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よもやま話

更新2023.11.22

もうすぐ閉鎖する大田区にある「六郷温泉」・・・是非クルマで出かけたい場所だった

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中込 健太郎

少し前にも世田谷区淡島通り近くの温泉をご紹介しました。暖冬暖冬というからちょっと油断していたら、なんですか記録的な寒波がやって来ました。これだけ冷えますと、やはり温泉、入りたくなってしまいます。しかもちょっと立ち寄れる場所。昨日も都内に出たもので、帰りに麻布十番の近くの「竹の湯」さんに立ち寄ってしまったほどです。(南麻布「竹の湯」さんについてはこちら

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さて、最近知った都内の名湯のお話をしたいと思います。大田区六郷にある「六郷温泉」がそれです。実はここ、もう数日ですが、1月31日をもって閉館するのだそうです。ですので、もしまだいらしたことのない方でお近くの方は是非今週お出かけになってみてはどうか、そんな風に思うのです。京浜急行六郷土手駅からすぐ、路地を入ったところに六郷温泉はあります。実はここ、以前からかなり良く通る場所でした。クルマでも、羽田、大井、道路事情によってはゲートブリッジ経由で葛西、千葉方面に行く時などもガス橋をわたってここを通るのが常でした。で、何かあるなあ、とは思っていたのですが、なかなかクルマを置いてそこに行くという機会がなく、行けておりませんでした。しかし、設備の老朽化で今月末で閉鎖ということで、意を決して出かけてみました。何ともレトロな雰囲気の建物。入れば普通の銭湯なのですが、実はお湯がなかなか佳いのです。

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蒸発残留物(いわゆる温泉の成分)としても3000mgを越えるあたりも入った満足感を盛り上げます。黒湯は黒湯ですが、比較的色は薄めでしょうか。もっと真っ黒なところもあります。でもpH7.7の優しいお湯はナトリウム・塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉、しっかり湧かしたお湯ももとより、17度の冷鉱泉源泉の浴槽もあり、こちらで間にぎゅっと引き締めるとそのあと一層温まり、温浴効果は長く続きます。

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打ちのめされるような「パワーみなぎるお湯」もあります。柔らかくお湯につかっているだけのはずが湯触りの心地いいお湯というのもあるのですが、日常、そう遠くない存在の銭湯に行ったら、何とも温まる黒湯があった。そんな飾らない歓びがこのお湯にはあると思うのです。しかし、このお湯も入れるのはあと少し。なんだかこの良さに築くのが遅すぎた自分がいやになるほど、何か悔しい気持ちさえするのです。25、26日は連休とのことですから、27日以降、今度の日曜日まで。もし、東京近辺でお風呂という方いらしたら、是非お出かけになってみてはいかがでしょうか。

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思えば、銭湯自体こういうものなのかもしれません。特に僕などは普段から外に出ることも多いですし、機会を見ては銭湯を活用し、体を冷やさない為のツールとして考えれば健康維持にも貢献するはずなのです。何でもないものがなくなってしまうことの寂しさを惜しむ前に、今あること、今の満喫できる歓びをもう一度棚卸しする。そういうことにクルマを活用したいな、等と思った次第です。

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六郷温泉についてはこちら

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