更新2024.06.19
SUVってどんなクルマ?オフロード車とは違う?SUVの特徴などを解説
外車王SOKEN編集部
SUVは、コンパクトなモデルや本格的な悪路まで走破できるクルマなど、さまざまなタイプがラインナップされているカテゴリーです。今回は、SUVとはどのような特徴をもっているのか、SUVを選ぶときのポイント、SUVがどのような人におすすめなのかについて解説します。
SUVはオフロード車の1つ
SUVは、オフロード車(未舗装路での走行を重視したクルマ)から発展したクルマのジャンルおよびカテゴリーです。SUVは、Sport Utility Vehicle(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)の略で、日本語では「スポーツ用多目的車」を意味します。
SUVは、コンパクトSUV、ミドルクラスSUV、クロスカントリーSUV、ラグジュアリーSUV、クーペSUVなど、さまざまなタイプに分類されます。
オフロード車の種類
未舗装路での走行を想定したオフロード車は、「クロスオーバーSUV」と「クロスカントリーSUV」に大別されます。それぞれの特徴は次のとおりです。
クロスオーバーSUV
クロスオーバーSUVは、多目的に使えるクルマです。下記のようにさまざまなタイプがあります。
・ラフロード(軽度な未舗装路)を走行できるモデル
・荷物を多く積載できるモデル
・室内空間にゆとりがあるモデル
・3列シートで多人数乗車ができるモデル
・クーペのようなスタイリングのモデル など
アウトドアから日常の買い物まで、さまざまなシーンで活躍します。
クロスカントリーSUV
クロスカントリーSUVは、悪路や未舗装路での走行を想定した構造のモデルです。舗装路面での走行ももちろん可能ですが、未舗装路で真価を発揮する設計となっているため、舗装された道での乗り心地や操作性などはオンロード性能重視のSUVとは異なります。
SUVを選ぶときのポイント
SUVを選ぶときは、それぞれの使い方に合ったモデルを選択することが重要です。
通勤や買い物などがメインなのか、日常使いから休日のアウトドアまで使えるモデルを探しているのかなど、使い方に合わせたクルマを選ぶことをおすすめします。ここからは、SUVを選ぶときのポイントを解説します。
オフロード性能
SUVでオフロードを走る場合には、オフロード性能を確認しましょう。舗装されていない道や段差(岩やブロックなど)がある場所を通る可能性がある場合は、アプローチアングルやデパーチャーアングルなどの角度も確認しておくと安心です。
また、砂利道や小石が多い場所を走行することが多いのであれば、スタックしないように四輪駆動車を選択しましょう。さらに、前後または四輪にトルクを配分する機能が搭載されている四輪駆動車だとより安心です。
積載量
クルマで旅をしたり外出したりすることが多い場合には、荷物の積載量を確認しておきましょう。長さや幅がある荷物を載せることがある場合には、バックドアの開閉方向や開口部の大きさ(間口)もチェックしておくことをおすすめします。
また、車中泊や移動中に家族や友人同士でくつろぐ場合など、さまざまな用途で使いたい場合は、シートアレンジが可能か、どのようなアレンジ方法ができるかといった使い勝手を確認しましょう。
なお、積載量を確認する際は、実際に使うシーンをイメージするとともに、荷物を載せられるかをチェックすることが大切です。
乗り降りのしやすさ
SUVは、最低地上高(地上からクルマの最低面までの高さ)が高い場合が多く、なかには乗り降りが大変なモデルもあります。SUVを選ぶときは、乗り降りのしやすさを実車で確認しておきましょう。
価格と性能のバランス
SUVは、さまざまな機能が搭載されているモデルが多いです。数多く搭載されているといっても、頻繁に使う機能もあれば、ほぼ使わない機能もあります。
そのため、SUVを購入するときは、クルマそのものの性能や機能が自分に必要なものか、その性能や機能に見合った価格か、予算内におさまっているかなど、価格とのバランスを確認しましょう。
オフロード性能が高いSUVが向いている人
SUVには、オンロード(舗装路)における性能を重視したモデルと、オフロード(未舗装路や悪路)における性能を重視したモデルがあります。ここでは、オフロード性能が高いモデルの方が向いている人について解説します。以下の条件のいずれかに該当する場合は、オフロード性能を重視しているSUVを選ぶとよいでしょう。
アウトドアで利用する
キャンプや釣りなどアウトドアを頻繁に楽しむ方は、オフロード性能が高いSUVを選ぶとよいでしょう。
キャンプや釣りなどを楽しむ場所の多くは、未舗装路となっているため、悪路走破性能に優れるSUVを選んでおくことをおすすめします。また、山や標高が高い場所に行く場合は、天候が急に変わることがあります。そのため、ぬかるんだ道でも走れる走破性能を有しているモデルを選んでおくとより安心です。
悪路の走行を想定している
山や川など、道なき道を走行する場合には、本格的なオフロード性能をもつSUVを選びましょう。
悪路における走破性能を重視しているSUVの場合、カタログやWebサイトなどにアプローチアングルやデパーチャーアングル、渡河性能(走行可能な水深)などが明記されています。
頻繁にオフロードを走行する場合には、悪路走破性能がどのくらいなのかがはっきりとわかるクルマを選びましょう。
オフロード性能を重視する場合はタイヤ交換を検討しよう
オフロードを頻繁に走行する場合は、悪路における走行性能を重視したタイヤを装着しておくとよいでしょう。
近年では、SUVの種類が増え、オンロードにおける走行性能を重視しているモデルが増えたため、乗用車のタイヤをSUVに装着しているケースも珍しくありません。
しかし、乗用車用のタイヤはあくまでもオンロードにおける性能を重視しているタイヤです。言い換えれば、オフロードの性能には特化していないということです。そのため、クロスカントリーSUVには乗用車用のタイヤを履かせることはほとんどありません。
そのため、オフロードを頻繁に走行する場合には、オフロードにおける走行性能を重視したタイヤに交換しておくことをおすすめします。
まとめ
オフロードにおける走行性能を重視したモデルだったSUVは、時代の変化とともに多様化しました。現在では、さまざまなタイプのSUVが各メーカーから販売されています。そのため、「SUVというカテゴリーだから、どのクルマでも走破性がよい」というわけではありません。
悪路走破性を重視しているクルマやオンロードにおける快適性を重視しているモデルなど、それぞれに特徴や得意とする路面があります。
SUVを選ぶ際は、どのような特徴があるのか、自分のクルマの使い方に合っているのかなど、しっかりと考えてからモデルを絞り込むことが大切でしょう。