
コラム
更新2020.08.20
ドアに付いている傘以外にも。ロールス・ロイスの「最上級のおもてなし」に不可能はない
外車王SOKEN編集部
最上級車として名高いロールス・ロイスですが、顧客に対する姿勢を垣間見ることが出来るロールス・ロイスの驚くべき車内装備、オーダーメイドの方法について今回はご紹介します。
ロールス・ロイス社の設立は1904年になりますが、「有名な昼食会」と呼ばれるランチにおいて「フレデリック・ヘンリー・ロイス」と「チャールズ・スチュアート・ロールズ」が出会い、現在のロールス・ロイス社設立となりました。ロイスは貧しい生まれの中、電気機器事業において大成功を収めていましたが、現状に満足していませんでした。ロールズは貴族出身であり、ケンブリッジ大学に身を置きながら輸入車の販売、自分自身も既に車のオーナーであり、レース等に参加をしていました。
新しい分野に取り組みたいロイスと輸入車販売の資金提供者を探していたロールズが出会った事よりロールス(ズ)・ロイス社が生まれます。設立後、ロイスは開発を担当し、ロールズは営業を担当として事業を展開し成功を収め、現在のロールス・ロイス社へと繋がっていくのです。

さて本題ですが、ドアに付属(収納)されているものとは…?そうです、これは「傘」になります。リアのドア左右のドアに内蔵されていて、その傘自体にロールス・ロイスのエンブレムが入っています。これらは急な雨の場合に備えて、顧客が濡れないようにとの配慮から装備されています。では、傘のお値段は一体おいくらだと思いますか?1本約10万円、と言われています。左右ですので約20万円の傘が収納されていることとなります。ここでよく比較されるのがエルメスの傘です。そのお値段も約10万円だそう。
筆者からみれば、傘はさせればいいのではないか?何故それ程価格が高いのか?と不思議に思うことはあります。この傘自体、利用者は非常に少ないのかもしれない、とも感じました。傘をさすまではいいのですが、その後の収納は傘を乾かして収納しなおすか、すぐに収納するかになると思いますが、どちらにしても気を使ってしまいそうです。
その他標準装備として、運転席・助手席ともにアナログ時計が1つずつ設置されています。リアのシートヒーターは3段階調節が可能となっており、運転するクルマというよりは乗り手となるクルマである事を意識させられます。その他シート等に利用される牛革も、ふんだんに使われています。
標準装備とはまた変わりますが、ロールス・ロイスのドアは観音開きとなっています。一般の車とは開き方が違っていてフルオープンスタイル。世界一有名といわれるボンネットのマスコットである「スピリット・オブ・エクスタシー」別名フライング・レディは自動収納となっており、盗難防止の姿勢が伺えます。実はこのフライング・レディ1つで家が買えるともいわれています。
ロールス・ロイスは受注してからの生産となり、その中でオプションでなくオーダーが約95%を占めています。その際、オーダーシステムであるフルカスタムオーダー特注プログラム「ビスポーク」が利用されることになります。オーダー方法ですが、まずロールス・ロイス社の認定者であることが必要であり、お金を積めば可能というわけではなく、ロールス・ロイスに乗るにふさわしい身分であり、3000万ドル以上の資産を持っている事、等によってオーダー可能となるのです。
その後、ディーラー経由やタブレット端末の利用、現地へ赴いてのオーダーと様々な方法があり、オーダー(受注)から受け渡しまでは最長で6か月となっています。オーダーの一部をご紹介すると、ピクニックセットや車内天井でのイルミネーション、材質から床絨毯まであるそうです。ロールス・ロイス社のモットーの一部に「ノーはなくイエスのみ」というものがあります。それほどに、顧客に対しての要望にほぼ不可能はない、という表れでしょう。
いかがでしょうか?傘の収納やその値段も驚きますが、顧客に対しての細やかな気配りや乗り手への配慮という面からみて、最上級のおもてなしではないでしょうか?そのような事が「ロールス・ロイスは最上級」と呼ばれる所以かもしれません。
基本的にオーダーするスタイルなので、値段はあってないようなものでしょう。実際の車体だけでなく付属物などにも非常にコストがかかっています。部分・部分で見ていくと、高級車というより「高級車としてあるべき姿の車」という感じを受けます。筆者もいつかは、運転手付きでリアシートに乗ってみたいものです。
[ライター/CL編集部]
ロールス・ロイス社の設立は1904年になりますが、「有名な昼食会」と呼ばれるランチにおいて「フレデリック・ヘンリー・ロイス」と「チャールズ・スチュアート・ロールズ」が出会い、現在のロールス・ロイス社設立となりました。ロイスは貧しい生まれの中、電気機器事業において大成功を収めていましたが、現状に満足していませんでした。ロールズは貴族出身であり、ケンブリッジ大学に身を置きながら輸入車の販売、自分自身も既に車のオーナーであり、レース等に参加をしていました。
新しい分野に取り組みたいロイスと輸入車販売の資金提供者を探していたロールズが出会った事よりロールス(ズ)・ロイス社が生まれます。設立後、ロイスは開発を担当し、ロールズは営業を担当として事業を展開し成功を収め、現在のロールス・ロイス社へと繋がっていくのです。

さて本題ですが、ドアに付属(収納)されているものとは…?そうです、これは「傘」になります。リアのドア左右のドアに内蔵されていて、その傘自体にロールス・ロイスのエンブレムが入っています。これらは急な雨の場合に備えて、顧客が濡れないようにとの配慮から装備されています。では、傘のお値段は一体おいくらだと思いますか?1本約10万円、と言われています。左右ですので約20万円の傘が収納されていることとなります。ここでよく比較されるのがエルメスの傘です。そのお値段も約10万円だそう。
筆者からみれば、傘はさせればいいのではないか?何故それ程価格が高いのか?と不思議に思うことはあります。この傘自体、利用者は非常に少ないのかもしれない、とも感じました。傘をさすまではいいのですが、その後の収納は傘を乾かして収納しなおすか、すぐに収納するかになると思いますが、どちらにしても気を使ってしまいそうです。
その他標準装備として、運転席・助手席ともにアナログ時計が1つずつ設置されています。リアのシートヒーターは3段階調節が可能となっており、運転するクルマというよりは乗り手となるクルマである事を意識させられます。その他シート等に利用される牛革も、ふんだんに使われています。
標準装備とはまた変わりますが、ロールス・ロイスのドアは観音開きとなっています。一般の車とは開き方が違っていてフルオープンスタイル。世界一有名といわれるボンネットのマスコットである「スピリット・オブ・エクスタシー」別名フライング・レディは自動収納となっており、盗難防止の姿勢が伺えます。実はこのフライング・レディ1つで家が買えるともいわれています。
ロールス・ロイスは受注してからの生産となり、その中でオプションでなくオーダーが約95%を占めています。その際、オーダーシステムであるフルカスタムオーダー特注プログラム「ビスポーク」が利用されることになります。オーダー方法ですが、まずロールス・ロイス社の認定者であることが必要であり、お金を積めば可能というわけではなく、ロールス・ロイスに乗るにふさわしい身分であり、3000万ドル以上の資産を持っている事、等によってオーダー可能となるのです。
その後、ディーラー経由やタブレット端末の利用、現地へ赴いてのオーダーと様々な方法があり、オーダー(受注)から受け渡しまでは最長で6か月となっています。オーダーの一部をご紹介すると、ピクニックセットや車内天井でのイルミネーション、材質から床絨毯まであるそうです。ロールス・ロイス社のモットーの一部に「ノーはなくイエスのみ」というものがあります。それほどに、顧客に対しての要望にほぼ不可能はない、という表れでしょう。
いかがでしょうか?傘の収納やその値段も驚きますが、顧客に対しての細やかな気配りや乗り手への配慮という面からみて、最上級のおもてなしではないでしょうか?そのような事が「ロールス・ロイスは最上級」と呼ばれる所以かもしれません。
基本的にオーダーするスタイルなので、値段はあってないようなものでしょう。実際の車体だけでなく付属物などにも非常にコストがかかっています。部分・部分で見ていくと、高級車というより「高級車としてあるべき姿の車」という感じを受けます。筆者もいつかは、運転手付きでリアシートに乗ってみたいものです。
[ライター/CL編集部]