,000円)
▲左端:ランボルギーニ・カウンタック LP500S
▲中央左:ランボルギーニ・アヴェンタドール LP700-4
▲中央右:ランボルギーニ・レヴェントン
▲右端:ランボルギーニ ヴェネーノ

今回ご紹介したランボルギーニのトミカは廃盤商品も多く、入手困難なアイテムも少なくありません。でも、写真のトミカギフトセット「ランボルギーニ セット」は、2016年3月に発売された最新のランボルギーニ・トミカです。なかでもカウンタック LP500Sは、2015年に新金型となったリニューアル品。従来より高品質になっているため、近年のランボルギーニ製品と並べても遜色ない出来映えとなっています。

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▲トミカプレミアム ランボルギーニ カウンタック LP500S(品番:10 価格:税抜800円)

2015年に開始された新シリーズの「トミカプレミアム」は、トミカから派生したハイディテールコレクションモデル。新規金型によるシャープな造形と車種ごとに専用設計されたホイール、そして細部の塗り分けが特長です。手のひらサイズの本格派ミニカーとして独自の存在感を発揮しています。

以前同様のコンセプトでつくられた「トミカリミテッド」では、レッドのウルフ・カウンタック1号車が製品化されたり、カウンタック LP500Sとミウラ P400SVの4台セットとなる「LAMBORGHINI 4MODELS」がつくられていました。今回の「トミカプレミアム」ではウルフ・カウンタック2号車を製品化しているため、以前の1号車と併せてウルフ・カウンタックの2台を並べることができます。

トミカに対しておもちゃらしさを感じてしまう人であっても、「トミカプレミアム」のディテールには思わず見入ってしまうはず。このクオリティで価格800円とはコスパ最高です。

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▲写真の「トミカラマ ピットイン」は、’70年代に発売されたストラクチャー。富士スピードウェイをモデルにしたコントロールタワーや電光掲示板をはじめ、写真では取り外しているシグナルタワーなどもあって気分を盛り上げてくれます

ランボルギーニのトミカは、発売後すぐに完売してしまう初回特別カラーのように競争率の激しいアイテムとなっています。ただ、約40年前のアイテムを含む廃盤商品の多くは数千円でゲットできます。特に近年のアイテムはたとえ完売してもネットオークションにたくさん出品されているため、比較的入手しやすいことも魅力といえるでしょう。

トミカ・コレクションは、コンプリートを目指してコツコツ買い集めるのはもちろんのこと、新製品の初回特別カラーのように買えるか否かの運試しをするのもひとつの楽しみ方です。私の場合、スポーツカーの初回特別カラーなど争奪戦必至のアイテムは事前に予約して、それ以外の限定品などについては運試しとして楽しんでいます。

1台数百円で買える手軽さが魅力のトミカは、親子で楽しめる存在でもあります。それでいて46年あまりの歴史があり、貴重なアイテムは数十万円で取り引きされる一面も併せ持っています。

トミカは、手軽にはじめられて奥が深い、ミニカーコレクションの王道といえるでしょう。

※画像はすべて筆者提供

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