ライフスタイル
更新2020.04.25
壊れて当然?初めて旧車の購入を考えている方へ…
ユダ会長
新型コロナウイルスの影響もあり、今後、相場がどのように推移するのかは未知数な部分もある。もし、全体的に相場が下落傾向になっていくとしたら…。本当に欲しいと思う人にとっては、もしかしたらチャンスなのかもしれない。
では、初めて旧車を買う場合、いったいどういったことに気をつければ良いのであろうか?
旧いクルマなので、壊れることを大前提として、今回はそれ以外のことを記しておきたい。
まずは「自分が本当に欲しいクルマは何か?」を見極める
偶然、相場が下がった旧車を見つけたから飛びつくのは避けたい。まずは本当に自分が欲しいのか、そして環境にあったクルマなのかを見極めるほうが堅実だ。
もちろん、偶発の出会いで購入し、付き合っていくうちに少しずつ惚れ込んでいくパターンもある。しかし、実際にそうはならなかった人たちを過去にたくさん見てきたのも事実。
突発的に購入したクルマが旧車である場合、乗るたびに壊れて路上で動かなくなることだってありうる。そのたびに積載車を呼んだり、高い修理費を請求されたり…。そういうことが続くと、大抵はそのクルマが嫌いになるものだ。
その結果「やっぱり自分には旧車は無理かな…」などと勝手に思い込み、すぐに手放す人も少なくない。
まずは本当に欲しいクルマは何なのか?ジャンルやメーカーなど、ある程度絞り込んでおいてから探す方のが賢明だろう。
自分の欲しいクルマのジャンルの絞りこみが大切
例えば「オープンカーが欲しい!」だけでは選択肢が広範囲であり、漠然としすぎている。
では、具体的にどのようなオープンカーが欲しいのか?
オープンカーだけでも数え切れないほどのジャンルが存在するので、何らかの「キーワード」が必要だ。
キーワードの例を挙げると
■絶対的なパワーよりも小さくて軽い「英国製のライトウェイト」や「国産車のオープンモデル」
■走りはもちろん、美しさが際立つ「イタリアン・バルケッタ」
■威風堂々、フルサイズの「アメリカン・オープン」
■走りに徹したスーパーセヴンのような「スーパースポーツ」
■モアパワー!地面を蹴って加速するコブラのような「マッスル・オープン」
…など、例を挙げたらキリがないことに気づくだろう。
そのため、まずは自分の欲しいクルマのジャンルを絞りこむことが大切かもしれない(挙げていたら、どれも欲しくなってしまい、余計に迷いが生じるかもしれないが…)。
自分の性格と欲しいクルマの国籍の因果関係とは?
著者の勝手な思い込みもあると思うが、オーナーとクルマの関係には(血液型占いではないが)「飼い主に似る」の逆パターン的ものが存在するような気がする。その人の性格にあったクルマ選びには、多少なりとも国籍も関係あるのではないかと思えてならない。
以前、英国車ばかりでつるんで走っていた時期があったが、なぜかまわりの英国車乗りの多くは、誰も助手席に乗っていないのだ。
そしてイタリア車の集団と出会うと、なぜかみんなナビシートに女性を乗せている。
もしかしたら偏見(嫉妬?)と思うかもしれないが、近年はともかく、以前は本当にそういうことが多々あったのだ。
事実、当時は「イタ車乗りがうらやましい」なんて英国車仲間みんなで話していたくらいだ。自然なのか必然なのかは不明だが、オーナーの性格がクルマにも反映されていたと思えるエピソードである。
他にも(これも著者のまわりだけかもしれないが)、アメ車乗りは女性に積極的な人が、またドイツ車乗りはキッチリした人が多い印象を受ける。そういった事実(?)を踏まえたうえで、自分の性格に当てはまるクルマをチョイスしてみるのも楽しいかもしれない。※決してオススメしているわけではない(笑)
ちなみに著者は、2輪も含めると英国・イタリア・米国と多国籍な乗り物をチョイスしているのだが…。
旧いクルマを買うのであれば、ある程度の覚悟も必要?
もし、旧車を手に入れることになった場合、家族やパートナーが同乗する可能性があるとしたら、ひとつだけいえることがある。
絶対ではないが、出先でクルマが壊れることがあるはずだ。その場でJAFを呼んでも2時間くらいは待たされることもありえる。そうなったとき、どう処理すればいいのか?普段からある程度シュミレーションしておいたほうがいいかもしれない。
ましてや、購入したばかりだとしたら自分で修理することは厳しいはずだ。さらに、目的地が主治医のショップから遠く離れた場所ということだってありうる。「有事」の際の事前準備は、工具やスペアパーツを積むことだけではないことを強調しておきたい。
何よりも重要なことは、救援が到着するまで待たせている家族やパートナーのケアだ(自己防衛的な言い訳も含む)。
これをトチると、確実に「もう乗らない!」もしくは「早く売ってくれ!」という言葉を無限ループで聞かされることになる(苦笑)から、日頃の備えは重要であることを改めて強調しておきたい。
[ライター・撮影/ユダ会長]