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更新2017.10.30
所有数100個は序の口?重症度別ミニカーコレクターあるある
松村 透
自分の愛車と同じ仕様のミニカーを買う

ミニカーには、設定されているボディカラーを再現した(なかには架空の色もあります)カラーバリエーションというものが存在します。そのなかで、自分の愛車と同じ仕様のミニカーを買い、コレクションしているひともいます。これなら家計もそれほど傷みません。置く場所にもそれほど困りません。ここで留めておくのが賢明だと思います。
●重症度1[★☆☆☆☆]
自分の愛車のミニカーを過去に遡って買いはじめる
この段階に入りはじめたら、いよいよ(?)ミニカー中毒症状の第一段階です。インターネットを駆使して、自分の愛車のミニカーを過去に遡って買いはじめるようになります。これと当時に、ミニカーの奥深さを知る段階でもあります。「こんなクルマまでミニカーになっていたのか…!」止めるならいまです。この段階が本当にラストチャンスです。
●重症度1[★☆☆☆☆]
各ミニカーショップのメルマガに登録して新製品を予約するようになる

いまでも店頭販売で購入できるケースも多々ありますが、基本は予約です。迷っていると予約完売となるモデルも少なくありません。筆者も、いまはなき恵比寿のミスタークラフトさんで現品チェックして、いちばん仕上がりの良い個体を手に入れていたクチですが、いまは届いたものをそのまま受け取るようになりました。ちょっと寂しいですね。
●重症度2[★★☆☆☆]
通常品とディーラー特注品の両方を揃えたくなる
通常品とディーラー特注品でカラーバリエーションが異なっていたり、ミニカー本体は同じでも、外箱や台座の文字等々が通常品とディーラー特注品では異なるケースもあります。興味ないひとからすれば「同じようなものを何個も買ってどうするの?」な世界ですが、すでにコレクターの道を歩みはじめている本人にとっては死活問題です。このわずかな(?)違いこそが購買意欲を刺激しているのですから(もはや、メーカーの思うツボですね)。
●重症度2[★★☆☆☆]
特定のモデルのコンプリートをはじめる

いよいよミニカーコレクションも本格的になってまいりました。このあたりになると、自分の好み・集める車種がだいたい決まってくるころです。四方にアンテナを張っていたものが、少しずつ絞られてきます。海外のミニカー事情が気になり出すのもこのころです。
●重症度3[★★★☆☆]
ミニカー関連の荷物は局留めが基本となる
予約したミニカーは宅配便で送られてきます。一人暮らしであれば何ら問題はありませんが、家族がいるとなると奧さんの小言も増えます。品名に「ミニカー」などと書いてあろうものなら「またなの?いい加減にしてよ」といわれてしまいます。その点、局留めなら安心。奧さんが外出中に一気に自宅へ密輸(?)する涙ぐましい努力も必要となります。
●重症度3[★★★☆☆]
ミニカーを飾るケースを買うようになる

せっかく手に入れたミニカーをただ漫然としまっておくのはもったいない!せめて何台かは飾っておこうと、奧さんに内緒で専用のミニカーケースを購入します。実は数万円で購入したなんて口が裂けてもいえません。リビングに置こうものなら、自宅が修羅場と化します。じゃあ、どこに置くのかなと気づいたときには部屋の片隅に。とほほ…。
●重症度4[★★★★☆]
主戦場がebayに移る
いよいよ日本で売られているミニカーだけでは飽き足らず、海外に触手を伸ばしはじめます。その第一歩がebayです。PayPal決済であれば、日本のAmazonで購入するのと同じような感覚で手間いらず。日本では見たことがないようなミニカーがたくさん売られていて、感動のあまり一晩中チェックしていたのは、他でもない筆者です(笑ってください)。
●重症度4[★★★★☆]
海外のミニカーショップから直接購入するようになる

eBayだけでは飽き足らず、海外のミニカーショップから直接購入するようになれば、確実に重症度5です。
筆者も「Cartima」というショップのメールマガジンを購読しているのですが、Cartima10周年記念ポルシェ911GT3RS(100個限定)が販売されると知り、即買いしてしまいました…。
●重症度5[★★★★★]
実車とミニカーを飾るガレージを本気で考えはじめる
雨風を気にすることなく愛車を保管でき、クルマ雑誌を読みながら仲間と語り合うスペースがあり、傍らにはこれまで集めてきた珠玉のミニカーコレクション。まさに男のロマン。これがひとつの「アガリ」であることは間違いないでしょう。
●重症度10[★★★★★★★★★★]
実車では夢のまた夢のようなクルマでも、ミニカーであれば自分のコレクションとして、何台も、何十台も保有することができます。ここ数年でミニカーの価格も一気に上昇し、これまでのように一度に何台も購入できるような趣味ではなくなりつつあるのが悩みの種ですが、それでも細々と(?)、これからもミニカーコレクションをつづけてきたいと思います。
[ライター/江上透 カメラ/北沢剛司]