ライフスタイル
更新2020.07.30
あくまでも人のクルマ。カーシェアリングするときに気をつけたい6つのこと
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1.車内でのタバコや食事はNG!
最近は男性でもタバコを吸わない人が多く、JT全国喫煙者率調査によると、全年齢で3割を切っています。
成人喫煙率(JT全国喫煙者率調査)
たばこ産業の「2017年全国たばこ喫煙者率調査」によると、成人男性の平均喫煙率は28.2%でした。 これは、昭和40年以降のピーク時(昭和41年)の 83.7%と比較すると、50年間で55ポイント減少したことになります。 年代別にみると、急激な喫煙率の減少傾向が見られる60歳以上は21.2%ですが、30歳代から50歳代はまだ35%前後を推移しており、一番高い年代は40歳代で36.7%でした。
成人男性の喫煙率は、減少し続けていますが、諸外国と比べると、未だ高い状況にあり、約1400万人が喫煙していると推定されます。
これに対し、成人女性の平均喫煙率は9.0%であり、ピーク時(昭和41年)より漸減しているものの、ほぼ横ばいといった状況です。 喫煙率が一番高い年代は40歳代の13.7%、最低は60歳以上の5.6%です。
シェアしたクルマのオーナーがタバコを吸わない場合、車内に灰皿がないことも多く、喫煙者の方がいつも習慣でついうっかりタバコを吸っても灰を捨てるところがありません。ましてや、シートなどを焦がしてしまったら大変です。また、普段タバコを吸わない人は、その臭いに敏感です。喫煙者の方は要注意です。
また、車内で食事をすると、知らないうちに食べかすを落としていることがあります。
2.クルマに慣れるための時間を設ける
どれほど運転に慣れた方でも、一般ドライバーであれば、初めてのクルマを自由自在に操れる人はほとんどいないといっていいでしょう。アクセルやブレーキワークだけでなく、カーナビやエアコン、ハザードランプなどのスイッチ類はさらに慣れを要します。慣れないクルマを運転しながらよそ見をしてカーナビを操作・・・というのはかなり危険を伴います。
オーナーがシェアする前に丁寧に操作方法を教えてくれる場合が多いのですが、何らかの理由でいきなり運転することになってしまった場合、安全な場所にいったん停車して、下記の確認を行ってください。
・車体の傷等の確認(あわててシェアした場合は特に)
・適切なドライビングポジションの確認
・ルームミラーの位置を確認(慣れていないクルマだと案外忘れがち)
・取扱説明書を取り出す
・ハザードランプの位置を確認
・ライトやワイパーなどのスイッチの確認
・エアコン操作の確認
・カーナビ操作の確認
オーナーによっては、取扱説明書を乱雑に使われることを好まない人もいます。あくまでもオーナーカーであることを忘れずに・・・。
3.急加速、急ブレーキ、急ハンドル等の操作は避ける
馬力があったり、スポーツタイプなど、ついつい飛ばしたくなるクルマをシェアした場合、ついつい性能を発揮してみたくなりがち。また、そうでなければシェアした意味がないと思ってしまうのが人情であり、正直な気持ちではないでしょうか。しかし、大パワーのクルマを慣れないドライバーが全開で走行したら・・・。これはかなり危険です。
最近のクルマであれば、トラクションコントロールシステムをはじめとする制御が掛かり、ある程度はクルマがドライバーに合わせてくれます。それはあくまで補助的なもの。無謀な運転まではカバーしてくれません。至極当たり前のことではあるのですが、憧れのクルマのステアリングを握っていることで気持ちが舞い上がってしまい、急加速、急ブレーキ、急ハンドル等の操作をしてしまうかもしれません。パワーがあり、さらに重量があるクルマの場合、あらゆる箇所に負荷が掛かります。ホイールスピンするようなスタート、ABSが作動するようなブレーキ、飛ばしすぎて当局のお世話になるような運転は特に厳禁です。
4.車高の低いクルマ、オーバーフェンダーのクルマは、踏切や段差、縁石への配慮を忘れずに
車高の低いクルマ、オーバーフェンダーのクルマに乗り慣れていない方は特に気をつけてください!フロントのリップスポイラーやバンパー、リアバンパーやマフラー(後ろから停める場合)、縁石は特に要注意!これ、本当にベテランドライバーでも起こしてしまいます。車高の低いクルマ、オーバーフェンダーのクルマの運転って、通常の車高では考えられないような場面で気を配る必要があります。
・カーブの途中など、傾斜のある踏みきりを渡るとき
・コンビニエンスストアの出入口の段差
・ガソリンスタンドの出入口の段差
・駐車場のクルマ止め
・道路工事現場(アスファルトを敷き直しているようなところ)
・駐停車の際にあまり幅寄せしない(路肩に近寄りすぎない)
オーナーからシェアするとき、注意事項として教えてくれるかと思いますが、慣れないうちは段差のあるところをできるだけ避けるようにした方がよさそうです。それでも、踏切などでUターンするわけにはいきません。直進せず、少し斜めにステアリングを切るなどして、バンパーなどを擦らないように配慮しましょう。コツは、慣れているオーナーさんに聞くのが一番です。
5.駐車する場所にも一工夫を
コンビニエンスストアや飲食店など、幅が狭い駐車場にクルマを停めなければならない場面があります。そこで怖いのが、当て逃げやドアパンチです。ちょっとクルマから離れた隙に・・・ということが起こります。しかし、これはある程度は回避できるのです。
・店舗から離れていても、空いている場所に停める
・傷だらけのクルマの近くに停めない
・チューニングカーなど、あきらかに大切に乗っていそうなクルマの近くに停める
これだけでもかなりの確率で回避できます。ぜひ、試してみてください!
6.SNSにアップする際はナンバーを隠す配慮を
憧れのクルマをシェアしたら、自分のSNSにアップしたくなる気持ちもよく分かります。ナンバープレートを隠さなくても個人情報が漏洩することはないといわれている昨今、確かにそのままSNSにアップしても問題なさそうですが・・・。参考までに、ナンバーを隠すことができるスマートフォン用のアプリをご紹介いたします。
●AUTOMO CAMERA(有料)
https://automo.jp/automo_camera/
●MAZDA CARPTURE
http://www2.mazda.co.jp/carlife/app/carpture/index.html
あくまでシェアしたクルマは他の人のもの。ナンバーを隠した状態でSNSにアップするのがマナーといえそうです。
結論:あくまでも人の(大切な)クルマだということを忘れずに・・・
シェアするクルマは、あくまでもオーナーカー。それも、大切に所有しているクルマばかりです。レンタカーの場合、自分のクルマでか考えれられない負荷を掛け、結果として事故を引き起こしたり、壊してしまうケースもしばしば見受けられます。もちろん、それは許されることではありません。
憧れのクルマに乗れるということは、それだけ貴重な体験になるはず。レンタカーでは決して味わうことのできない世界です。「オーナーのクルマをシェアしている」ことを忘れなければ、きっと感動体験が待ち受けているに違いありません!
[ライター・カメラ/江上透]