更新2021.04.23
ミニ(MINI)の維持費は高いのか。車種ごとの維持費と維持費を抑える方法も解説
外車王SOKEN編集部
ミニ(MINI)は、丸型をモチーフとしたライトやポップなカラーリングなど、個性的なスタイリングと、扱いやすいサイズて多くの人の心を掴んでいる外車です。今回は、ミニの維持費がどのくらいかかるかを車種ごとに説明します。また、ミニの維持費を抑える方法も解説していますので、ミニを維持費が気になっている方や、ミニがほしいと考えている方は、ぜひご覧ください。
ミニ(MINI)の維持費は国産車より高い?
ミニの維持費は、国産車よりも高いのは事実です。年間走行距離、使用環境、車種やグレードなど、さまざまな要因により差がありますが、同クラスの国産車と比較をすると、おおよそ1.5倍~2倍の維持費がかかります。
維持費の中でも、大きなウェイトを占める車検費は、大きなトラブルがなければ、15万円前後です。部品の交換や不具合がある場合は、車検費に修理費がプラスされていきます。
ミニ(MINI)の維持費の内訳
ミニの維持費には、「ガソリン代」、「メンテナンス費」、「車検費」、「税金」です。ここからは、それぞれ項目ごとに詳しく説明していきます。
ガソリン代
ミニのガソリン代は、車種やグレードにより異なります。その理由は、車種により車両重量や搭載エンジンが異なるためです。具体的に言うと、ガソリン車の実燃費は、おおよそ12.5km/L前後です。また、近年ラインナップが増加しているディーゼル車の実燃費は、15.0km/L前後となります。
走行シーンによって燃費は前後するものの、ガソリン車・ディーゼル車ともに共通しているのは、高速道路や信号がない幹線道路など、一定速度で走行している距離・時間が長いと、燃費が良くなるということです。実燃費を基に、1年間、12,000km走行することを想定したガソリン代は以下の通りです。
【実燃費を基準にしたガソリン代】
・ガソリン車:139,200円
・ディーゼル車:100,000円
※ガソリン単価:ハイオク=145円/L、軽油=125円/Lでの算出。
メンテナンス費
ミニのメンテナンス費は、主に消耗部品の交換となります。ミニには、エンジンオイル、オイルフィルター、バッテリー、ブレーキパッド、ブレーキディスクローターなど、さまざまな定期交換部品があります。また、走行状況や使用状況に応じて、ブッシュやマウントなどゴム部品の交換も必要です。これらは、法定1年(12ヶ月)点検で点検する項目であるため、法定点検に合わせて交換します。
また、ミニは、世代により故障のしやすさが違います。BMWミニになったばかりの第一世代は故障が多く、第二世代で大幅に改善され、第三世代でさらに改良されたため、精度が徐々に高くなっています。精度が高くなり、壊れにくくなっているということは、メンテナンスにかかる費用も少なくなってきているということです。ミニの購入を考えているのであれば、新しい世代のミニを選ぶと良いでしょう。
オイル交換やタイヤ交換のメンテナンスについては、以下の記事で詳しく紹介しているので参考にしてください。
ミニ(MINI)のオイル交換の目安や注意点とは。費用や方法についても解説
ミニ(MINI)のタイヤ交換の方法とは。購入先や依頼先についても解説
車検費
ミニは、輸入車の中でもコンパクトなサイズであるため、外車であっても驚くほど高額な車検料金にはなりません。おおよその車検料金は、15万円前後です。ただし、この金額は大きな不具合や故障がない場合に限ります。エンジン、トランスミッション、サスペンション、ボディフレームなど、走行に関わるトラブルがある場合には、修理が必要となり、プラスで費用がかかるため、車検費が高額になります。日頃から点検やメンテナンスをして、トラブルの防止や早期発見をしましょう。
税金
ミニの所有にかかる税金には、自動車税や自動車重量税があります。自動車税は、自動車のエンジン排気量に応じて支払う税金です。ミニの場合、おおよそ1.5L~2.0Lの区分であるため、36,000円の自動車税を1年に1度納めることになります。自動車重量税は、車両重量に応じて課税され、車検のタイミングでまとめて支払います。ミニの車両重量は、おおむね1.5t弱であるため、自動車重量税は24,600円です。
ミニ(MINI)の維持費をモデル別に比較
ミニのモデルには、ベーシックな3ドア/5ドア、コンバーチブル、クラブマン、クロスオーバー、ジョンクーパーワークスなど、多彩なバリエーションがあります。また、クラシックミニとしても知られるローバーミニも忘れてはなりません。ここからは、モデル別に維持費を解説してます。
また、維持費をモデル別にわかりやすく比較できるよう、「ガソリン代」、「自動車税」、「自動車重量税」、「自賠責保険料」の4項目を掲載します。メンテナンス費や車検費は、車両の状況により変動するため、計算に含んでいません。
ガソリン代は、カタログ燃費を基準として、年間走行距離12,000km、ガソリン(ハイオク)単価145円/L、軽油単価125円/Lとして計算しています。自動車重量税は、乗用2年の金額を半分にして1年分として算出し、自賠責保険料は、2年契約21,550円を1年分の10,775円として算出します。
ミニ(MINI)3ドア/ミニ 5ドア
ミニ 3ドア/5ドアは、ミニ定番のハッチバックです。ガソリン車とディーゼル車がラインナップされています。現行の第三世代では、エンジンのダウンサイジングが進み、第一世代や第二世代よりも維持費が安くなっているといえるでしょう。 3ドア/5ドアの年間の維持費は、以下の通りです。
ガソリン代:106,720円(カタログ燃費:16.3km/L)
自動車税:30,500円
自動車重量税:12,300円
自賠責保険料:10,775円
合計:160,295円
※グレード:ミニ クーパー 5ドア(2020年式)
ミニ(MINI)コンバーチブル
ミニコンバーチブルは、ハッチバックのミニをベースに作られたオープンモデルです。ミニらしいゴーカートフィーリングとオープンエアを同時に楽しむことができます。コンバーチブルの年間の維持費は以下の通りです。
ガソリン代:106,140円(カタログ燃費:16.4km/L)
自動車税:30,500円
自動車重量税:12,300円
自賠責保険料:10,775円
合計:159,715円
※グレード:コンバーチブル(2020年式)
ミニ(MINI)クラブマン
ミニ クラブマンは、長い全長を持つワゴンタイプのミニです。2分割のバックドアが独特なスタイリングを生み出しています。また、分割されたバックドアは、狭いスペースであっても、荷物の出し入れがしやすいといったメリットがあります。クラブマンの年間の維持費は、以下の通りです。
ガソリン代:104,255円(カタログ燃費:16.7km/L)
自動車税:30,500円
自動車重量税:12,300円
自賠責保険料:10,775円
合計:157,830円
※グレード:クーパークラブマン(2020年式)
ミニ(MINI)クロスオーバー
ミニ クロスオーバーは、5ドアのクロスオーバーSUVです。ミニの中でも大きいボディであるため、室内の広さやラゲッジスペースに不満がありません。車両重量も大きいため、トルクフルなディーゼル車がおすすめです。クロスオーバーの年間の維持費は、以下の通りです。
ガソリン代:70,375円(カタログ燃費:21.3km/L)
自動車税:36,000円
自動車重量税:16,400円
自賠責保険料:10,775円
合計:133,550円
※グレード:クロスオーバー クーパーD オール4(2020年式)
ミニ(MINI)クロスオーバー PHEV
ミニ クロスオーバーに設定しているPHEV(プラグインハイブリッド)は、モーターだけでの走行も可能なモデルです。モーターのみの航続距離は約50kmで、プラグインハイブリッド燃費が283.6km/Lという驚きの数値となっています。また、ハイブリッド走行が可能であるため、バッテリーを使い切ってしまっても走行を続けることができます。ハイブリッド燃費は、17.6km/Lです。クロスオーバーPHEVの年間の維持費は、以下の通りです。
ガソリン代:6,090円(プラグインカタログ燃費:283.6km/L、ハイブリッド燃費:17.6km/L)
自動車税:30,500円
自動車重量税:16,400円
自賠責保険料:10,775円
合計:63,765円
※グレード:クロスオーバー クーパーS E(2020年式)
※プラグインハイブリッド燃費での算出
ミニ(MINI)ジョンクーパーワークス
ミニのスポーツグレードにあたるジョンクーパーワークスは、2.0Lのターボエンジンを搭載しています。トランスミッションには、ATとMTをラインナップしていることも特徴です。専用装備が多数装着され、おしゃれで元気なスポーツハッチといえるでしょう。ジョンクーパーワークスの年間の維持費は、以下の通りです。
ガソリン代:120,060円(カタログ燃費:14.5km/L)
自動車税:36,000円
自動車重量税:12,300円
自賠責保険料:10,775円
合計:179,135円
※グレード:ジョンクーパーワークス(2020年式)
ローバーミニ(MINI)
ローバーミニは、クラシックミニとも呼ばれ、BMWミニになる前のミニを指します。非常に小さなボディが特徴で、ミニの名がふさわしいモデルです。日本にもクラシックミニ愛好家が多くいます。ただし、メカニズムが古いため、故障が頻発可能性があり、修理費が多くかかる場合があるといえるでしょう。ローバーミニの年間の維持費は、以下の通りです。
ガソリン代:120,060円(カタログ燃費:14.5km/L)
自動車税:30,500円
自動車重量税:8,200円
自賠責保険料:10,775円
合計:169,535円
※グレード:メンフィア(1997年式)
ミニ(MINI)の維持費が高くなる原因
ミニの維持費は、メンテナンス不足があったり初度登録から13年以上経過したりすると、高くなります。また、ディーラーに修理の依頼をすると修理費が割高になる傾向です。ここからは、ミニの維持費が高くなる原因を解説します。
13年以上乗っている
ミニの維持費が高くなる理由のひとつに、自動車税の重課が挙げられます。自動車税は、初度登録から13年以上経過すると、約15%割増されます。そのため、13年以上同じミニに乗っていると維持費も高額になります。特にローバーミニなどのクラシックミニは、修理費に自動車税の割増が加わると、年間維持費が高額になるため、注意が必要です。
メンテナンスをしていない
ミニの維持費を抑えるには、定期的なメンテナンスが必須です。メンテナンス不足になると、メカニズムのトラブルや不具合が発生します。その場合、高額な修理が必要となるケースもあります。メンテナンスをしていないと、結果として維持費が高額になってしまうのです。エンジンオイル、オイルフィルター、ブレーキパッド、ブレーキディスクローター、ゴム部品、消耗品などの交換やメンテナンスを欠かさないようにしましょう。
ディーラーに修理依頼をしている
ミニの維持費が高くなる理由は、修理の依頼先も関係しています。ディーラーに修理を依頼すると、部品代や工賃が割高になるため、修理費が高額になるでしょう。ミニ専門店や外車専門修理工場に修理を依頼すると修理費を削減できます。
任意保険料が高額になりやすい
ミニの任意保険は、車種によって高額になる場合があります。保険の条件や内容を見直すことで、維持費を抑えることができるでしょう。また、代理店型からダイレクト型(通販やインターネット)に切り替えるのも、保険料を抑える有効な方法です。
ミニ(MINI)の維持費を安くする方法
ミニの維持費は、メーカー保証を有効に利用すると大幅に削減できます。また、税金が安い車種や燃費が良いモデルを選択することで、維持費を抑えることも可能です。ここからは、ミニの維持費を抑える方法を説明します。
メーカー保証を利用する
ミニには、3年間の新車保証(メーカー保証)が付帯しています。このメーカー保証では、エンジン、トランスミッション、パワーウィンドウなどにトラブルが発生した場合、無償で修理してもらうことが可能です。また、有償の保証延長制度に加入すれば、保証期間を2年延ばすことができます。つまり、新車登録から5年間にわたり手厚いサポートを受けられるのです。点検や故障のたびに修理費を支払うよりも明らかにお得であるため、加入することをおすすめします。
税金が安い車種を選ぶ
ミニの維持費を抑えるためには、税金が安い車種を選ぶと良いでしょう。車両重量が小さい車種やエンジンの排気量が小さいグレードにすれば、自動車税や自動車重量税を抑えられるため、年間維持費を削減できます。また、環境性能に優れたエコカーを選べば、減税制度などを利用できるため、維持費をより安く抑えられるでしょう。
ディーゼル車を選ぶ
ミニの維持費を安くするためには、燃費が良いディーゼルエンジン搭載車を選ぶと良いでしょう。ディーゼルエンジンは、力強い走りと環境性能を両立しています。また、日本ではレギュラーガソリンやハイオクガソリンよりも、軽油(ディーゼル)の方が単価が安いため、ガソリン代を節約できます。
維持費が高い中古外車は外車王に売却するのがおすすめ
ミニに長年乗ると、時間の経過とともに劣化するパーツが増え、交換部品や修理箇所が増えます。つまり、年々修理費が高くなるため、維持費が徐々に上昇していくのです。維持費が高くなってきた中古外車の売却を検討したときは、外車を専門に買取している外車王に依頼しましょう。外車王は、クラシックミニからBMWミニまで、ミニ全般の買取を得意としています。ミニのことを知り尽くした専門家が揃っている外車王なら、中古のミニであっても高額買取することができますので、お気軽にお問い合わせください。
維持費を理解して予算にあったミニ(MINI)を選びましょう
ミニの維持費は、車種やグレードによって差があるものの、コンパクトカーであるため、外車とはいえ予想される以上には高額ではありません。しかし、部品交換や定期点検などのメンテナンスを怠ると、不具合やトラブルが起きてしまいます。結果として、大がかりな修理が必要になれば、費用が高額になり、維持費が高くなってしまいます。適切なメンテナンスを行い、メーカー保証などを有効に活用し、維持費を抑えながら、賢くミニを維持していきましょう。
MINIを高く買い取ってもらうには
MINI を高値で売却したい場合は外車王がおすすめです。輸入車に精通した専門スタッフは MINI の特徴及びセールスポイントを把握しているため、一般買取店では評価が難しい車種でも正確かつ高額査定を実現します。一般買取店で思った金額が出なかった方、ディーラー下取りに不安のある方、一括査定にうんざりの方など、愛車の価値を少しでも理解してほしいとお考えでしたら、ぜひ外車王にお任せください。