ドイツ現地レポ
更新2023.11.22
このメルセデスベンツR129のSLは前期モデル?W124系最後のクラシックカー
中込 健太郎
オープンカーと一言で言っても、スピードスター、ロードスター、カブリオレ、コンバーチブル、ドロップヘッドクーペ、日本にはあまりなじみはないですがフェートンなど、世の中には様々な呼び名があるものです。ベースがどのようなクルマか、どのような用途か、どんなキャラクターを持ったクルマか。それによって実はすべて微妙に違いがあるのですが。
もともと自動車が生まれたとき、屋根などありませんでした。それに進化の過程で、雨の日でも快適にドライブができるようにと、屋根を持つクルマが生まれました。そしてその屋根を再び外す。厳密には開閉可能なものにする。これは極めて贅沢なことだとは思いませんか?
しかし、数ある中でも贅沢なクルマだと思うのはメルセデス・ベンツの高級ロードスターSLでしょう。もちろん2人乗りのクルマに、その時代のかなり贅沢なエンジンを載せて、内外装のつくりも豪華、屋根の開閉はしますが、我慢を強いられることは何もありません。ものすごい勢いでラインナップの充実を図るメルセデス・ベンツにあって、今でもその地位は動かしがたい牢固としたものが確立されています。
ここ2世代ほどは、世界のトレンドに沿って、開閉式ハードトップ、クーペカブリオレタイプの、ハードトップが開閉するタイプのものになっていますが、メルセデス・ベンツSLといえば、長らく開閉自体は幌で開閉する方式を採用してきました。そこがロードスターをアピールするポイントだともいえるかもしれません。ただし、そのあたりの並みのロードスターとは違うのは、開閉させる予定がないときは、新車時に付属品で装着されてくる専用のハードトップを装着してくことで、限りなく普通の2シーターのクーペとして乗ることができる点ではないでしょうか。
そういう成り立ちの最後のモデルこそ、R129と呼ばれる3世代前のSLです。ドイツからはR129の前期のモデルでしょうか。レポートが届きました。最近ではいい状態のものはまた価値が上がってきて、価格も上昇傾向に入っているようです。どんなにうまく作っても、どうしても開閉式ハードトップではトランクルーム回りが肥大化してしまいます。しかし幌開閉なら、よりコンパクトにルーフをたたむことができテール周りをすっきりとまとめることができるのです。
長い歴史の中では、ピニンファリーナがコーチビルドした派生モデルもあり、その後のモデルを見ると、カタログモデルにも少なからず影響を与えているように見て取れるSL。もちろん、走っているとき屋根を開けるには、そのハードトップを外して保管しておく場所の問題があるわけです。もともと、これが障壁になるような人を想定していない高級ロードスター。今事実一点をもってしても、クルマの成り立ち自体に優雅さがまとわりついているようなSL。わたしにとってもあこがれるクルマの一台です。
もともと自動車が生まれたとき、屋根などありませんでした。それに進化の過程で、雨の日でも快適にドライブができるようにと、屋根を持つクルマが生まれました。そしてその屋根を再び外す。厳密には開閉可能なものにする。これは極めて贅沢なことだとは思いませんか?
しかし、数ある中でも贅沢なクルマだと思うのはメルセデス・ベンツの高級ロードスターSLでしょう。もちろん2人乗りのクルマに、その時代のかなり贅沢なエンジンを載せて、内外装のつくりも豪華、屋根の開閉はしますが、我慢を強いられることは何もありません。ものすごい勢いでラインナップの充実を図るメルセデス・ベンツにあって、今でもその地位は動かしがたい牢固としたものが確立されています。
ここ2世代ほどは、世界のトレンドに沿って、開閉式ハードトップ、クーペカブリオレタイプの、ハードトップが開閉するタイプのものになっていますが、メルセデス・ベンツSLといえば、長らく開閉自体は幌で開閉する方式を採用してきました。そこがロードスターをアピールするポイントだともいえるかもしれません。ただし、そのあたりの並みのロードスターとは違うのは、開閉させる予定がないときは、新車時に付属品で装着されてくる専用のハードトップを装着してくことで、限りなく普通の2シーターのクーペとして乗ることができる点ではないでしょうか。
そういう成り立ちの最後のモデルこそ、R129と呼ばれる3世代前のSLです。ドイツからはR129の前期のモデルでしょうか。レポートが届きました。最近ではいい状態のものはまた価値が上がってきて、価格も上昇傾向に入っているようです。どんなにうまく作っても、どうしても開閉式ハードトップではトランクルーム回りが肥大化してしまいます。しかし幌開閉なら、よりコンパクトにルーフをたたむことができテール周りをすっきりとまとめることができるのです。
長い歴史の中では、ピニンファリーナがコーチビルドした派生モデルもあり、その後のモデルを見ると、カタログモデルにも少なからず影響を与えているように見て取れるSL。もちろん、走っているとき屋根を開けるには、そのハードトップを外して保管しておく場所の問題があるわけです。もともと、これが障壁になるような人を想定していない高級ロードスター。今事実一点をもってしても、クルマの成り立ち自体に優雅さがまとわりついているようなSL。わたしにとってもあこがれるクルマの一台です。