
週刊中年フライデー
更新2020.08.19
世界限定11台!? そんな悲劇の名車ポルシェ916から、元愛車914とその仲間たち

山本 圭亮
ここは、某県の「週刊 中年フライデー」編集部。「中居派」の編集長と「木村派」の星野くんのデコボココンビが編集会議中であります。ちょっと覗いて見ましょう!





・・・・編集部の相変わらずの茶番劇はほっとき早速行ってみよう!
さあ、大好きな「ポルシェの914」!その中でたった11台しか作られなかった「916」と「914」を端に発したその仲間達をご紹介しましょう!
世界限定11台!?そんな悲劇の名車ポルシェ916!

「ポルシェ916」って知ってます?もちろんコアなファンの方は、ご存じかと思います。元々は、イタリアの名車、フェラーリ社の「ディーノ」に対抗して試験的に作られたクルマなんです。ですから、市販はされていません。ですが、子供のころよく駄菓子屋で売られていた、「スーパーカーカード」等には何故か「916」がラインナップであったような気がしました。916の914との大きな違いは、屋根のタルガトップ部分が無いことです。つまり屋根が開放しないんです。
そして、解りにくいかもしれませんがバンパーの形状が違います。もちろん、エンジンも空冷6気筒の「カレラRS」用の2.7リッターの210馬力のエンジンや、2.4リッターの190馬力の911のエンジンが採用されていたようです。日本ではよく「916仕様」を見かけましたが、当初916はすべてポルシェファクトリーの関係者等の手元に渡ったそうです。実車を是非見てみたいですね!
たった2台の名車!『ポルシェ914-8』を知っていますか?
「914」を語るときに出てくるのが「914-6」ですよね?もちろん市販された「914」の最高峰のクルマだと私は思っています。でも、その上の車が2台だけ存在していました。それが、「914-8」です。
300馬力のレース用8気筒エンジンを搭載したモンスターカーはたった2台だけ作られました。そのうちの1台は「フェリー・ポルシェ」の60歳の誕生日プレゼントだったと言う、何とも言えない「914」ファンとしては素敵な話です。以前、2009年にはその「914-8」を「914生誕40周年」として「ポルシェミュージアム」で展示もされました。是非、生誕50周年にも展示してもらいたいです!ちなみに、外見はノーマルの「914」とほぼ変わりません。
たった二か月で作成された「反914デザイン」の1台。その名は『ミュレーヌ』
私は勿論「914」信者です(笑)。それはデザインも含めてです。しかし、発売当初に「スタイル・オート」の編集長であった「マリオ・ディナリッチ」の一言でそれに賛同するデザイナー達が、自分たちがデザインする「914」を発表するのです。その1台が「ジャック・クーパー」による「ミュレーヌ」です。私はこの方を良く分からないのですが、ひょっとしたらフランスの新幹線「TGV」のデザインにも関わていた人物と同一人物ではないかと思われます。
容姿はコンパクトスポーツカーと言うコンセプトなのか、クーペとなっていた「914」。私としてはリアのフードの開き方にグッと来てしまいました。これは、もちろんコンセプトカーで「モンディアル・ド・ロトモビル」で展示されたそうですが、もし市販されていたらどうなっていたでしょうか?
マセラティ・ボーラになったポルシェ914?『タピオ』
こちらも「マリオ・ディナリッチ」の発言に呼応した発表された「フォルクスワーゲン ポルシェ タピオ」です。こちらのデザインは、あの「ジョルジェット・ジウジアーロ」なんです。まさかの参戦ですよね(笑)。シルバーの如何にもスーパーカー的なボディーが「ジウジアーロ」氏の真骨頂ですね。
でも、よく見るとなんとなく似てません?「マセラティ・ボーラ」に。年代がこちらの「タピオ」が先で「トリノ・オートショー」で展示されていますが、1968年に「ボーラ」の原型となる「ティーポ117」が発表されているので、どちらがコンセプトの中心となったかは微妙ですが、ガルウイングを取り入れた「タピオ」は「914」一家の異色の一台と言っていいのではないでしょうか?
今回の「ポルシェ916+914」は、いかがでしたか?いつか私はもう一度「914」に、それも「914-6」に乗ってみたいと思っています。また、来週もマニアックなお話をお送りいたしますのでよろしくお願いいたします。






と言うことで、来週もマニアックなコラムをお届けできればと思っていますので、次回の「週刊中年フライデー」をお楽しみに!金曜日にまたお会いしましょう~!