イベント
更新2019.11.18
目移り必須の「堪能したいクルマ」たち!『さいたまイタフラミーティング2019』でBravo!な休日を
細谷明日葉
文化の日でもあった去る2019年11月3日(日)、埼玉スタジアム2002の駐車場にて、『さいたまイタフラミーティング2019』がおこなわれました。
イタリア車とフランス車…どちらも“ラテン車”とひとくくりにされがちですが、国が違えばその文化は似て非なるモノ。
ドイツ車の質実剛健さとはまた異なった、独特の魅せ方や性能が持ち味で、いわばちょっと個性派に分類されるであろう、イタリアとフランスのモノ創り。
ピニンファリーナやジウジアーロといった、垂涎オーラがそこかしこからただよってくるのも、さすがイタフライベント。
みなさまの「気になる1台」が見つかるかもしれません!
アブない色香とラフさが魅惑のイタリア車
今回イタリアンラインナップの大半を占めたのは、アルファ ロメオとフィアット500(およびその派生のアバルト)。
とりわけ色ごとにズラっと並んだ500は、小さいながらも大迫力!
美しく官能的でもありながら、適度に親しみやすさを醸し出す、“人たらし”なイタリア車。
オーナーさんとクルマが互いに染まり合い、自由を謳歌しているかのように映りました。
▲500(チンクェチェント)ファミリーが一同大集合。ベースであるフィアット500やアバルト595などが、同一カラーでズラリ…!
▲色違いが揃っているのも絵になります
▲500と言えば彼らも忘れてはなりません。おっとこちらにもサソリの息がかかった個体が!真ん中の少し大きい個体は600(セイチェント)
▲レア車発見!イタリアのボートメーカーであるリーヴァ社とコラボした限定車両、695リヴァーレ。ハッチバックとカブリオレ合わせて日本に150台しかありません
▲こんなに官能的でどうしたらよいのでしょう…(笑)。筆者の会場到着時、真っ先に話しかけてくださったアルファ ロメオ 146のオーナーさんに、エンジンルームを見せていただきました!サムコの真っ赤なラジエーターホース、萌えポイント高し!
▲こちらはフルノーマルの146。純正ヘッドカバーも色っぽいですね~!オイル注入口もオシャレ!
▲アルファ ロメオ 145は右ハンドルが正規輸入されたため、左仕様は貴重なのだそう
▲アルファ ロメオ ブレラとスパイダー。精悍なフェイスに対してこの流麗ボディ、鼻血が出そうです
▲ブレラと同じく、大胆なジウジアーロデザインが美しいアルファ ロメオ 159ご一行様
▲DTMのイメージが強いアルファ ロメオ 155。モータースポーツを意識した、スポーティなモディファイを施した個体が多く見受けられました
▲エヴォバンパーがカッコいい、アルファ ロメオ 75
▲ゴリゴリなサーキット仕様のアリタリアカラー!アルファ ロメオ 156
▲ライトウェイトMRとして発売当時から世間をにぎわせた4C。こちらは開口部の大きいスパルタンな社外品バンパー装着車
▲もちろんクラシックアルファも来てますよ!GT1300ジュニア(黒)とジュリア・スーパー(灰・黄)
▲ラリー好きが唸るランチア デルタ軍団!!これはテンション上がります!4連ライトポッドのスタイルもシビれますね!
▲ランチア現行車種として名を馳せるイプシロン。左が2代目、右が現行3代目
▲今回ベストイタリアンカー賞を受賞したのはこちらのフィアット 600。外装を見たところ、ノーマル形状を保たれているようにお見受けしました。素敵なツートンカラーです
▲息の長い愛されグルマなだけあって、パンダも世代を越えての参加がありました
▲こちらのパンダは世界で初めて“FF横置きエンジンベース”の四駆車として発売された4x4モデル
▲英国ジャーナリストから「世界で最も〇い」などと辛辣な評価をされてしまった経歴があるフィアット ムルティプラ。当時は前衛的すぎたのでしょうか?ほどよく癒し系キャラで、動物っぽい愛嬌があるように思えます
▲フィアット プントスポルティングアバルト(黄)と、グランデ プント(赤)。ぬいぐるみが乗っているとつい撮影してしまうクセが…
▲さてフィアット 124スパイダーと言えば、みなさまはどちらを連想しますか?同じ124の名を冠したスパイダーも、今昔対決を見ることができました
▲マツダ ロードスター(ND型)をベースとしたMADE IN HIROSHIMAの124(今のところ国内流通はアバルトver.のみ)
▲フィアット繋がりでこちらもご紹介。500をベースとした、アウトビアンキ ビアンキーナ
▲アウトビアンキと聞いてみなさまが一番パッと思い浮かべるのは、やはりA112でしょうか
▲見渡した限りでは、マセラティは1台しか見なかったのですが、その1台がこちら!クアトロポルテ エヴォルツィオーネ !ブランド全体を見ても、角ばったデザインはこの世代あたりまでですね。筆者のこどもの頃は、マセラティと言えばこのスタイリングでした
▲スーパーカーのお膝元、イタリア。とは言え今回はなじみ深い大衆モデルが多かったのでありますが、そのなかでもやはり異質なオーラを放つフェラーリ。こちらは512TR
▲348TS。先の512とはサイズ感は異なりますが、同世代なだけあって、意匠に似かよった部分が多いです。TS(タルガ)は幌とエアロの色がマッチングされているところがポイント
シンプルゆえに最高の贅沢を味わえるフランス車
全体の4割ほどを占めたフランス車は、とりわけコンパクトカーの参加が多い傾向にありました。
なかでもプジョーとルノーは、ラリーモデルやR.S.といったスポーツグレードが支持されていた印象。一見ミニマリストでありつつも、使い勝手と走行性能どちらも欠かさない…そんな姿勢さえ感じられるフランス車は、日々の楽しみをモットーとしているかのように映りました。
▲古き良き軽自動車のデザインを彷彿とさせるルノー トゥインゴ。今でこそかなり小さく感じますが、これでも結構頼もしい子だったりします
▲ルノー ルーテシア(クリオ)R.S.が一列ジャック!
▲2代目ルーテシア(クリオ)R.S.
▲ルノー カングーもズラリ。こちらも仲間同士でしょうか?
▲スパルタンに仕上がったルノー メガーヌR.S.。イエローがいいアクセントになっていますね
▲近年(とまだ言える?)のルノーの中でイチオシの1台!ルノー スポール スピダー!
▲個人的にはこの秀逸なデザインと、こう見えてもスポーティで気分よく走れるキャラクターが好きなのですが、残念ながら短命に終わってしまったルノー ウィンド。生まれた時代が合わなかったのでしょうか…
▲ルノー トラフィック。自家用車として所有しているオーナーさんは少ないので、ちょっと珍しい部類に入るかもしれませんね
▲ルノーはセダンを作らせてもたくましい…!21(ヴァンテアン)ターボ
▲ハッチバック車として大成功を収め、ロングセラーで愛されたルノー 4(キャトル)。このモディファイが素敵すぎます!
▲とにかく来場客が群がるルノー 5ターボ!通常の5(サンク)をMRレイアウトにした、ぶっ飛びマシンです。筆者も非常に気になる1台…みなさまとにかく撮影しまくりで始終大人気!考えることはみな同じなのだと実感しました(笑)
▲ベースの5も、根強い人気のボーイズレーサー
▲そして5と並んでフランスの名車とされるのがこちら、プジョー205GTI。球数が少なくなってきた影響もあるのでしょう、まったく値崩れする気配がありません…
▲205と同世代のプジョーとしては309も必見です。ベストフレンチカーを受賞!以前はサーキット走行も楽しまれていたそうで、なんとワンオーナーカーなところがスゴイ!走りの闘気に満ち溢れています
▲プジョー 106。白い個体は特別仕様の106ラリー。シンプルながらもオシャレでスポーティなホットハッチが作れるのは“おフランス”ならではですね
▲ライオンちゃん(ビクトルくん?)がハコ乗りしていた、プジョー308cc
▲やっぱりホレボレするスタイリング…シトロエン DSは誰もがふり返る特別な存在
▲シトロエン エグザンティア。一見何の飾り気もないようでありつつも、独特な風格を放っているところにシトロエンらしさを感じます
▲いつまでも眺めていたい気持ちになるシトロエン アミ8。こちらはブレークタイプでした
▲これはスゴイ…!WRCのマシンを見事に再現したシトロエン C4!これはギャラリーも集まるわけです…
▲似て非なるイタリア車とフランス車…。とは言え共にラテンの文化圏なので、時にはこんな兄弟車がいることも。(右)フィアット フィオリーノ、(左)シトロエン ネモ
▲兄弟ネタとしてもうひとつ。シトロエン サクソは、先にご紹介したプジョー 106が元になっています
▲数々のレア車を見たうえで、さらに度肝を抜かれたのはこちら、アルピーヌ A610。しかもこのタダ者ではない雰囲気をまとった個体が来たとなれば、みなビックリするものです!そしてこのサイレンサーにエロスを感じてしまうのは、筆者がおかしいのでしょうか…
番外編~多国籍軍も要チェック~
一通りイタフラ車をご堪能いただいたところで、場内には別の国々のクルマたちも来ておりましたので、気になる数台をピックアップしてご紹介いたします。
▲名前からしてもうエレガントなヴァンデンプラ プリンセス。そんなお姫サマなクルマを駆るのがこれまたカワイイ女の子!車体・車名・オーナーさん、すべてがベストマッチング!!
▲ポルシェ 911。見たところ(上)はカレラRS風の仕立てに。(下)はエンブレムが912となっておりました。4気筒モデルの方ですね
▲丸い4連ヘッドライトと、時代を感じさせる四角いボディが精悍なE30型のBMW 3シリーズクーペ。最近は見掛ける機会も少なくなりました…
▲今となってはあまり見かけなくなってしまった、フォルクスワーゲン ルポのGTI
▲やっぱり大人気!どこに登場してもDMC デロリアンは人だかり必須ですね!
▲初代S30型の日産 フェアレディZby2。しかも2オーバーフェンダー付き
▲物販エリアにはシボレー アストロの姿もありました
おわりに…
『さいたまイタフラミーティング2019』、ご覧のとおりブラボーな個体が満載なイベントと相成りました!
カテゴリとしては“大衆車”が多いのですが、その分ラリーベースとなる車種も多く、日常でスポーティさも味わえて、かつイタリア・フランスそれぞれのテイストを堪能することもできる…そんな贅沢が味わえちゃうオイシイとこ取りなクルマたち。
「おっ!コレいいな!」と思える1台が見つかりましたでしょうか?
広い会場内には物販コーナーやケータリングも充実しており、お得な価格でパーツをゲットし喜んでいたオーナーさんもお見掛けしました(笑)。
すでにイタフラ車に乗っている方も、興味があるけど一歩踏み出せないでいる方も、来年はぜひ『さいたまイタフラミーティング2020』へお出かけされてみてはいかがでしょう。
たくさんのワクワクが出迎えてくれますよ!!
▲「イタフラー!大好きー!」のかけ声とともに集合写真。みなさまいい笑顔!
▲今年のベストイタリアン及びフレンチカー受賞車はフィアット 600とプジョー 309。おめでとうございます!!
▲協賛ショップさんの出展やフリマコーナーもボリューミーです。先日赤坂でおこなわれた『シトロエン・センテナリー・ギャザリング』にいたタイプHと再会
▲ベスパ、ドゥカティ、モトグッチなど、二輪もイタリアン!
▲展示車両の出入りが比較的自由なので、朝イチでは見られなかったクルマが午後になっていきなり登場!なんてサプライズもありました
[ライター・カメラ/細谷 明日葉]