ライフスタイル
更新2020.08.19
「道は星に聞く」からもう25年以上。当時から変わった道路事情とは?
松村 透
日本でアイルトン・セナ人気が絶頂だった頃、カロッツェリアから初となるカーナビが発売されました。「AVIC 1」と名付けられたそれは「道は星に聞く」というキャッチコピーとともに、フェラーリ・テスタロッサを操る当時のF1ドライバー、ジャン・アレジがナビ画面を操作するCMに衝撃を受けたものです。
「ついに地図を見なくても、機械が自動的に道案内をしてくれる時代になったんだ!」それはまさに、夢のようなカー用品でした。これでようやく、助手席に座っている方向音痴の彼女に地図を渡し、あげく道に迷って大げんか…という、お決まりのパターンから解放されると思った方も少なくないはずです。
しかし、発売当初からしばらくは高額商品で、当時の自動車電話のように、ごく限られた人のアイテムでした。
ときは流れ、カーナビはレンタカーにもほぼ標準装備。Google MapやYahoo!カーナビをスマートフォンにインストールすれば、もはやポータブルカーナビに早変わり。自動的に地図データも更新されるので、道無き道を走るということもぐっと減るはず。
このように便利になった一方、当時に比べて道路事情も少しずつに変わってきたように思います。カレントライフ編集部内で打ち合わせした際にも、以下のようなことが話題になりました。もしかしたら、「あっ、そういえば…」と思うようなことがあるかもしれません。
●信号待ちのあいだにヘッドライトを消さなくなった?
地域によるのかもしれませんが、かつては「信号待ちのあいだにヘッドライトを消す」のが暗黙のルールだったように思います。上り坂の途中で信号待ちをした場合、対向車が眩しいかなと思ってヘッドライトを消すと、対向車の方も消してくれるとちょっと嬉しくなります。
実はこれ、道交法で定められているんですね。
○道路交通法 第10節 灯火及び合図(車両等の灯火)
第52条 車両等は、夜間(日没時から日出時までの時間をいう。 以下この条及び第63条の9第2項において同じ)、道路にあるときは、政令で定めるところにより、前照灯、車幅灯、尾灯その他の灯火をつけなければならない。
この道交法が徹底されたようには感覚的には思えないところがありますし、サンキューハザードのように、習慣に近いものの1つがなくなりつつあるのかもしれません。
●信号待ちで曲がる直前にウインカーを出すクルマが増えた?
信号が赤から青に変わり、前の車に続いて発進したら、突然左ウインカーが点灯。慌ててブレーキという経験はありますか?ウインカー(方向指示器)は、道交法では交差点の30m手前で出すのが原則とされていますが、案外忘れがちなのかもしれないですね。ときどき、筆者もつられてやってしまうことがあるので、できる限り気をつけています。
●夜間に無灯火で走行するクルマが増えた?
筆者の主観ですが、ひと昔まえのクルマは、スモール/ヘッドライトと、メーターパネルが連動して点灯していたように思います。最近は、スモール/ヘッドライトが消灯した状態でもメーターパネルが明るく点灯しているため、夜間でもついうっかり…ということが増えているのかもしれません。まさに「ついうっかり」というケースが大半だと思うので、事故を防止するためにも、(可能であれば)ドライバーさんに一声掛けてあげたいですね。
●高速道路の追い越し車線を走りつづけると道交法違反?
知っているひとはきちんと認識している反面、「えっ、そうなの?」というリアクションを取られることもしばしば。恥ずかしながら、筆者もきちんと認識したのは、運転免許を取得してからかなり時間が経過してからでした。
○道路交通法 第3章 第20条
車両は、車両通行帯の設けられた道路においては、道路の左側端から数えて一番目の車両通行帯を通行しなければならない。ただし、自動車(小型特殊自動車及び道路標識等によつて指定された自動車を除く。)は当該道路の左側部分(当該道路が一方通行となつているときは、当該道路)に三以上の車両通行帯が設けられているときは、政令で定めるところにより、その速度に応じ、その最も右側の車両通行帯以外の車両通行帯を通行することができる。
●高速道路で煽られるクルマは、割と特定の車種に限られる?
カレントライフ編集部内で雑談した際、高速道路で煽られたことのある車種を各スタッフと話してみたことがありました。すると、あるモデルの名前が共通のキーワードとして浮上したのです。それは、ドライバーなら誰もが想像しがちな「ありがちなクルマ」ではなく、意外にも街中で頻繁に見掛けるモデルでした。読者のなかにはオーナーの方がいるかもしれないので名前は伏せますが、「いかにも」なクルマとは対極に位置するようなモデルだったのです。
路上を走る乗用車の大半がオートマとなり、ETCやカーナビが装着され、自動ブレーキシステムやアイドリングストップが標準装備となり・・・。ますます便利に、ラクになりつつあるようです。
近い将来、自動運転の普及率が加速していくかもしれません。こういう議論も、過去の話となってしまうのでしょうか?
休暇等で、長距離ドライブを予定されている方も多いかと思います。どうかお気をつけて…。良い時間をお過ごしください。ちなみに私は、原稿の締め切りと格闘する毎日です(泣)。
( ※当記事は過去配信した記事の再編集版です)
[ライター江上透]
「ついに地図を見なくても、機械が自動的に道案内をしてくれる時代になったんだ!」それはまさに、夢のようなカー用品でした。これでようやく、助手席に座っている方向音痴の彼女に地図を渡し、あげく道に迷って大げんか…という、お決まりのパターンから解放されると思った方も少なくないはずです。
しかし、発売当初からしばらくは高額商品で、当時の自動車電話のように、ごく限られた人のアイテムでした。
ときは流れ、カーナビはレンタカーにもほぼ標準装備。Google MapやYahoo!カーナビをスマートフォンにインストールすれば、もはやポータブルカーナビに早変わり。自動的に地図データも更新されるので、道無き道を走るということもぐっと減るはず。
このように便利になった一方、当時に比べて道路事情も少しずつに変わってきたように思います。カレントライフ編集部内で打ち合わせした際にも、以下のようなことが話題になりました。もしかしたら、「あっ、そういえば…」と思うようなことがあるかもしれません。
●信号待ちのあいだにヘッドライトを消さなくなった?
地域によるのかもしれませんが、かつては「信号待ちのあいだにヘッドライトを消す」のが暗黙のルールだったように思います。上り坂の途中で信号待ちをした場合、対向車が眩しいかなと思ってヘッドライトを消すと、対向車の方も消してくれるとちょっと嬉しくなります。
実はこれ、道交法で定められているんですね。
○道路交通法 第10節 灯火及び合図(車両等の灯火)
第52条 車両等は、夜間(日没時から日出時までの時間をいう。 以下この条及び第63条の9第2項において同じ)、道路にあるときは、政令で定めるところにより、前照灯、車幅灯、尾灯その他の灯火をつけなければならない。
この道交法が徹底されたようには感覚的には思えないところがありますし、サンキューハザードのように、習慣に近いものの1つがなくなりつつあるのかもしれません。
●信号待ちで曲がる直前にウインカーを出すクルマが増えた?
信号が赤から青に変わり、前の車に続いて発進したら、突然左ウインカーが点灯。慌ててブレーキという経験はありますか?ウインカー(方向指示器)は、道交法では交差点の30m手前で出すのが原則とされていますが、案外忘れがちなのかもしれないですね。ときどき、筆者もつられてやってしまうことがあるので、できる限り気をつけています。
●夜間に無灯火で走行するクルマが増えた?
筆者の主観ですが、ひと昔まえのクルマは、スモール/ヘッドライトと、メーターパネルが連動して点灯していたように思います。最近は、スモール/ヘッドライトが消灯した状態でもメーターパネルが明るく点灯しているため、夜間でもついうっかり…ということが増えているのかもしれません。まさに「ついうっかり」というケースが大半だと思うので、事故を防止するためにも、(可能であれば)ドライバーさんに一声掛けてあげたいですね。
●高速道路の追い越し車線を走りつづけると道交法違反?
知っているひとはきちんと認識している反面、「えっ、そうなの?」というリアクションを取られることもしばしば。恥ずかしながら、筆者もきちんと認識したのは、運転免許を取得してからかなり時間が経過してからでした。
○道路交通法 第3章 第20条
車両は、車両通行帯の設けられた道路においては、道路の左側端から数えて一番目の車両通行帯を通行しなければならない。ただし、自動車(小型特殊自動車及び道路標識等によつて指定された自動車を除く。)は当該道路の左側部分(当該道路が一方通行となつているときは、当該道路)に三以上の車両通行帯が設けられているときは、政令で定めるところにより、その速度に応じ、その最も右側の車両通行帯以外の車両通行帯を通行することができる。
●高速道路で煽られるクルマは、割と特定の車種に限られる?
カレントライフ編集部内で雑談した際、高速道路で煽られたことのある車種を各スタッフと話してみたことがありました。すると、あるモデルの名前が共通のキーワードとして浮上したのです。それは、ドライバーなら誰もが想像しがちな「ありがちなクルマ」ではなく、意外にも街中で頻繁に見掛けるモデルでした。読者のなかにはオーナーの方がいるかもしれないので名前は伏せますが、「いかにも」なクルマとは対極に位置するようなモデルだったのです。
路上を走る乗用車の大半がオートマとなり、ETCやカーナビが装着され、自動ブレーキシステムやアイドリングストップが標準装備となり・・・。ますます便利に、ラクになりつつあるようです。
近い将来、自動運転の普及率が加速していくかもしれません。こういう議論も、過去の話となってしまうのでしょうか?
休暇等で、長距離ドライブを予定されている方も多いかと思います。どうかお気をつけて…。良い時間をお過ごしください。ちなみに私は、原稿の締め切りと格闘する毎日です(泣)。
( ※当記事は過去配信した記事の再編集版です)
[ライター江上透]