更新2022.12.27
ポルシェ、合成燃料のパイロット施設が操業開始
外車王SOKEN編集部
独高級スポーツカーメーカーのポルシェは20日、プロジェクト組織HIF(Highly Innovative Fuels)のパートナーと共に、南米チリのプンタ・アレーナスに建設した合成燃料を生成するパイロット施設「Haru Oni」の操業を開始したと発表した。同国のディエゴ・パルドウ・エネルギー相の出席の下、同施設の開所式を行った。
当該プロジェクトでは、風力発電エネルギーを使用して合成燃料を生成する。生産規模は、当初のパイロット生産期間中は年約13万リットルとし、モーターレース「ポルシェ・モービル1スーパーカップ」のレース車両や、ポルシェの体験施設「ポルシェ・エクスペリエンスセンター」の車両に使用する予定。2020年代半ばまでに、年約5,500万リットルに拡大し、その約2年後には、年約5億5,000万リットルの生産能力を確保する計画。
当該施設のある地域は、風が年間で約270日吹いており、風力発電設備を高い稼働率で作動させることができる。また、プンタ・アレーナスは、道路インフラへのアクセスが良く、カボネグロ港から合成燃料を世界各地に輸出できる利点がある。
[画像/PORSCHE 提供元/FBC Business Consulting GmbH]