
ドイツピックス
更新2017.04.15
メルセデス・ベンツGクラス(W463)がついに新型へフルモデルチェンジか

NAO
メルセデス・ベンツGクラス(W463)がフルモデルチェンジとなるか?
今回報じられたプロトタイプは現行モデルを使用したものですが、新型は2012年のコンセプトモデル「Mercedes-Benz Ener-G-Force」を基にデザインするようですが、いまのところは現行のGクラスを踏襲したものになるのでは?という説が有力のようです。
技術面としては独立懸架の新フロントサスペンションや電気機械式ステアリングを採用し、カメラ付き安全運転サポートシステムも搭載されるとのこと。エンジンには3.0リッター 直列6気筒ユニット(M265)、さらにEクラスで初採用された9-G-Tronicオートトランスミッションが使用される予定といわれています。
自由な動きと快適な内部にもこだわり、以前より広いトラックにボディは幅を10cmも拡大。さらにアルミニウム素材を多用することで約200kgもの軽量化を成功させたといわれています。
気になるワールドプレミアは2017年のフランクフルトモーターショーと予想されています。早ければ、2017年末からデリバリーという噂もあります。最新技術を兼ね備えたGクラスのモデルチェンジだけあって、続報が気になるところです。
メルセデス・ベンツGクラスの新型を狙うか?現行モデル(W463)を選ぶか?

メルセデス・ベンツGクラス、「ゲレンデヴァーゲン」とも呼ばれていました。ゲレンデヴァーゲン(W460)は1979年のデビューですが、日本に正規輸入されたのは1981年から。しかし、本格的に認知しはじめたのは1980年代後半。奇しくも日本がいわゆるバブルへと突入していく時代です。しかし当時は、ゲレンデヴァーゲンよりもEクラスステーションワゴン(S124)の方が人気が高く、ゲレンデヴァーゲンはいまよりはマニアックな存在だったように感じます。
その後、アパレルやクリエイティブな業界などの世界でボディ全身をブラックアウトされたGクラス(G55 AMG)が浸透しはじめ、都心部でもその姿を見掛ける機会が増え始めます。いまや、都心部でGクラスを見掛けない日はないといい切れるくらいポピュラーな存在となりました。
2006年に誕生したメルセデス・ベンツGLクラスが、本来であればGクラスの後継車と目されていました。しかし「Gクラスが絶版になるかもしれない」という危機感をユーザーを察知したのでしょうか。一向にGクラス人気は衰えることなく、結果としてGLクラスと併売されることとなったのです。
これまでのGクラスといえば、外装の多少の変更(グリルやヘッドライト、ホイールなど)と内装のアップデート(その時代のメルセデス・ベンツに準じたテイストのもの)という流れが定番です。
「メルセデス・ベンツGクラスの新型を狙うか?現行モデルを選ぶか?」という問いに対して、現行モデルの雰囲気(内外装)が気に入っていて、在庫車と決算月などで値引きが期待できるとしたら、ここで決めてしまうのもありだと考えます。
反面、未だ見ぬ新型Gクラスを見てみたい、おそらくはS/E/Cクラスの内装に準じた仕様にアップデートされるであろうニューモデルが気になっているとしたら、ここはグッと堪えて、来たるべきときを待つのもひとつです。
あえてメルセデス・ベンツGクラス(W463)を選ぶ理由

いまや、国内外さまざまな自動車メーカーがSUVを発売しています。
正規輸入されているメルセデス・ベンツの現行モデルだけでも、
●メルセデス・ベンツGLAクラス
●メルセデス・ベンツGLCクラス
●メルセデス・ベンツGLEクラス
●メルセデス・ベンツGLSクラス
●メルセデス・ベンツGクラス
…もあるのです。これにAMGが加わるモデルもあります。価格帯も300万円から3000万円まで、まさに全方位隙無しです。
●新車の例:
現行GクラスのエントリーモデルにあたるG350dの車両本体価格が10,700,000円。これは日本でトップクラスのSUVにあたるレクサスLXの11,000,000円と真っ向勝負です(レクサスRXは4,950,000円〜7,425,000円)。余談ですが、ボディサイズはレクサスLXが圧倒しています。
●レクサスLX 全長×全幅×全高:5065x1980x1910mm
●メルセデス・ベンツG350d 全長×全幅×全高:4575x1860x1970mm
●中古車の例:
いっぽうで、現行トヨタ ランドクルーザーのトップグレードの車両本体価格は6,825,600円。この価格帯でのGクラスは中古車になります(認定中古車はさらに高額)。おおよそ2010年前後のG550ロングあたりが狙い目です。
●トヨタ ランドクルーザー(ZX) 全長×全幅×全高:4950x1980x1880mm
●メルセデス・ベンツG550ロング 全長×全幅×全高:4575x1860x1970mm
数あるSUV車のなかで、あえてメルセデス・ベンツGクラスを選ぶとしたら、見た目からは想像がつなかないほどしなやかな乗り心地(AMGはより固めになります)と、ボディの見切りのしやすさ。そして何より、いまや数少ない古き良きメルセデス・ベンツが持っていた硬質感を持ち合わせていることでしょうか。その一例がドアを閉めたときの感触です。この無骨ともいえるほどのガッチリ感は、現行のメルセデス・ベンツ車では味わえないものです。
しかし、燃費や維持費など、日本車のよりもコスト面で高くつく一面もあります。Gクラスに乗った者はまたGクラスを選ぶ傾向にあるようです。また、特に左ハンドル車は海外に流出している個体も少なくありません。まずは、実車に触れてみてその感触を確かめてみてください。ディーラーに行くのが抵抗があれば、メルセデス・ベンツ・コネクションや、認定中古車センターなどで実車に触れることもできます。
[ライター/NAO・CL編集部 画像/メルセデス・ベンツ]