
更新2020.04.18
クルマ愛でCOVID-19に打ち克て!カーライフ版ソーシャルディスタンス
細谷明日葉
目次 ▼
- ガソリンは安くなったけれど…
- これは心配!収入が減った場合、愛車はどうなる?!
- カーライフにおけるソーシャルディスタンス
- 3密を避けつつ“誰か”と楽しむカーライフ!!
- 今、この困難を乗り越えるために!
仕事用のクルマは別として、我々『外車王SOKEN』がおもにクローズアップするのは、“趣味車”がメインになりがち。当然のことながら、世間がこのような状況下であれば、ちょっと肩身が狭くなりがちなカテゴリーでもあるわけですが…。
暗雲たれこめた日々のなか、ソーシャルディスタンスを保ちつつ、わくわくカーライフを死守するにはどうしたらよいのでしょうか?

ガソリンは安くなったけれど…

▲東京都下某所のガソリンスタンド
不謹慎な表現をしてしまえば、これぞ“コロナの恩恵”。
ガソリン代がびっくりするほど安くなりました!
輸入車乗りにとってはマストなハイオクガソリンの価格も、今や一時のレギュラーを下るまでに。
やけくそで「わーいガソリン安いー!!」と叫んでみるも、その心はなんだかスッキリいたしません。
背景に“COVID-19”が付きまとう限り、どうしても手放しには喜べないのです。
どうせ、不要不急の外出もできませんからね…。
その不要不急の最たる例として、各種カーイベントも中止or延期のオンパレード。
ひとまず夏あたりに延期されたイベントも多いようですが、これもまだ不確定要素でしかないでしょう。

そして世界各国で工場のライン停止も相次いで、自動車製造業も大ピンチ!
危惧されるのはパーツ供給だけではありません。そこで働く従業員の雇用にも影響を及ぼしかねない状況です。
オーナー目線で見れば、レストア中の自分のクルマはいったいどうなるの?など、いろいろ懊悩する面もあるでしょう。
当然、販売業にも打撃があるわけで、投機対象でぶっ飛び価格だったクラシックカーのお値段も、何らかの影響が及ぶかもしれません。
狙っていた“あの子”が安くなるのは嬉しい反面、これまた手放しには喜べない…。
ほかにも医療系の株価があがったり、細かいところを見れば“恩恵”があるのも確かなのですが、心がそれに追いつきません。
「そうなんだけど…、とりあえずガソリンはいつも満タンにしておこう!!」

これは心配!収入が減った場合、愛車はどうなる?!

コロナの影響で収入に影響がある方にとっては切実な問題です。
生活の足として使っているクルマならまだしも、趣味車として余分(?)に所有している場合、まっさきに家計からリストラされる対象となりかねません。
正直、筆者はコロナ問題がいつ終焉を迎えるのかを断言する能力は持ち合わせておりません。
ゆえにあまりにも無責任なことは言えませんが、よほどのプレミア車でもない限り、売却してあとからまた買いなおすのは、トータルで見ればもったいないと思うのです。
今の愛車に並みならぬこだわりをお持ちでしたら、ギリギリまで「私はもやしのバター醤油炒めを食べてしのぐから、お前たちは車検をお受け…」くらいの情熱で耐え忍びましょう(泣)。
いや、車検なんぞ切ってしまっても、とりあえず手元にクルマさえ残ればなんとかなります!
各自治体では、住民税や固定資産税の支払い猶予なる措置がとられています。
ちょうどこの時期に封書が届く自動車税も、ぜひ検討してもらいたいものですね。
カーライフにおけるソーシャルディスタンス
自粛の嵐…今こそ真の“ぼっち力”が試されるとき(かもしれない)!!
ウイルスをもらわない・うつさない。
ソーシャルディスタンスを徹底することと、カーライフを満喫し続けること。
どちらも犠牲にしないためには、どうすればよいのでしょう?
■避けるべき3密。クルマは何密?

お仲間どうしで集ってお出かけでもしちゃおうものなら、言語道断!超絶3密!!
だけどソロドライブなら、カウント的には1密ということに。ウイルスをもらわないし、うつす心配もありません。
しかし先にも述べたように、極端な遠出はやっぱり周囲の目も気になるところ。
車内の人がどんなに気を付けていようとも、はた目に見れば『自粛もしないでフラついているよそ者ナンバー』としか映らないでしょう…。それも、趣味性の強いクルマであればあるほどに(泣)。
「それでも少しは気晴らしに走りたい!」というのであれば、日用品の買い足しついでに、すこ~しばかり遠回りして、ドライブ気分を味わう程度ならセーフ…かも(笑)。
買い物オンリーの“チョイ乗り”は、エンジンにとってあまり健康的とはいえません。
あくまで内燃機関をいたわるレベルに、“1密ぼっちドライブ”をするくらいなら…。
■クルマ通勤にシフトしてみる…?

このような状況下でも出社しなければならない人が大勢います。ライフラインと日本の経済を支えてくれている方たちには頭が上がりません。
これは会社の許可や、駐車場確保ができるかどうか次第ではありますが、もし普段公共の交通機関を利用しているのであれば、クルマ通勤に変えてみるのも安全策のひとつ。
「もうやってるよ!」という方も結構いらっしゃいますよね。
(読者さんのなかには、ちょっと通勤には使えないよ…という車種の方も多いのかも?)
もしマイカーでの出社に差し支えない環境にあるならば、このささやかな時間に愛車の『走る・曲がる・止まる』を堪能しましょう(笑)。
案外こういった喜びは街乗りでもかみしめられるものです!
■引きこもりつつもクルマを愛でる

機械だから、動かすことも大切。しかし、それ以外で愛を育む方法はないでしょうか?
お気に入りのシートに身を沈めて一息つくのでも構いませんし、眺めてホレボレするだけでも立派なクルマ愛。
洗車や油脂など消耗品の点検など、「最近サボっていたかもな」という作業項目に目を向けてみるのにもいいチャンス!それから、グッズコレクション整理に勤しむのもオススメです!意図的に在宅せざるをえない今だからこそ、カタログやミニカーともよりディープに接することができるはず。
がっちりソーシャルディスタンスを保ちつつ、クルマ趣味も継続するには自宅作業が一番ですね!
※ただしあまりにもハマリ過ぎると、「あーーーどっか行きたーーーい!!!」という強い衝動に駆られ、かえってストレスを溜めかねません。ほどほどに…(笑)。
■オークションやフリマアプリに没頭してみる

ヤフオク、eBay、メルカリなどなど…これらを駆使して掘り出しモノを探す旅に出てみるのはいかがでしょうか?
クルマのパーツはもちろんのこと、コレクター向けの模型やいにしえのカタログetc...、とにかくお宝を発見しましょう!
とりわけeBayは、輸入車趣味の人にとっては国内オークションよりもお目当てのモノに出会いやすいかと思います。
大体の出品者さんは簡単な英語でやり取りできますし、もし言葉に困っても、web検索すると『ebayで使えるフレーズ集』のようなサイトが山ほど出てきますし、Google翻訳を駆使すれば何とかなります。
※あ、会社命令でテレワーク中の方…デバイスとネットワーク次第では、「お前オークション見てただろ!」と叱られてしまうかもしれません(笑)。旅に出る際はご自身の端末で…。
3密を避けつつ“誰か”と楽しむカーライフ!!
“ぼっち力”もいいですが、やっぱり誰かと一緒にカーライフを謳歌したい…。
そんな方におススメな作戦もちゃんとあります!
■テレワークならぬテレオフ会

LINEやSNSもいいけれど、こんなときだからこそ誰かと会いたい!
その願い、ビデオチャットが叶えましょう!!
大抵のアプリが、少数人であれば無料で使用可能です。クルマで集まることは難しくても、お互いの顔を見てクルマ談義に花を咲かせるだけでも心温まるもの。
普段のオフ会と違って運転もしないのですし、飲み会形式にだってできちゃいます!
1人じゃ億劫でサボってしまいがちなプチ運動を、あえてメンバーのみんなでやってみるとか…もアリなのではないでしょうか?!『腹筋何回できるか対決』とか(笑)。
文字だけよりも、表情を確かめ合って得られる気持ちの大切さ、今だからより一層気付けるチャンスかもしれません…。
■愛するわが子洗脳のチャンス到来?!未来のクルマ好きへ英才教育!

必要以上の外出が減り、お子さんがいる家庭は今まで以上に親子で過ごす時間が増えたことでしょう。
…そこで。
お父さんお母さんの大好きなクルマの動画を流したり、コレクションを見せつけてみたり、食卓にしれっと自動車メーカーのロゴ入りマグカップを置いてみたり…あの手この手で、ジワジワと未来のクルマ好き予備軍を教育するのです(笑)。
それから現在、“STAY HOME”の呼びかけのもと、各自動車メーカーから公式で配信されているぬり絵が大人気!
ぬり絵と言えど、子供向けと侮ることなかれ…instagram上では大人が手がけたとんでもビックリなクオリティの作品が日々アップされています。
せっかくなので、お子さんと一緒に親御さんも没頭してみませんか?
■それでもやっぱり家から出たいなら…

家族での外出となると、車内は3密とはなってしまうもの。
けれど環境的には家にいるのと大差ないですし…。過剰なストレスを溜めてしまうくらいなら、プチドライブをして少しだけスッキリしましょうか。
あくまで自宅から離れすぎない程度のエリア限定で、途中下車はせずに楽しむのが安全策です(目安としては、トイレに行きたくならない程度の時間でしょうか…)。
そこそこ綺麗に星が見える郊外ならば、ドライブがてらお子さんに星座を教えてみたりするのも立派な教育。
昔の人は北極星や季節の星座で方角を確認していたんですよ!
アルコールの入手が困難かとは思われますが、家族を乗せるクルマなら、ドライブ後には簡易的にでも車内を消毒しておけると良いですね。
…こんな感じで可能なかぎり、“ソーシャルディスタンス”を保って楽しめるカーライフを提案してみましたが、わずかながらでも希望の光を見出すことができたでしょうか?
いずれにせよ、医療機関には負担をかけぬよう、いつも以上に慎重に行動したいもの!
たとえコレクション整理でも、うっかりドジを踏んで脚立から落下…なんてことがないように注意しましょう(汗)。
今、この困難を乗り越えるために!
とにかく、一刻も早い収束を願うばかり…。
「あの段階で○○がこーしていれば!」とか、募る不満もあるかもしれません。
けれど今こうなってしまったことには、ひたすら感染拡大を防ぐしかないのが実状。

まずはみなさん、心身ともに元気でいましょうっ!!
ウイルスだって生き物ですから、“媒介=私たち”がソーシャルディスタンスさえ守り続ければ、きっと衰退してくれるはず(と信じたい…)。
さまざまな説やデマが飛び交っている最中ですが、あいにくその方面の有識者でない筆者には、何が正しいかをお伝えすることはできません。
無事この困難を乗り越えて、またイベント主催者さんたちが元気に活動できる日がやってきたら、筆者もがんばってレポート再開いたします!!




▲巌窟王も「待て、しかして希望せよ!」と言っていたことですし…またこういうクルマたちと出会える機会に恵まれますように!
[ライター・カメラ/細谷 明日葉]