更新2025.02.17
クルマ売却時に個人情報は流出しない?安全に売却するためのポイントを解説
外車王SOKEN編集部
クルマを売却する際には、車検証やメンテナンスノートなど、さまざまな書類の提出が必要です。これらには住所や氏名といった個人情報が含まれているため、流出するリスクがないのかと不安を感じている方は多いでしょう。
そこでこの記事では、クルマの売却時に提示する個人情報の種類と、流出のリスクの有無、安全に売却するためのポイントについて詳しく解説します。
クルマの売却時に必要な個人情報とは
クルマの売買契約時には、いくつかの個人情報の提供が求められます。しかし、「どの情報まで提供する必要があるのか」「提供した情報は適切に管理されているのか」といった不安を感じる方も多いのではないでしょうか。まずは、売却時に必要な個人情報の種類を紹介します。
売却時に提出する書類に含まれる個人情報
クルマの売却時には、自動車検査証(車検証)、自動車税納税証明書、自賠責保険証明書、印鑑登録証明書などを提出します。これらの書類には、氏名、住所、生年月日などの重要な個人情報が記載されています。
たとえば、車検証は、所有者の本名と現住所、使用者が異なる場合はその情報も含まれている書類です。自動車税納税証明書には納税者の情報が、自賠責保険証明書には契約者の情報が記載されています。
これらの書類は、売却後にクルマの名義変更する際の手続きに必要なものであり、提出が必須です。ただし、提出したからといって必ずしも個人情報が危険にさらされるわけではありません。
個人情報保護法による買取業者の対応
2005年に施行された個人情報保護法は、2017年の全面施行により、それまでの5,000件超の個人情報を取り扱う事業者から、企業の規模や取扱件数に関係なく、個人情報を取り扱うすべての事業者に適用されることになりました。クルマの買取業者も、たとえ1件でも取引した場合には、個人情報を適切に管理しなければなりません。
具体的には、組織的・人的・物理的・技術的な安全管理措置の実施が求められます。個人情報の適切な保管方法を確立したうえで、個人情報の利用に関する従業員への教育研修を実施する必要があります。また、買取後の名義変更を速やかに行うことで、前所有者の情報を保護する体制も整えなければなりません。
万が一法令違反があった場合、罰則の対象となるだけでなく、社会的信用を大きく失うことにもなります。そのため、多くの買取業者は個人情報の保護に真摯に取り組んでいます。
クルマの売却時に書類以外で個人情報が含まれるもの
近年のクルマには、さまざまなデジタル機器が搭載されており、これらにも個人情報が記録されています。ここでは、売却前にチェックしておきたいポイントを紹介します。
カーナビなどのデジタルシステム
近年発売されているクルマには、高性能なカーナビゲーションシステムが搭載されており、自宅や職場、よく行く場所などの位置情報を記録している方も多いでしょう。また、走行履歴から、普段の行動範囲の把握も可能です。さらに、スマートフォンとの連携機能により、電話帳データや通話履歴なども車載機器に保存されている可能性があります。
また、Wi-FiやBluetoothを介してさまざまなアプリと連携するシステムが搭載されているクルマも多いです。たとえばカーオーディオで音楽アプリの曲を流している場合、アプリのログイン履歴がシステムに残る可能性があります。こうした情報を初期化せずに売却されると、個人情報が流出するリスクが高まります。
メンテナンスノート
メンテナンスノートは、点検整備の記録が記載されている書類です。定期的にクルマを整備していることを証明できるため、査定時に渡すと価格が上がる可能性があります。
メンテナンスノートには所有者の個人情報が記載されており、買取業者への提出に抵抗を感じる方もいるかもしれません。ただし、個人情報部分の切り取りが可能なため、不安な場合は事前に対応しておきましょう。
車内に保管している書類
車内に知らず知らずのうちに個人情報が記載されている書類が残されている場合があります。たとえば、グローブボックスやコンソールボックスに、駐車場の契約書、任意保険の書類などのクルマの関連書類を保管している方が多いです。これらの書類には、住所や電話番号などの情報が乗っているため、査定前には必ず確認しましょう。
クルマ売却前の個人情報チェックリスト
買取業者には個人情報を適切に保護する義務があるため、流出のリスクは低いと考えてよいですが、より安全にクルマを売却するための事前の準備について解説します。
デジタルシステム関連では、まずカーナビを初期化しましょう。多くのカーナビには初期化機能が搭載されており、この操作により保存された住所やルート履歴をすべて消去できます。また、Bluetooth接続履歴の削除、スマートフォン連携アプリのログアウト、運転支援システムに保存された位置情報の消去も忘れずに行いましょう。
車内の確認箇所として、グローブボックス、ドアポケット、コンソールボックス、トランクルーム、サンバイザー周りを入念にチェックします。領収書や記録類が残っていないか確認し、個人情報が記載された書類はすべて回収しましょう。
信頼できる買取業者の選び方と確認ポイント
より安全な買取業者にクルマを売却したい場合には、個人情報保護に関する方針が明確に定められているかを確認しましょう。具体的なチェックポイントは以下のとおりです。
ホームページ上で個人情報保護方針(プライバシーポリシー)が明確に記載されているかを確認します。また、一般社団法人日本自動車購入協会(JPUC)などの信頼できる団体への加盟状況も重要な判断材料です。
さらに、名義変更手続きを確実に実施するのはもちろん、完了した旨を通知してくれる買取業者であればさらに安心です。間違いなく所有者情報が更新されたことを確認できます。
【まとめ】安心・安全なクルマの売却のために
クルマの売却時における個人情報の取扱いは、適切な対策によって流出のリスクを最小限に抑えられます。デジタルシステムと書類の両面から、徹底的な情報の消去と回収を行いましょう。
また、信頼できる買取業者を選ぶことも、安全な取引のために重要なポイントです。外車王では、厳格な個人情報保護方針に基づき、お客様の大切な情報を適切に管理しています。輸入車の高額買取はもちろんのこと、安心・安全な取引を実現するため、専門のコンシェルジュが丁寧にサポートいたします。
クルマの売却をお考えの方は、ぜひ一度外車王にご相談ください。20年以上の実績を持つ輸入車専門の買取サービスとして、お客様の大切な愛車を、安全かつ高額な取引で買取いたします。