メンテナンス
更新2016.02.22
花粉にお悩みの方必見!愛車のエアコンフィルターを交換してみる
松村 透
季節が春めいてきて、何となく心躍る季節になってきました。と同時に、杉に代表される花粉にお悩みの方にとっては、しばらく辛い時期が続きます(私もその一人です)。そこで今回は、なんとなく存在は知っているし、聞いたことはあるけれど、自分のクルマに装着されているかどうかは…。あるいは、最後に交換したのはいつだっけ?と言う方のために、エアコンフィルターについて改めて考察してみたいと思います。
そもそもエアコンフィルターって何?
家庭用のエアコンに装着されているフィルター同様、クルマにもエアコンフィルター(メーカーによって花粉フィルター、フレッシュエアフィルター、クリーンエアフィルター、ポーレンフィルター等。様々な名称があります)が装着されています(年式の古いクルマには装着されていない場合もあります)。クルマ用のエアコンフィルターは、車外から花粉や粉じんなどが車内に侵入するのをシャットアウトする役割を担っています。
自分のクルマにエアコンフィルターが装着されているかを確認するには?
自分のクルマに搭載されている取扱説明書に、エアコンフィルターの情報が記載されているかを確認してみてください。ちょっと分からない、または取扱説明書では見つけられなかった場合は、クルマを購入した(または所有するメーカーの)ディーラーやショップに問い合わせれば教えてくれます。また、ディーラーに注文して純正品を購入することはもちろん、ネットで社外品を購入することもできます。
エアコンフィルターにも様々な種類があります
純正品、社外品を問わず、エアコンフィルターには用途に応じて様々な種類があります。例えば、花粉除去や脱臭に特化したもの、より細かい粉じんをキャッチしてくれるもの。純正品で様々な種類が用意されているメーカーや車種なら良いのですが、社外品となると自力で情報を集める必要が出てきます。身近に、またはネットなどを通じて所有しているクルマの知識に長けた方がいると、色々な情報を提供してくれるなど、とても心強い存在となってくれるはずです。
エアコンフィルター、実際に交換してみました
モデルケース
・クルマ:Volkswagen Golf6
・前回交換時期:2014年3月
・この間の走行距離:約16,000km(主に市街地)
・使用したフィルター:
BOSCH 輸入車用エアコンフィルターキャビンフィルタープラス
http://www.bosch.co.jp/aa/products/?id=CabinFilterPlus
*これまで使用していたフィルターも同じ製品です。
<Golf6の場合、グローブボックスの奥に設置されています>
<こちらの2箇所のネジを手で回して緩めます>
<カバーが外れたと同時に、多量のゴミが・・・。>
<カバーを外すとエアコンフィルター本体が見えてきます>
<左が1年使用したもの 右が新品。遠目には変わりありませんね(笑)>
<こちらが拡大した画像。新品のフィルターはゴミもなくキレイな状態です>
<こちらは1年間使用したもの。目視でも色々なゴミが詰まっているのが確認できます>
新品のエアコンフィルターを装着して作業完了。所要時間は10分程度です。新品に交換後、外気循環にしていても、車外から侵入してくる臭いが気にならなくなりました。
エアコンフィルターの交換時期の目安は?
エアコンフィルターの交換時期について。今回使用したものは「15,000km~30,000kmごと」でした。これはあくまでも目安です。都内や市街地など、交通量や粉じんが多いエリアで走る場合、またエアコンの効きが弱まってきたと感じたら、早めに交換することをお勧めします。
※部品代と工賃を含めた交換費用は店舗や車種によってまちまちですが、一例として数千円〜1万円前後が目安と言えそうです。
エアコンフィルターって、自分で交換できるの?
車種によって、車内に設置されている場合と、車外に設置されている場合とまちまちです。また、工具を使わずに交換できる簡単なタイプもあれば、素人にはなかなか手の届きにくい場所に設置されている場合もあります。今回、筆者のクルマは簡単に交換できるタイプだったので自分で済ませてしまいましたが、やはりディーラーやクルマを購入したショップに持ち込むのが安心・確実です。
いかがでしたか?エンジンオイルやタイヤ同様、エアコンフィルターも消耗品であり、各自動車メーカーが定めている交換部品のひとつです。クルマの性能や寿命に直接影響する部品ではないためについつい後回しにされがちです。花粉でお悩みの方も、そうでない方も、法定点検のタイミングなどでぜひ気に掛けてみてください。思わぬ効果が期待できるはずです。
[ライター・カメラ/江上透]