更新2024.05.15
残価設定型ローンで買ったクルマを売却することはできる?
外車王SOKEN編集部
残価設定型ローンで購入したクルマを売却するには、さまざまな条件を満たさなければなりません。今回は、残価設定型ローンで購入したクルマの売却方法について解説します。完済後に売却しようとしている方だけでなく、残価設定型ローンの返済期間途中で売却しようと考えている方にも役立つ内容のため、残価設定型ローンでクルマを購入した方はぜひ参考にしてみてください。
残価設定ローンで購入したクルマを売却できるのは完済後
残価設定型ローンで購入したクルマを売却するには、ローンを完済する必要があります。また、ローンの返済期間が終了していても残価が残っているため、再ローンや一括精算、名義変更などの手続きをしなければなりません。
残価設定型ローンには、月々の返済額を抑えられるといったメリットがある一方で、ローン返済期間終了時の残価をどのようにするか考え、精算しなければならないといったデメリットがあります。
残価設定型ローンの返済期間中に売却する方法
残価設定型ローンで購入したクルマを返済期間中に売却したい場合、どのように対応すればよいのでしょうか。ここからは、残価設定型ローン返済期間中にクルマを売却する方法を解説します。
1.所有権を解除する
売却手続きを進めるためには、まず所有権を解除する必要があります。所有権の解除は、基本的に残価を含むローンを完済した後でなければできません。
そのため、残価設定型ローンの返済期間中にクルマを売却する場合は、残価を含めた返済額を調べてクルマの査定を依頼し、差額に応じて手続きを行う必要があります。クルマの査定額が返済額を下回った場合は差額分を支払わなければならず、クルマの査定額が返済額を上回った場合は追加の支払いがありません。
2.名義変更する
所有権を解除したら、名義変更を行います。基本的にクルマの所有者でなければ売却できないため、名義変更は必須です。クルマの所有権の名義を本人に変更したら、他の手続きに進みます。
残価設定ローン完済後の売却以外の選択肢
残価設定型ローンは返済期間終了時に、いくつかの選択肢の中から自分に合う方法を選ぶ必要があります。ここでは、残価設定型ローン返済期間後の選択肢を3つ紹介します。
ディーラーにクルマを返却する
1つ目の方法は、ディーラーへの返却です。
残価設定型ローンは、最終的にクルマを返却することを前提に残価を設定するローンです。つまり、ディーラーにクルマを返すのであれば、残価を支払う必要がありません。
ただし、クルマがキズついていたり、走行距離が長すぎたりするなど、車輌返却時の条件を満たしていない場合は追加料金が発生するケースがあります。そのため、残価設定型ローンを契約するときは、返却時の条件もしっかりと確認しておきましょう。
返済期間終了後も乗り続ける
ローン返済期間が終了したクルマに乗り続けることも可能です。ただし、乗り続ける場合には、残価を精算しなければなりません。残価の精算方法には、再ローンや一括精算などがあります。
新車に乗り換える
残価設定型ローンの返済期間終了のタイミングで新車に乗り換えるというのも1つの方法です。返済期間終了時にクルマを返却したり、残価を精算したりすれば、これまで乗っていたクルマのローンの支払いがなくなり、新たな気持ちで乗り換えられます。
また、残価設定型ローン返済期間中に乗り換えをして、新しいクルマのローンに今まで乗っていたクルマの返済額を上乗せすることも可能ですが、返済額が大きくなるため、新たなローンにこれまでのローンを上乗せする際は収支のバランスに注意しましょう。
残価設定ローン完済後の売却先
残価設定型ローンの返済期間が終了し、残価を精算して名義変更すれば、クルマが自分の所有物となります。ここからは、残価設定型ローンの返済期間や残価の支払いが完了した際に選べるクルマの売却先について解説します。
ディーラー
新しいクルマへの乗り換えにあたっての売却であれば、ディーラーに依頼するとよいでしょう。ディーラーに下取りしてもらえば、下取り手続きと購入手続きを同時に進められます。ただし、一般的にディーラーでの下取りは、買取より査定額が低くなるといわれているため、より高値でクルマを売却したい場合は買取専門業者に依頼するとよいでしょう。
買取専門業者
買取専門業者は、名前の通りクルマの買取を専門としている業者です。一般的にディーラーでの下取りより高値で買取ってくれる可能性が高いといわれています。クルマを手放し、次のクルマの購入までを急ぐ必要がない場合やディーラーの下取り額に満足できない場合は買取業者に査定を依頼するとよいでしょう。
まとめ
残価設定型ローンで購入したクルマは、残価の精算や名義変更などの手続きをした後でなければ売却できません。「まだ返済期間中だけど乗り換えたい」という方は、返済額や返済期間のことだけでなく、返済期間終了後の手続きや残価の精算方法などもあわせて確認しておきましょう。