ライフスタイル
更新2020.04.30
ユーザー数8300万人!外出自粛要請のいまこそ、オフ会の代わりにLINEによるオンライン飲み会を
松村 透
そして、外出自粛要請が強化されつつある昨今、友人や知人、仕事仲間たちとお互いの近況報告をしていると「新型コロナウイルスが終息したら飲みに行きましょう」が合い言葉になってきている感があります。とはいえ、あらゆる行動を自粛していては精神衛生上つらいものがある…。しかし、自宅にいながら、オンライン飲み会でお互いのガス抜き…くらいは許されるはず。前向きに捉えると、普段はなかなかできない(…というよりも、あまり必要性を感じなかった)オンライン飲み会デビューのまたとない機会でもあります。
相次いで閉鎖に追い込まれていく「クルマ好きの憩いの場所」
▲気心の知れた友人・知人が集まれば、会話をしない方が無理というもの
主に日曜日の早朝から午前中に掛けて、全国各地にクルマ好きが集う場所があります。若い世代の方たちであれば週末の深夜でしょうか…。しかし、新型コロナウイルスの影響で、日を追うごとに閉鎖、あるいは利用自粛の呼びかけが広がりつつあります。自然発生的にクルマ好きが集まるスポットであれば、何度か顔を合わせるうちに挨拶をしたり、とりとめのない雑談をしていく間柄になることも珍しくありません。
気心の知れた人同士、顔を合わせれば、必然的に会話可能な距離へと近づくことになります。ここはぐっと堪えて、規制解除されるまで大人しくしているのが賢明です。
1人ドライブで出掛けることへの罪悪感
▲1人でふらっと出掛けるのもはばかれるご時世となってしまいました…
先週末、マスクをしてオープンカーを走らせているオーナーさんを何人か見掛けました。「それなら屋根を開けなければいいのに…」と突っ込みたくなるのは、同じクルマ好きとしてはちょっと悲しい。そんなことは百も承知でやっている行為なのですから。ここは敢えて「マスクをしてでも屋根を開けて走りたい」という解釈でいきたいところ。
自宅を出発してから、誰に会うことも、立ち寄ることもなくドライブして帰宅するくらいなら…と思いたいところですが、もはや、県外ナンバーへの無言のプレッシャーが感じられるようになったことも事実。事実、煽り運転をされたり、嫌がらせを受けているという報道もしばしば。
外出自粛要請でクルマ好きの友人や知人と会えない…。オンライン飲み会が盛況
▲先日、仲間内で開催されたオンライン飲み会(画像は加工してあります)。このときは6人で開催しました
新型コロナウイルスの影響で自宅待機を余儀なくされた結果、LINEやZOOMなどを介したオンライン飲み会が盛況です。特にLINEは、日常的に使っている人が多く、LINE株式会社の2019年第4四半期決算発表によると、2019年12月時点での国内利用者数は8,300万人。4月1日現在の日本の人口が1億2,596万人であることを考えると、もはやライフラインというレベルの普及率です。このLINEを介してテレビ電話形式で飲み会を開くのが「オンライン飲み会」です。
*今回は多くの方が使い慣れているであろうLINEに的を絞って「オンライン飲み会の楽しさ」を取り上げてみたいと思います
LINEユーザーの多くが、何らかのグループに属していると推察します。そのグループチャット内で任意参加して「オンライン飲み会」を開催。LINEのグループチャット内でPC版は最大16名、iOS版は最大4名、Android版は最大6名まで同時に画面表示されます。これが時間制限なしで無料通話できるのですから、かつて家電で彼女と長話して母親に怒られた昭和のお父さん世代にとっては夢のような話です。まさに「20世紀に思い描いていたテレビ電話が日常生活で楽しめるようになった」ということですね。
興味はあるけれど使い方が分からないというお父さん!この機会にぜひチャレンジしてみてください。オンライン飲み会は、新型コロナウイルスが終息してふたたび飲み屋で集まる機会が増えたとしても、「お手軽な飲み会」として、オンライン飲み会は定着すると予想しています。
●LINEを使ったオンライン飲み会の楽しみ方[LINEのオフィシャルページ]
https://guide.line.me/ja/experts/onlinedrinkingparty.html
おすすめはPC版のLINE
世代によってはスマホよりもPCの方が使い慣れているし、ラクという方もいるはず。そこで、個人的におすすめなのはPC版のLINEです。ただし、お使いのパソコンにオンライン通話用のカメラやマイクが内蔵されていることが前提です。使い方やカメラやマイクが内蔵されているか分からないという場合は、スマホ版(iOSまたはAndroid版)のLINEアプリを介してオンライン飲み会に参加するのがもっとも簡単です。
いずれにしても、LINEでスムーズにオンライン飲み会をするためにも「最新バージョンをダウンロードまたはアップデート」することをおすすめします。自分が使っているPCまたはスマホがLINEアプリの最新バージョンに対応しているか分からない場合、友人や知人、家族など、詳しい人に聞いて判定してもらうのがいちばん手っ取り早いです。
●パソコンでLINEを利用する[LINEのオフィシャルページ]
https://guide.line.me/ja/beginner/pc-line.html
●PC/スマホ版LINEのダウンロードのページはこちらです
https://line.me/ja/download
「サシ飲み」でもいいですし、大人数でやっても案外楽しめますし、意外と間が持ちます(何十人単位だと宴会レベルになってしまうので、別の機会に大々的に開催した方がいいかもしれません)。「それなら別に飲み会じゃなくていいだろう」と突っ込まれそうですが、単なる雑談だとテレビ会議の延長みたいになってしまい、いまひとつ盛りあがりに欠けて味気ないものになってしまいがちです。
プライバシーが心配…。背景をぼかせるので安心
▲このように、背景をぼかせることが可能。ぼかしをオフにすることももちろん可能です(顔の部分は加工してあります)
オンライン飲み会はやってみたいけれど、部屋が散らかっていて自宅の様子を見せるのはちょっと…という方も安心です。LINEには背景をぼかせる機能があります。「じゃ、動いたときはどうするんだ?」と突っ込まれそうですが、人の動きにあわせて、ぼかしの範囲も連動してくれるので安心です。よほど素早く動いても、ぼかしの部分が連動して背景を隠してくれます。
プライバシーを保護したい人、自宅ではない秘密の場所(?)からリモート参加したい方にもおすすめの機能です。また、顔をキャラクラーに着せ替えできるなど、遊び心も満載です。いい年したお父さんたちが夢中になるのも気が引けるので、こっそりやりましょう。
リアルな飲み会よりもコスパ抜群。下戸な人にもおすすめ!
▲オンライン飲み会を楽しみつつ、今年の夏にはリアルな飲み会も開きたいものですね…
あくまでも個人的主観ですが、オンライン飲み会であれば下戸な人でも参加しやすい印象があります。その理由として「画面越し」という、参加者同士の適度な距離感が功を奏していることが挙げられます。酔っ払った人は勝手に酔い潰れて自然と画面から消えていきます(笑)し、下戸な人は炭酸水やコーラなどで参加しても、リアルな飲み会より周囲との温度差を感じにくい印象があります。そして、何といっても安上がり。
ちょっとした飲み会でも数千円の出費を覚悟する必要がありますが、オンライン飲み会は工夫次第で数百円レベルで抑えることもできます。また、下戸な方が参加しても、お酒を飲まないのに会費を減額されないこともあり、ちょっと損した気持ちになります。
新型コロナウイルスが終息後も、オンライン飲み会は有効
▲筆者が行きつけの居酒屋さんも休業中…
仕事や家庭の事情などでリアルな飲み会に参加したいけれどできない…という方も少なからずいらっしゃいます。たとえば、全国規模のオーナーズクラブともなれば「全国オフ会」が開催できるのは年1,2回が限度でしょう。しかし、オンライン飲み会なら、自由参加で「そのときに出られる人」だけがエントリーすればいい話。例えば、年末年始など、家族や実家などで過ごす方にとって夜はヒマ…という場合、環境さえ許せばオンライン飲み会をしてもいいわけです。さらに、イベントが雨天などで中止になったときの代替案として有効です。
●メリット
・気軽に参加できる
・リアルな飲み会よりも安上がり
・時間制限がない
・ダラダラ感が意外と楽しい
・参加者同士が対面なので、表情が読み取りやすい
・酔い潰れても周りに迷惑を掛けにくい
・オフ会が雨天等で中止になったときの代替案として有効
・部屋着でも参加できる
・エフェクト機能で顔を隠せる
・プライバシー対策も配慮されている
・終電を気にしなくてよい
・混雑時にはなかなか来ない代行やタクシーを待たなくてよい
●デメリット
・仕切り役がいないとグダグダに…
・酔い潰れて画面が消えると心配になる(助けられない)
・深酒に注意
・多少なりともネットリテラシーが必要
・Wifi環境や新しいハードウェア(PCやスマホ)が必須
・ガラケーは使えない
新型コロナウイルスによって自粛ムードが高まるいまだからこそ、関係深める契機に
▲とにかくいまは不要不急の外出をできるだけひかえて、1日も早い新型コロナウイルスの終息を勝ち取りたいものです
オンライン飲み会の魅力のひとつに「手軽に参加できること」があります。直前の参加(いわゆるドタ参)もokなわけです。その分、ドタキャンもしやすいわけですが、リアルな店舗での飲み会だと幹事や店舗にも迷惑を掛けてしまいがち。しかし、オンライン飲み会であればそんな心配もありません(ただし、ドタキャン常習犯に認定されてしまうと、誘ってもらえなくなるのでオススメしません)。
先行きが不安なのは誰しも同じ。在宅勤務で家に居場所がないお父さんたちがオンライン飲み会で集まって、各々の近況報告を兼ねてボヤキ大会をしてもいいわけです。否応なしにゴールデンウィークに突入したものの、外出もままならない…。1人で晩酌してもどうも味気ない…。そんないまだからこそ、オンライン飲み会に挑戦するするまたとない機会です。
余談ですが、この自粛要請がインターネットが普及する以前の時代だったとしたら…果たしてどのようにして乗り切ったのでしょうか。レンタルビデオ店は軒並み臨時休業、NetflixやAmazonプライムなんて夢のまた夢。ひたすらテレビや録画した映像を観るか、ラジオを聴いたり、読書をしたり…。案外、何とかなっているはずですが、やはりインターネットが現代人のライフスタイルに欠かせないものであり、在り方を大きく変えたことは間違いなさそうです。
[ライター・撮影/松村透]