ドイツ現地レポ
更新2023.11.22
その名は「マルコ・ポーロ」に因んだとも。大変珍しいフォルクスワーゲン ポロクーペ
中込 健太郎
海外の街を歩くと、まだまだ日本ではなじみの薄いクルマにも随分と遭遇するものです。
この写真は、大変珍しいフォルクスワーゲンポロクーペ。フォルクスワーゲンといえばゴルフを連想するかたも多いと思いますが、ポロシリーズもVWの中核を担っているモデルです。ポロクーペはその2代目で80年台がメインのいわゆるクラシックカーになります。
フォルクスワーゲン自体は大変ポピュラーですし、今は日本でもポロは販売されていますが、この2代目ポロの後期モデルは前述のクルマ達に分類されるのではないでしょうか。
もともとは実質的なビートルの後継車としてリリースしたモデルで、初代は先行して発表されたアウディ50の廉価版という位置づけでした。当時南ヨーロッパでのフォルクスワーゲンの勢力拡大の使命も背負わされていたポロ。その名は馬術競技のポロのほか、イタリア人の「マルコ・ポーロ」に因んだあたりからも、南欧への意気込みを感じます。
この二代目の前期型は少数が日本にも輸入されましたが、この後期モデルはなじみが薄いですね。現在は、代が変わるごとに大型化するゴルフに変わってフォルクスワーゲンの実質的エントリークラスを担うポロ。日本で見る「輸入車」ポロには、どこか「高級な選択肢」という要素が見え隠れしますが、もともとはこの写真のような「みんなの普段のアシ」がフォルクスワーゲンの本来のキャラクターです。素っ気ないような、清々しいこんな道具感にこそ、ヨーロッパの日常を感じますね。
[ライター/中込健太郎・CL編集部 カメラ/ドイツ駐在員]
この写真は、大変珍しいフォルクスワーゲンポロクーペ。フォルクスワーゲンといえばゴルフを連想するかたも多いと思いますが、ポロシリーズもVWの中核を担っているモデルです。ポロクーペはその2代目で80年台がメインのいわゆるクラシックカーになります。
フォルクスワーゲン自体は大変ポピュラーですし、今は日本でもポロは販売されていますが、この2代目ポロの後期モデルは前述のクルマ達に分類されるのではないでしょうか。
もともとは実質的なビートルの後継車としてリリースしたモデルで、初代は先行して発表されたアウディ50の廉価版という位置づけでした。当時南ヨーロッパでのフォルクスワーゲンの勢力拡大の使命も背負わされていたポロ。その名は馬術競技のポロのほか、イタリア人の「マルコ・ポーロ」に因んだあたりからも、南欧への意気込みを感じます。
この二代目の前期型は少数が日本にも輸入されましたが、この後期モデルはなじみが薄いですね。現在は、代が変わるごとに大型化するゴルフに変わってフォルクスワーゲンの実質的エントリークラスを担うポロ。日本で見る「輸入車」ポロには、どこか「高級な選択肢」という要素が見え隠れしますが、もともとはこの写真のような「みんなの普段のアシ」がフォルクスワーゲンの本来のキャラクターです。素っ気ないような、清々しいこんな道具感にこそ、ヨーロッパの日常を感じますね。
[ライター/中込健太郎・CL編集部 カメラ/ドイツ駐在員]