更新2021.12.20
ミニ(MINI)のグレードとは。基本の4グレードの価格と選び方についても紹介
外車王SOKEN編集部
ミニ(MINI)の「グレード」と聞いて、3ドアや5ドアを思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。実は、3ドアや5ドアは「モデル」であり、グレードではありません。グレードそれぞれの「モデル」の中に存在する等級で、たとえば3ドアという「モデル」には、ワン・クーパー・クーパーD・クーパーS・クーパーSDという「グレード」が存在します。
ここでは、ミニの価格の違いや特徴について基本となる4つのグレードを中心に解説します。また、クリーンディーゼル車の特徴やグレードの選び方についても紹介しますので、参考にしてください。
ミニ(MINI)における「グレード」とは
ミニのグレードをGoogleで検索した際に、モデルとグレードが出てきて困惑した経験があるユーザーは多いのではないでしょうか。
現在のミニは、ボディタイプが異なる5つのモデルがラインナップされており、その中に基本となる4つのグレードが存在します。
ミニと言えば昔から3ドアのミニクーパーが有名ですが、現在では多くの車種の中からニーズに合わせたミニが選択可能になっています。
基本となる4つのグレードと価格の特徴
ミニの購入を検討する上で、最初に理解しておきたいのが各モデルに設定される基本となる4つのグレードです。ここでは、4つのグレードの価格帯と特徴を紹介しますので、参考にしてください。
ミニ ワン
ミニのエントリーモデルとなるワン(one)はコンバーチブル以外のモデルで選択可能です。
ワンは十分な装備と走行性能を備えているにもかかわらず、非常にリーズナブルな価格が設定されています。具体的には、3ドアのクーパーは323万円なのに対して、ワンは56万円も安い267万円です。
価格帯は、最も安い3ドアの267万円から最も高いクロスオーバーの350万円まで、約80万円の差があります。
ミニは、どうしてもネームバリューのある「クーパー」に目が行きがちですが、「ワン」を知ることで選択肢が大きく広がります。
ミニ クーパー
ミニのラインナップの中で最もポピュラーなグレードと言えるクーパーは全てのモデルで選択が可能です。
クーパーはスポーティーなイメージを持つユーザーが多いかもしれませんが、現在は走りの部分は上位グレードのクーパーSに譲って、ワンの豪華版という位置付けです。第3世代からは5ドアでも選択可能になり、ユーザー層が一気に広がりました。
価格帯は、最も安い3ドア(MT)の303万円から最も高いクロスオーバーの406万円まで、約100万円の差があります。
クーパーは、昔から「ミニクーパー」として認識しているユーザーも多く、クーパーを選択することがユーザーにとってステータスになることは間違いないでしょう。
ミニ クーパーS
クーパーSは、ミニのラインナップの中で最も人気の高いグレードと言っても過言ではありません。また、クーパー同様に全てのモデルで選択が可能です。
クーパーSは、192psを誇る2リッター直列4気筒ツインパワーターボエンジンを搭載し、シートに背中が貼り付くような強力な加速を実現します。
価格帯は、最も安い3ドア(MT)の370万円から最も高いクロスオーバーの473万円まで、約100万円の差があります。クーパーSはベースとなるクーパーから約70万円ほど価格が上がりますが、そのほとんどがパワーユニットの違いによる価格差と言えるでしょう。
クーパーSは、1960年代のラリーシーンで活躍したミニクーパー1275SのDNAを受け継ぐ生粋のスポーツモデルです。
ミニ ジョンクーパーワークス
ジョンクーパーワークスは、5ドア以外で選択可能なメーカーチューンによるハイパフォーマンスモデルです。
クーパーSと同じエンジンを搭載しながらもメーカーによるチューニングにより、最もハイパフォーマンスな仕様では306PSを発揮します。さらにトランスミッションは7DCT(デュアルクラッチトランスミッション)から高負荷に耐えられる新開発の8速スポーツオートマチックトランスミッションに変更されており、メーカーの本気を感じずにはいられません。
価格帯は、最も安い3ドア(MT)の448万円から最も高いクラブマンの615万円まで、約170万円の差があります。
第3世代では、クラブマンとクロスオーバーに4輪駆動システム(ALL4)が搭載されています。つまり、大人のスポーツモデルという一面があるのもジョンクーパーワークスの特徴と言えるでしょう。
ミニ(MINI)のディーゼル車のグレード
第3世代ミニの特徴は、コンバーチブル以外のモデルに2種類のクリーンディーゼル車が設定されたことです。一見するとディーゼルはミニに不釣り合いな気もしますが、エコドライブが可能なのはもちろんこと、走りの面でもユーザーから非常に高い評価を得ています。
現在のラインナップでは、クーパーDとクーパーSDがそれぞれのグレードに設定されています。ここではそれぞれの特徴と価格帯について解説しますので、参考にしてください。
クーパーD
クーパーDは、第3世代から本格的に導入されたクーパーのクリーンディーゼルモデルです。
クリーンな排気と低燃費が売りですが、高価な排気ガスの後処理システムを搭載しているにもかかわらず、クーパーとの価格差は13~14万円に抑えられています。加えて、エコカー減税対象車となりますので、トータル金額における価格差はさらに縮まります。
価格帯は、最も安い3ドアの336万円から最も高いクロスオーバーの430万円まで、約100万円の差がありますので、モデルごとの違いを理解する必要があると言えるでしょう。
クーパーDはエコの部分ばかりが注目されがちですが、クラブマンとクロスオーバーには排気量がクーパーよりも500㏄大きい2リッター直列4気筒ディーゼルターボが搭載されるため、走りの面でも十分な性能が確保されています。
一方で、3ドアと5ドアには、クーパーと同じ排気量の1.5リッター直列3気筒ディーゼルターボが搭載されています。しかもクーパーを約3割も上回る、JC08モード22.1~23.3km/Lという高い燃費性能を発揮しているのです。
クーパーSD
クーパーSDの特徴は「クラブマンとクロスオーバー」「3ドアと5ドア」と、グレードにより大きく2つにわけられます。
先ず、クラブマンとクロスオーバーはクーパーDと同じエンジンを搭載しながらもECU(エンジンコントロールユニット)のプログラミング変更などにより50PSの出力向上が図られています。
一方で、3ドアと5ドアは、排気量がクーパーDよりも500㏄大きい2リッターの直列4気筒ディーゼルターボが搭載されますので、走りの面で大きくレベルアップしているのです。
価格帯は、最も安い3ドアの403万円から最も高いクロスオーバーの510万円まで、約100万円の差がありますので、目的別に選ぶと良いかもしれません。
ミニは、走りの面が話題に挙がると必ずクーパーSとジョンクーパーワークスが取り上げられます。しかし、実はクーパーSDのポテンシャルも非常に高く、例えばディーゼルエンジンの特性が生かせる高速道路の巡行などのシーンでは大きなアドバンテージを得ることが可能です。
ミニ(MINI)のグレードの選び方
ミニのグレードの選び方にはいくつかの方法が存在します。グレードの選び方で最もわかりやすいのは価格ですが、同じ価格帯にいくつものグレードが存在しますので、モデルやエンジンの違いもしっかりと考慮しなければなりません。
ここでは、ミニのグレードの選び方について大きく4つに分けて解説しますので、参考にしてください。
普段の使い方から選ぶ
現在のミニは豊富なラインナップで展開されており、普段の使い方に合わせてグレードを選ぶことが可能です。
例えば、通勤やアウトドアがメインのユーザーには燃費に優れたクリーンディーゼルモデルのクーパーDがお勧めです。一方、土日の買い物がメインのユーザーには、価格の安さと可愛らしさが売りのワンがお勧めできます。
また、ミニには「ゴーカートフィーリング」と呼ばれる走りのよさがあります。シチュエーションにかかわらず運転する楽しさを味わいたいという人には、ハイパフォーマンスなクーパーSやクーパーSDの選択がお勧めです。
価格から選ぶ
ミニは価格からグレードを選ぶことも出来ます。
具体的には、先ずは諸費用も含めて300〜400万円の範囲で購入を考えているユーザーには、ワンもしくは3ドア・5ドアのクーパーがお勧めです。中でも3ドアのワンは267万円から選択出来ますので、とてもお買い得と言えます。
次に400〜500万円の範囲で購入を考えているユーザーには、クーパーSもしくはクーパーSDがお勧めです。但し、クラブマンにおいてはクーパーとクーパーDもここの価格帯に入ってきます。逆に、クロスオーバーは車両価格が500万円近いため、大きな値引きが見込めない場合はクーパーもしくはクーパーDにグレードを下げる必要がありそうです。
最後に500万円以上の価格帯で購入を考えているユーザーには、ジョンクーパーワークスやコンバーチブルの特別仕様車がお勧めです。特に「ミニブランドの頂点」に相応しいジョンクーパーワークスには600万円を超えるモデルもありますので、ミニのグレードはワンからジョンクーパーワークスまで、非常に価格差があると言えます。
モデルから選ぶ
現在のミニは全てのグレードが全てのモデルにあるわけでないため、モデルから選ぶという選択もあります。
具体的には、MT(マニュアルトランスミッション)は3ドアのみの設定になりますので、MTが購入の条件の場合は、自ずと選ぶモデルが決まってきます。
また、4WD(ALL4)が設定されているモデルは、クラブマンとクロスオーバーのみになりますので、北海道などの雪国のユーザーは2つの選択肢のどちらかを選ぶことになるでしょう。
但し、3ドアの中でクーパーとクーパーSが選択出来るなど、モデルの中で選択肢がひとつではないのも現在のミニの特徴と言えます。
ミニのモデルチェンジについて、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
エンジンの種類から選ぶ
ミニのグレードを決める際にエンジンの種類から選ぶのもひとつの方法です。ミニのエンジンはそのままグレードの特徴を表しており、非常にわかりやすいグレードの選び方と言えます。
一例を挙げると、燃費性能を重視するユーザーには、クーパー(3ドア・5ドア)の1.5リッター直列3気筒ディーゼルターボがお勧めです。一方で走りを求めるユーザーには、クーパーSの2リッター直列4気筒ガソリンターボという選択肢があります。
ミニのエンジンは、3種類のガソリンエンジンと2種類のディーゼルエンジンに分けることが出来ます。もちろん、細かいスペックはモデルごとに異なりますが、この基本となるラインナップを理解することで、エンジンの違いによるグレード選びが可能となるのです。
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ミニを購入する際にグレード選びと合わせて考える必要があるのが、今乗っている車の売却先です。例えば、車の売却額次第では、それを資金としてひとつ上のグレードが選べることもあります。もしくは、高価格帯モデルであるクロスオーバーに手が届くかもしれません。
今乗っている車を売ってミニの購入資金にする場合にお勧めしたいのが、輸入車専門買取の外車王です。外車王は全国出張買取で厳選された一社のみがご自宅まで伺います。つまり、じっくりと価格交渉を行うことが出来るのです。また、輸入車の買取でありがちな車両引き渡し後の減額交渉も一切ありません。
是非、希望額で買取が実現した際には、少しでも上位グレードのミニを検討してみてください。
自分にぴったりのグレードのミニ(MINI)を選びましょう
ここまで、ミニの基本となる4つのグレードを中心に様々な視点から解説してきましたが、ミニならではのグレード構成をご理解いただけたのではないでしょうか。
基本となる4つのグレードを理解して、自分にぴったりのグレードのミニを選びましょう。
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