
ドイツ現地レポ
更新2023.11.22
ドイツの街並みに馴染む、今ではアテンザと呼ばれている「マツダ626」
中込 健太郎
「広島と日本以外のマーケットだけを見て作っているのではないか」マツダのクルマはよくも悪くもそんな印象を受けることがあります。日本人の好みよりも海外市場で人気の出そうなデザイン。それはけっして華美ではなく、質実剛健。エンジンのセッティングも比較的低中速トルク重視のセッティングが多く、そのかわり「見栄えのいいスペックではない」ことも。その真価がわからないものは選ばなくてよろしい、と言っているかのよう。国産車なのに、あちこちに「欧州仕様」の写真が出ることも。しかしそんなマツダ車も、広島で、地の言葉で喧々愕愕作られているのだと思うと、なんだかとても心温まるもの。そんなマツダ車はかなり古くから、時に日本以上に海外での評価が高かったクルマを多数送り出してきました。
日本で当時カペラと呼ばれていた中型乗用車もそんな1台ではないでしょうか。これはその後、国内においては一度「クロノス」という名前になり、再び「カペラ」に戻り、今ではアテンザと呼ばれているクルマなのです。現行のアテンザは世界戦略車ゆえのかなり大きなクルマになりました。このアテンザ、海外では「マツダ626」と呼ばれて来たクルマなのです。

ドイツから、そんなマツダ626のレポートが届きました。ヨーロッパのベーシックなセダンのように随分となじんでいますね。カペラから、アテンザに至るこのモデルは、常に5ドアモデルもボディタイプとして設定していることが多く、比較的日本では人気がないとされたこのタイプを、かなりしぶとく「カペラ」「アテンザ」などではカタログモデルに設定していたことも特筆に値するでしょう。ただ現行アテンザ(輸出名MAZDA6)では、5ドアモデル自体の設定がなくなってしまったのは寂しいところです。

写真にモデルはかなり質実剛健、まじめな作りが日本でもまずまずの人気を博したモデルと言えるでしょう。ただ、この代は珍しく(というか当時の車種構成はかなり慎重を期していた印象があり、そのため、セールスボリュームを期待しにくい)5ドアが国内のカタログモデルになりませんでした。すなわち当時のマツダ626は輸出専用モデルだったのです。国内では、ワゴンとセダンはカペラとして販売された最後のモデルとなりました。このあと、現在大変な人気車種になったアテンザの初代へとバトンタッチします。
決して流麗さや、プレスティッジはないけれど、日本車としてではなく、世界で受け入れられるクルマとしてのあるべき姿を見つめ続けて来たのがこのマツダ626なのではないでしょうか。
日本で当時カペラと呼ばれていた中型乗用車もそんな1台ではないでしょうか。これはその後、国内においては一度「クロノス」という名前になり、再び「カペラ」に戻り、今ではアテンザと呼ばれているクルマなのです。現行のアテンザは世界戦略車ゆえのかなり大きなクルマになりました。このアテンザ、海外では「マツダ626」と呼ばれて来たクルマなのです。

ドイツから、そんなマツダ626のレポートが届きました。ヨーロッパのベーシックなセダンのように随分となじんでいますね。カペラから、アテンザに至るこのモデルは、常に5ドアモデルもボディタイプとして設定していることが多く、比較的日本では人気がないとされたこのタイプを、かなりしぶとく「カペラ」「アテンザ」などではカタログモデルに設定していたことも特筆に値するでしょう。ただ現行アテンザ(輸出名MAZDA6)では、5ドアモデル自体の設定がなくなってしまったのは寂しいところです。

写真にモデルはかなり質実剛健、まじめな作りが日本でもまずまずの人気を博したモデルと言えるでしょう。ただ、この代は珍しく(というか当時の車種構成はかなり慎重を期していた印象があり、そのため、セールスボリュームを期待しにくい)5ドアが国内のカタログモデルになりませんでした。すなわち当時のマツダ626は輸出専用モデルだったのです。国内では、ワゴンとセダンはカペラとして販売された最後のモデルとなりました。このあと、現在大変な人気車種になったアテンザの初代へとバトンタッチします。
決して流麗さや、プレスティッジはないけれど、日本車としてではなく、世界で受け入れられるクルマとしてのあるべき姿を見つめ続けて来たのがこのマツダ626なのではないでしょうか。