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更新2017.02.05
旧車好きの新年会。歴史ある2017 ニューイヤーミーティングを訪れて
松村 透
ニューイヤーミーティングの名のとおり、この集まりが新年会代わりという方も多いかもしれません。その証拠にアナウンスでも「あけましておめでとうございます!」の声が響いていました。
昨年に続き、今回もニューイヤーミーティング会場の様子を取材してまいりましたので、ぜひご覧ください。ベテラン勢には、懐かしいクルマもたくさん登場しますよ!
▲去る2017年1月29日に、お台場・船の科学館向いにある、青海臨時駐車場特設会場にて開催されたニューイヤーミーティング(日本クラシックカー協会開催)に行ってまいりました
▲会場周辺は周辺道路が大渋滞になるので、早めに現地入り。冬の風が吹き抜けるお台場は寒い!(翌日からインフルエンザでダウンすることになろうとは…)
ニューイヤーミーティング2017:今回のテーマは「日野」と「いすゞ」
▲今回のテーマは「日野」と「いすゞ」ということでしたが、特別展示の2台は1964年式いすゞ エルフと1975年式いすゞ ジェミニ セダンが展示されていました
▲日野 コンテッサたちも仲良く並べられていました。こうして眺めていると、若い世代のクルマ好きが観たら、輸入車と勘違いしてしまいそうなデザインです
▲いすゞ ベレットも、ニューイヤーミーティング会場に足を運べば何台も観られますね。モディファイされている個体が多かったことも印象的でした
▲こちらのベレットは…よく見ると左ハンドル!
ニューイヤーミーティング2017:日本車編
▲モディファイされたTE27型レビン。オーナーの趣向によってその方向性が変わってくることにも要注目です
▲こちらは 2台のトヨタ パブリカ。この頃の日本車は表情豊かで、しかも顔つきが優しいと感じるのは筆者だけでしょうか?
▲通称「ダルマ セリカ」と呼ばれている初代セリカ。発売は1970年。当時のキャッチフレーズは「未来の国からやってきた セリカ」でしたね
▲こちらは1975年式カリーナ 1600GT。久しぶりに実車を観ました。FRだからなのか、20数年前にドリフトマシンのベース車にモディファイしているクルマをしばしば見掛けました
▲こちらのTE27型トレノは展示販売車。どうなるわけでもないんですが、数分間、このクルマの前で皮算用をしてしまったことは事実です。果たして、良いオーナーさんのところに嫁ぐことができたのでしょうか・・・?
▲2000GTの周囲は常に人で溢れかえっていました。ちょうど後期型と前期型が並んでいたので、クルマを観ていた親子が、息子さんに見分け方をレクチャーしていた姿が印象的でした
▲一見すると輸入車かと思ってしまうような素敵なフォルムは、1966年式シルビア。思わず見とれてしまう美しさです…
▲こちらは1970年式サニークーペGX。ボディサイドのデカールラインが洒落ています
▲丸目が懐かしい(そういえば、この日は角目よりも丸目のサニトラが多かったような…)、1986年式サニートラック ロング
▲こちらは、1980年式サニークーペGSX。大型のフロントスポイラーとSSRホイールが決まっていますね
▲そしてこちらは、懐かしのレイトンハウスカラーのサニークーペ
▲パープルのボディカラーもバッチリ似合う、1973年式ローレルSGX
▲ハードトップを装着した1969年式フェアレディ2000。周囲のフェアレディたち、それぞれボディカラーは白ですが、微妙に色合いが異なっていますね
▲この年代のフェアレディZは、ノーズによって表情がずいぶんと違ってきます。お好みはどちらですか?
▲こちらはムーンアイズブースに展示されていたサニートラック。純和風(?)なサニトラをここまでアメリカナイズするとは、さすがムーンアイズ!
▲スカイラインジャパンの愛称でもお馴染みの、1981年式スカイラインGT-ESターボ
▲そしてこちらも、懐かしの鉄仮面!1983年式 スカイラインRSターボです。この色合いもシックで素敵ですね
▲ハコスカ&ケンメリGT-Rの共演も、かなりの注目を集めていました
▲「R」の文字が赤くペイントされているところに、当時の日産がこのクルマに込めていた想いが伝わってくるようです
▲こちらの510ブルーバードはさりげなくも相当にハイセンス。外国人の方々がじっくり眺めていました(なかなかどいてくれない!)。バフ掛けされたエンジンもご覧のとおりです
▲会場には2台の240RSが!Club US110 -ダットサン会-からのエントリーです
▲いまや貴重な文化財であるUS110型シルビア&ガゼールが何台も展示され、来場者の目を楽しませてくれていました
▲3代目プレジデントと8代目ブルーバード。1980年代の1990年代前半カーの共演。時代がタイムスリップしたかのようです
▲会場の片隅には、こんなスカイラインGT-R(R32型)も!パナスポーツ製ホイール以外は見た目ノーマル。しかも33ナンバーでした
▲ホンダツインカムクラブは35周年とのことで、大きなブースを構えていました
▲初代シビックも数台展示され、なかでもRSは注目されていました。オーナーさんを見掛けると、熱心に話し掛ける方も
▲こちらのライフ ピックアップは…リアに何か乗っていますね。しかも牽引車!
▲今年はコスモスポーツ&ロータリーエンジンが発売されてちょうど50年もメモリアルイヤーなんですね
▲こんなおむすび型のケーキが2つも(このあとメンバーの皆さんが記念撮影を行っていましたよ)
▲コスモスポーツオーナーズクラブでは、メーカーに代わり、自分たちでゴム類のパーツを作成しているそうです。何度も型を作り直してようやく納得できるレベルになるのだとか。頭が下がります…
▲こちらは1968年式マツダ T1500。いわゆるオート3輪です。これも文化財の領域ですね
▲三菱はギャランFTO/GTOが何台も展示されていました
▲こちらは1971年式ギャランGTO 1600MR
▲こちらは1971年式ギャランGTO 1600MR。なんと品川55ナンバーです。このナンバーも車体同様にずっと残していきたいですよね
▲昨年のニューイヤーミーティングでもお見掛けした、1970年式のミニカ70GSSが今年も展示されていました
ニューイヤーミーティング2017:輸入車編
▲そしてここからは輸入車です。仲良く並んだMG-Bは、どちらも1966年式とのことです
▲ニューイヤーミーティングといえば、ロータス ヨーロッパの存在が欠かせませんね。常に人気の的でした
▲間近でスーパーセブンが観られるとあって、SOCJ(セブン・オーナーズクラブ・オブ・ジャパン)ブースも盛況でした
▲オースティンヒーリー クラブ オブ ジャパンブースでは、カニ目が珍しく(?)こんな大口を開けていましたよ
▲世界で展開されているオースティンヒーリー クラブ。これほど各国で愛されているとは、なかなか知られていないかもしれません
▲法政大学体育会自動車部ブースでは、現役の学生さんとOB/OGさんがタッグを組んでブースを構えていました
▲1949年式ジャガー3 1/3リッターモデルが展示されてました。同部の自慢…という記述も見えますね
▲今年で創立10周年という、アンティック・カー・オーナーズ・クラブ東京国立
▲バブル カー クラブからは、BMWやISOイセッタなどが展示。この形ですから、お子さんに大人気。なかには気軽に運転席に来場者のお子さんを座らせてあげるような優しいオーナーさんも
▲この個体は去年も展示されていましたね。1982年式BMW320。誰か早く日本版のHナンバーを付与してあげてください!大切な文化財ですよ!
▲ポルシェはこの356たちが仲良く並べられていました。手前から1961年式356B、1960年式356Bカブリオレ、1964年式356Cの3台です
▲鮮やかなブルーのボディカラーが眩しい、1971年式フィアット850スポルトクーペ
▲フィアット500オーナーズクラブブースでは、500はもちろん、アバルトも展示されていました
▲フィアットX1/9も展示されていました。ベテランのスポーツカー乗りの方は、このクルマで輸入車デビューしたというケースも多いのだとか
▲会場の一角をミリタリー系ファッションで身を包んだ一団と、軍用車の払い下げ車両を含めたクルマたちが集まっていて、こちらは若い女性やお子さんにも大人気でした
ニューイヤーミーティング2017:オートジャンブル編
▲往年?のクルマ好きには懐かしいモトコンポ!いま、某オークションでは結構なお値段で取り引きされていますよね
▲スカイラインGT-R(R32型)シート、25,000円。果たして売れたのでしょうか。このあたりの部品も再生産してくれませんかね…
▲当日はワタナベのホイールが50%off(5名様)でした。筆者もユーノス ロードスターを買うとき、ワタナベホイールの購入を考えましたが、このタイミングがあえば即決していたかもしれません
▲会場内のオートジャンブルコーナーは眺めているだけでも楽しいし、掘り出しものも多数。右のサービスマニュアルはなんと「CARA」です。レア…
▲40年以上前の本がこのようにサラリと売られています。迷っていたら誰かに買われてしまいますよ!
▲趣向を凝らしたキーホルダーやステッカーなど、1つ買ってしまうと、2つ、3つと増えていき…
▲ロッキーオートブースに展示されていた2000GTならぬ、ロッキー3000GT。運転席が開放され、皆さん順番待ちで座っていました
▲各ブースを取材していると…フナタンさんではありませんか!お友達とコタツを囲んで 楽しそうだなあ…と思ったていらこちらへどうぞ!と暖を取らせていただき、おでんやフランクフルトのまでお裾分け。冷えた身体に染みる温かさでした。皆さま、ありがとうございました!
▲良く観ると、当時モノのファミコン&ディスクシステム、シャープ製ダブルリバースラジカセ、イラストレーター遠藤イヅルさん作によるロードスターの鏡餅と、マニア垂涎のお宝が並べられています。*フナタンさんと遠藤イヅルさんのお2人は、NAVI CARS「エンスー新聞」でも共演されています
▲その4速マニュアラーズブースに展示されていたホンダ トゥデイ。このモデルも本当に見なくなりましたね。ほとんどの部品が欠品なのだそうですが、北海道にあった個体をレストア。新車のような美しさでした。いいオーナーさんに巡り逢えて良かったですね
パンフレットによると、第1回目開催となった1977年の会場は東京プリンスホテル。その後、明治神宮絵画館前、明治公園、レールシティ汐留、パシフィコ横浜、レインボータウン有明、青海臨時駐車場特設会場…と、時代の移り変わりとともに、何度も会場が変わってきたことが分かります。
イベントは中断したら最後、復活させるのはかなりのエネルギーと情熱を注ぐことになります。主催は日本クラシックカー協会ですが、参加者あってこそのニューイヤーミーティングであることは間違いありません。果たして、来年はどのような顔ぶれになるのでしょうか…。
[ライター・カメラ/江上透]