更新2025.04.25
【事故車の売却ガイド】損をしないために知っておきたい!査定相場と高額買取のコツ
外車王SOKEN編集部
愛車が事故で損傷してしまった場合、「修理して乗り続けるべきか」「売却して買い替えるべきか」と悩む方も多いのではないでしょうか。事故車は一般的に査定額が下がりやすいため、売却を諦めてしまう方もいます。しかし、正しい知識と適切な方法で売却すれば、予想以上の金額で買取してもらえる可能性があります。
この記事では、事故車の正しい定義から買取相場、高額買取を実現するためのコツまで、事故車を売却する際に知っておくべき情報を解説します。愛車を少しでも高く売却して、次の車の購入資金に充てたい方は、ぜひ参考にしてください。
そもそも事故車とは?
「事故車」と聞くと、単に「事故を起こしたクルマ」と捉えがちですが、中古車業界における定義はもっと具体的です。実は車検場でぶつけたり、他のクルマに追突されたりしても、特定の条件を満たさなければ「事故車」とは見なされません。
事故車と見なされる具体的な条件
事故車の定義は、「骨格部分に損傷または修復歴があるクルマ」です。具体的には、以下の9ヶ所の部位が対象です。
・フレーム
・フロントクロスメンバー
・フロントインサイドパネル
・ピラー
・ダッシュパネル
・ルーフパネル
・ルームフロアパネル
・トランクフロアパネル
・ラジエターコアサポート
これらの部位に損傷があったり、修復歴があったりする場合に「事故車」または「修復歴車」と呼ばれます。重要なのは、事故が原因かどうかではなく、これらの重要な骨格部分に修復履歴があるかどうかです。
修復歴車と事故車の違いについて
「事故車」と「修復歴車」は、中古車業界ではほぼ同じ意味で使われることが多いですが、厳密には違いがあります。事故車は文字通り「事故を起こしたクルマ」を指しますが、その事故が骨格部分に影響を与えたかどうかが重要です。
一方、修復歴車は「骨格部分を修理した履歴のあるクルマ」を指します。事故以外の理由(経年劣化など)で骨格部分を修理した場合も修復歴車となります。
なお、以下のパーツは骨格部分ではないため、これらを交換しただけでは修復歴車とは見なされません。
・フロントバンパー
・ロアスカート
・フロントフェンダー
・ボンネット
・リアフェンダー
・トランクリッド
・リアバンパー
・サイドシルパネル
・ドア
ただし、ドアのヒンジ部分などにボルトの締め直し跡がある場合は、事故の可能性を疑われ、より詳しく検査される場合があります。
事故車を所有し続けるリスクと売却するメリット
事故車を修理して乗り続けるか、売却して新しいクルマに買い替えるか迷った際は、所有し続けることのリスクと売却するメリットを比較検討することが大切です。
故障リスクと維持費の増加について
事故車は、外見上は修理されて問題がないように見えても、以下のようなリスクがあります。
故障や不具合が起きやすい
事故による衝撃は、見た目では分からない箇所にまで影響を与えていることがあります。そのため、通常のクルマよりも不具合や故障が発生しやすくなります。
維持費の増加
故障リスクが高い分、メンテナンス費用も通常より多くかかる傾向があります。エンジンやトランスミッションなどの主要部品の修理となると、数十万円の費用が発生することも珍しくありません。
安全面の懸念
骨格部分が損傷していると、車体の強度が低下している可能性があります。次の事故の際に、十分な安全性を確保できない恐れもあります。
適切な時期に売却することの経済的メリット
事故車を適切なタイミングで売却することには、以下のようなメリットがあります。
将来的な修理費用の節約
今後発生する可能性のある修理費用や高額なメンテナンス費用を避けることができます。
新車・中古車への買い替え資金の確保
事故車でも適切な方法で売却すれば、次のクルマ購入の資金として活用できます。
車検のタイミングを考慮した売却
車検が近い事故車は、車検前に売却するのがおすすめです。車検費用がかさむ上に、車検を通過しても売却時の価格が車検費用分上がることはほとんどないためです。
事故車の買取相場と高く売るためのポイント
事故車の買取相場は、通常のクルマと比べて低くなる傾向にありますが、その差は一律ではありません。状態や売り方によって大きく変わってきます。
事故車の査定額はどう決まる?
事故車の査定額を決める主な要素は以下の通りです。
修復の程度と箇所
骨格部分のなかでも、どの部分が損傷しているかで査定額は変わります。たとえば、フレームやピラーなどクルマの安全性に直結する部分の損傷は、大きく減額される傾向があります。
車種と人気度
人気の高いクルマや希少価値のあるクルマは、事故車であっても比較的高い査定額がつくことがあります。
年式と走行距離
新しいクルマ、または走行距離が少ないほど、事故車であっても査定額は高くなります。
修理の状態
プロによる適切な修理が施されているかどうかも重要です。見た目だけの修理ではなく、安全面も考慮した修理がされているクルマは査定額が上がります。
事故車の査定額は、同じ車種の無事故車の約50%程度になることが多いと言われています。ただし、これはあくまで目安であり、軽微な修復であれば10万円程度の減額で済むこともあれば、大きな損傷の場合は通常価格の30%以下になることもあります。
査定前に修理をするべきかどうかも悩むところですが、基本的には査定前に大掛かりな修理をするのはおすすめしません。修理費用が査定額の上昇分を上回ることが多いからです。市販の研磨剤で消せる程度の小さな傷は修復しておくとよいですが、板金修理が必要な箇所は修理せずにそのまま査定に出すのが賢明です。
高額買取を実現する4つのポイント
事故車でも以下のポイントを実践すれば、できるだけ高く売却することができます。
複数の買取業者で相見積もりをとる
事故車の査定額は業者によって大きく異なります。少なくとも3社以上から見積もりを取り、最も高い査定額を提示した業者を選びましょう。
事故車専門の買取業者に依頼する
通常の中古車買取店よりも、事故車専門の買取業者のほうが高額査定になることがあります。これらの業者は、海外への輸出ルートを持っていたり、パーツ取りのノウハウがあったりするため、一般的な買取店よりも事故車の価値を見いだせることがあります。
一括査定サービスを活用する
インターネット上の一括査定サービスを利用すれば、手間をかけずに複数の業者から見積もりを取ることができます。業者同士が競合することで、査定額がアップする可能性も高まります。
無料の出張査定を利用する
事故車は自走できない場合もあるので、出張査定を利用すると便利です。多くの買取業者が無料で出張査定を行っており、その場で査定額を確認して、納得できれば契約までできます。
特に事故車の場合は相見積もりが重要です。たとえば、ある業者では20万円の査定額だったものが、別の業者では50万円以上の査定額がつくケースも珍しくありません。事故車の価値は一概に決められないため、複数の業者に見てもらうことで最適な買い手を見つけることができます。
事故車売却時の注意点
事故車を売却する際には、いくつか気を付けるべきポイントがあります。トラブルなく、スムーズに売却するために以下の点に注意しましょう。
修復歴は正直に申告する
査定時に修復歴を隠そうとしても、プロの査定士は高い確率で見抜きます。修復歴を隠して売却すると、後々トラブルになり、損害賠償を請求される可能性もあるため、必ず正直に申告しましょう。
売却までのクルマの管理に注意
査定から引き取りまでの間、クルマの状態を維持することが大切です。新たな傷や故障が生じると、再査定となり金額が下がる可能性があります。
レッカー代の負担について確認
自走できない事故車の場合、レッカー車での搬送が必要になることがあります。買取業者によっては無料でレッカー対応してくれるところもありますが、別途費用がかかる場合もあるので事前に確認しておきましょう。
事故車であっても、適切な方法で売却すれば、予想以上の金額で買い取ってもらえることがあります。買い替えを検討している方は、一度専門の買取業者に査定を依頼してみることをおすすめします。
まとめ
事故車の売却は、通常のクルマとは異なる知識と対応が必要です。本記事で紹介したポイントをおさえれば、事故車でも損をせずに売却することができるでしょう。
事故車の買取でお悩みの方は、外車王にご相談ください。輸入車に特化した買取サービスとして20年以上の実績があり、事故車でも適正な査定で高額買取を実現しています。無料査定も行っていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。