更新2021.05.25
オペルの小型商用車の燃料電池搭載モデル「ヴィヴァーロ e ハイドロジェン」
外車王SOKEN編集部
独自動車大手オペルの小型商用車「ヴィヴァーロ」の燃料電池搭載モデル。リチウムイオン電池も搭載しており、発進や加速をサポートする。当該モデルは今秋から、最初のフリート顧 客への納車を開始する予定。
「ヴィヴァーロ e ハイドロジェン」は、1回の水素燃料のフル充填で 400 キロメートル以上 を走行することができる(WLTP モード)。水素燃料の充填にかかる時間は約3分と、従来の 内燃エンジン搭載モデルと変わらない。全長は M(4,959mm)とL(5,306mm)の 2種類から選択することができる。積載容量は全長に応じて 5.3 ~ 6.1 立法メートルを確保している。
「ヴィヴァーロ e ハイドロジェン」は、「ヴィヴァーロ」の電気自動車「ヴィヴァーロ e」 をベースに開発した。燃料電池システム(出力 45kW)をボンネットの下に配置しており、床下には700バールの炭素繊維製水素タンク3本を装備している。
リチウムイオン電池(10.5kWh)は、前方の座席の下に配置している。ブレーキ時のエネル ギーを充電して活用するほか、外部電源からプラグイン充電することもできる。車載充電池の みで約 50 キロメートルを走行することができる。
「ヴィヴァーロ e ハイドロジェン」は、オペル本社のあるドイツのリュッセルスハイムで生産する。リュッセルスハイムには、オペルの親会社であるステランティスの水素・燃料電池技術の中核拠点(水素・燃料電池コンピテンスセンター)もある。
[提供元/FBC Business Consulting GmbH]