更新2024.09.11
高年式車のクルマとは?メリットやデメリットなども含めて解説!
外車王SOKEN編集部
中古車を選ぶときや中古車情報などで見かける「高年式」という言葉はどのような意味なのでしょうか。この記事では、自動車業界で使われている「高年式」の意味を解説するとともに、メリットやデメリット、高年式車を選ぶときの注意点を解説します。
高年式とは
高年式のクルマまたは高年式車とは、初度登録年月からの年数が短いクルマのことです。
一般的に、初度登録年月からおよそ3年以内のクルマを高年式車といいます。言い換えると、初回の車検を受ける前あたりまでのクルマが高年式車です。
また、年式が古いクルマと比較した際に、「高年式」という言葉が使われる場合もあります。たとえば、「新車で購入してから7年経過している古いクルマよりも、5年しか経っていない高年式車の方が故障しにくいと思います」(※)という文脈で使われます。
※あくまで例文であり、故障しにくいかどうかは年数だけでは判断できないケースが多いです。
低年式車との違い
年式が新しく初度登録年月からの経過年数が短いクルマを高年式と呼ぶ一方で、年式が古く初度登録年月からの経過年数が長いクルマを低年式(低年式車)といいます。
クルマを購入する際には、「高年式車(年式が新しいクルマ)より低年式車(年式が古いクルマ)の方が価格が安い」というように、経過年数を表現することがあります。
高年式車のメリット
高年式車のメリットとは何なのでしょうか。主なメリットをいくつか紹介します。
メーカー保証を受けられる
初度登録年月から3年以内のクルマには、メーカー保証が付帯しています。そのため、初期不良や不具合がある場合にメーカー保証で修理することが可能です。メーカー保証が付帯しているという点は、高年式車ならではのメリットといえるでしょう。
部品があまり劣化していない
高年式車は、部品の劣化が進行していないケースが多いです。走行距離が長かったり、過酷な環境でハードな使われ方をしていたりした場合を除きますが、一般的な街乗りや高速走行が主であれば、極端に劣化している部品は少ないでしょう。
長期間乗れる
年式が新しく、部品の劣化が少ないクルマであれば、購入後長く乗り続けられる場合が多いです。
また、フルモデルチェンジしたばかりのクルマであれば、現行モデルとして生産が続けられているため、修理する際に部品を入手しやすいこともメリットです。
売却時に高値がつきやすい
年式が新しい高年式車は、売却時に高値がつきやすい傾向があります。初度登録年月からの経過年数が短く、走行距離も一般的な(1年1万km)使用の範囲内であれば、年式が古いクルマよりも高値で売れる可能性が高いです。
流行のデザインのモデルが多い
初度登録年月から時間が経過していない高年式車は、流行のデザインを採用しているモデルが多いです。新しいデザインコンセプトのクルマに乗りたいのであれば、高年式車を狙うとよいでしょう。
燃費性能がよいものが多い
高年式車は、年々厳しくなる環境性能や燃費性能の基準を満たしたクルマのため、燃費性能がよい傾向にあります。
ただし、環境性能や燃費性能の基準は、モデルやカテゴリーによって異なります。あくまでも同じクラスのモデルと比較して燃費がよいということのため、たとえばハイブリッド車からガソリン車に乗り換えた場合、従来より燃料代が高くなることがあります。
高年式車のデメリット
年式が古いクルマや走行距離が伸びているクルマより価格が高いことは、高年式車のデメリットといえるかもしれません。また、ほぼ新車といえる程度のクルマでは、新車と同じ価格またはそれ以上の価格になることもあるため、高年式車を購入する際は、クルマの状態と価格が見合っているかしっかり確認しましょう。
高年式車を購入する際の注意点
高年式車を購入する際には、注意すべきポイントがあります。ここでは、高年式車を検討している方が注意すべきポイントを紹介します。
前オーナーの使用方法や用途によって状態が異なる
高年式車は、比較的新しいクルマであるものの、中古車であることに変わりありません。そのため、前オーナーの使用方法や用途によって、クルマの状態が異なります。
高年式車を購入する際は、点検整備記録簿をしっかりと確認しておきましょう。点検整備記録簿には、消耗品を交換した日や整備の実施日などが記録されているため、適切な整備やメンテナンスが行われてきたかどうかがわかります。
また、点検やメンテナンスについて記録に抜けがないかという点についてもチェックしておくとより安心です。
過走行車や過酷な環境で使用されていたクルマは部品が劣化している可能性がある
年式が新しくても、走行距離が伸びている過走行車や、サーキットやオフロードなど過酷な環境で使用されたクルマは、部品の劣化が進行している可能性があります。
そのため、どのような環境で使用されたクルマなのか、メーカー保証の対象となる使用方法だったかなどをしっかりと確認してから購入するか決めましょう。
高年式車を購入する際のポイント
高年式車を購入する際は、下記のポイントを押さえましょう。
高年式車であってもメンテナンス履歴や修復歴などは確認する
初度登録年月から時間が経過していない高年式車であっても、中古車である以上は、点検やメンテナンス、修復歴などをしっかり確認しましょう。ほぼ新車といえるようなクルマであっても、一般道を走行すると飛び石や段差によってクルマの底を擦っている場合があります。そのため、クルマの状態は細部まで確認しましょう。
メーカー保証の残存期間を確認する
メーカー保証の残存期間を確認しましょう。初度登録年月から3年間はメーカー保証を受けられるクルマが多いです。そのため、メーカー保証がどの程度残っているか確認しておきましょう。また、メーカー保証が適用される使い方をしていたかという点についてもあわせて確認してください。
まとめ
高年式車は、年式が新しいクルマであるため、中古車の中でも魅力的なクルマです。しかし、年式が新しくても中古車である以上、トラブルや不具合が絶対にないと言い切れないため、購入する際は細部まで確認してから購入するか決めましょう。