更新2021.12.25
女性の立場で考える「クルマ好きではないパートナーと円満でいられる」3つのツボ
野鶴 美和
結婚を考えているパートナーに、もし「クルマを手放して」と言われたら?
クルマ好きなら一度は頭をよぎる問題かもしれません。実際に体験した方もいらっしゃるでしょう。できるなら手放したくないあなたに向けて、今回はこの問題を女性の視点から考えてみたいと思います。
■「あなたの愛車と私、どちらを選ぶ?私だよね?」を待っている
「クルマを手放して」には「私とクルマ、どちらを選ぶの?」が含まれていて、すでに女性は「あなたが大事」という答えを待っています。
ここで大切なのは「察すること」です。
女性は基本的に察してほしい傾向があります。そのため、まずは「あなたがいちばん大事ですよ」という想いを伝えてみるといいかもしれません。
そして、次に大切なのは「共感」です。
女性は感情で動きやすく、あらゆる場面で「共感」を重視します。そのため「一緒に○○」はパワーワードです。
筆者は女性ですが、クルマを手放せと迫られたら別れます。なぜなら、自分の愛車に対する思いが、パートナーと共有されていなかったという落胆があるからです。
「自分のことを解ってもらえてなかった」
「大切にしている愛車のことを、少しでも一緒に考えてほしかった」
という気持ちが落胆の中にあるのです。「気持ちを共有できない人とは、将来的にも良い関係は築けない」と判断してしまうわけです。
■単身者の男性が保護犬や保護猫の譲渡ができないケースが多いのは理由がある・・・らしい
そういえば以前、こんな記事を目にしました。
「単身者の男性へは、保護犬や保護猫の譲渡ができない」
※ペット可物件への引越し、里親になる条件を満たしていることで単身関係なく譲渡可能な団体も存在します
単身男性は仕事を優先する生活形態であること、虐待の懸念などが理由のようです。さらにこんな傾向も。
「パートナーに『猫が苦手だから手放してほしい』と言われたら、愛猫を手放してでもパートナーを選ぶ傾向は、男性のほうが強い」
ちなみに女性は「猫も含めて私を受け容れてくれる人でないとダメ」だそうです。
これは“いち女性”として共感できます。パートナーとは大切なものを共有したい。これを「愛猫」から「愛車」に置き換えても成立する気がします。
■女性の立場で考える「クルマ好きではないパートナーと円満でいられる」3つのツボ
あらためて、女性は「気持ちの共有」を重視していると思います。そこをふまえて“いち女性”の視点から、クルマ好きではないパートナーと仲良く暮らしていくための「円満でいられる3つのツボ」を考えてみました。
●1.プライドを傷つけない
パートナーが知らないことを、わざわざ指摘しないようにしましょう。
例えば、クルマに興味のないパートナーの前で自動車専門用語を使ったり、車名を型式で呼んだりしたとしましょう。そのときクルマに疎いパートナーに「そんなことも知らないのか」という態度が伝わらないように。
男性の場合は「無知を相手に知られる=プライドが傷つく」です。恥ずかしいと感じさせない配慮が必要になりますが、これが女性になると「無知=寂しさ」です。会話が共有できないことに心の距離を感じます。「パートナーとしてのプライド」が傷つきます。
また、「クルマ好きあるある」系の話も控えたほうが吉です。自分の前でわざわざ面白くない話をするという不満が「愛車を手放してもかまわない」につながる可能性は無きにしも非ずです。
●2.「お揃い作戦」で愛着を深める
スペアキーが渡せる状況をクリアしていれば、「合鍵効果」はかなり有効だと思います。
男性の場合は「彼女の愛車を所有する」という行為から征服欲を満たせますが、女性にとって「お揃い(共有)」は心地よいものであり、愛の証です。愛車を共有して愛着を深めておけば、簡単に手放せとは言わないはずです。
スペアキーが難しければ、愛車をイメージしたアイテムをパートナーに持たせるのもいいかもしれません。例えば、自動車メーカーのグッズや愛車モチーフのアクセサリーなどはいかがでしょうか。
●3. 相手の好きなものを肯定する
パートナーの好きなものや趣味に対して興味を持つ、褒めるのも◎です
可能なら、パートナーと共通の趣味としてみるもいいと思います。同じ趣味を持たなくても、例えば、パートナーの好きなアーティストの音楽を聴いて「この曲いいね」と褒めてみるなどです。
決して否定しないようにしましょう。「興味がない」は「嫌い」に等しく、言われたときのダメージは意外と大きいのです。「共有と肯定」を大切にしてみてください。お互いの趣味を肯定しあっていれば、簡単に「クルマを手放せ」とは言わないはずですから。
■結論:愛車の変化に気づくようにパートナーを思いやることが大切
結局はコミュニケーションに尽きます。とくに女性を説得するとき「気持ちの共有」は大きなポイントとなるのではないでしょうか。
そして、日頃から溝ができたらこまめに修復しておきましょう。クルマ好きが日々、愛車の異音・異臭などの変化に敏感なように、パートナーの心の変化を感じとるように意識していれば余計な摩擦は減るでしょう。
愛の予防整備で、パートナーと円満に。
[画像/Adobe Stock ライター/野鶴美和]