イベント
更新2016.11.12
ポルシェ930ターボのEV車で参戦!日本EVフェスティバル2016 イベントレポート
松村 透
▲「日本EVフェスティバル」は、改造したEV車でレースに参加したり、販売されているEV車に試乗できるなど、誰もが楽しめる歴史あるイベントとなっています
▲何度も「コンバートEV1時間ディスタンスチャレンジ」に参加している歴戦の勇者も
ポルシェ930ターボをベースに製作したEV車で「コンバートEV1時間ディスタンスチャレンジ」に参戦
▲チーム カレントも930ターボベースのEV車で参戦です
▲コンバートEV「eCurrent 930T-EV」。見た目は930ターボそのものです
▲本来であれば空冷フラットシックスがあるはずのエンジン(電源)ルームにはリチウムイオン電池が搭載されています
▲本来であればマフラーカッターが見える部分もご覧のとおりです
▲ボディサイドのデカールもEV仕様になっています
▲エンブレムにもちょっとした遊びゴコロが
▲内装も一見するとノーマルの930ターボのようですが…
▲おなじみの5連メーターもEV仕様に
ハチロクやシルビアも…一見するとEV車には見えません
▲930EV車とAE86EV車が仲良く並びます。これだけではEV車とは分からないですね
▲こちらはAE86EV車とS13型シルビアEV車。よくあるサーキット走行会の風景です
コンバートEV1時間ディスタンスチャレンジ エントリーカー
▲筑波サーキット コース1000にエントリーカーたちが並び、いよいよスタート間近
▲東京マツダEVチームのEV ROADSTER。ベースはマツダ ロードスター(2代目/NB型)です
▲千葉県自動車大学校の千葉県自動車大学校EVシルビア。ベースは日産シルビア(S13型)です
▲中央自動車大学校のタイサン CTS PORSCHE。ベースはポルシェ914です
▲Team TAISANのタイサンポルシェ916EV。ベースはポルシェ914です。日本のレースシーンでもお馴染みのタイサンが参戦していました
▲読売自動車大学校のYccm Gino 2016。ベースはダイハツ ミラジーノです
▲そしてチーム カレントのeCURRENT 930T-EV。ベースは911ターボです
▲千葉県自動車総合大学校のViViO-EV・FR。ベースはスバル ヴィヴィオです
▲OZ MotorsのOZ Motors ユーノスロードスターEV。ベースはユーノス ロードスターです
▲九工大 e-carのEV86。ベースはトヨタ レビン(AE86)です
▲METEO MOTORSPORTのe-MINI 48。ベースはミニ1.3lクーパーです
▲T.M.WORKSの富士山deEVワゴンR。ベースはスズキ ワゴンRです
▲よく見ると、こんな遊びゴコロが
▲千葉県自動車大学校の千葉県自動車大学校EV86。ベースはカローラ レビン(AE86)です
▲Team BolderのMarch EVECK-01。ベースは日産マーチです
▲読売自動車大学校のYCCM RX-8。ベースはマツダRX-8です
▲トヨタ東自大のトヨタスポーツEVツイン。ベースはトヨタスポーツ800です
コンバートEV1時間ディスタンスチャレンジ レースレポート
▲スタート前の作戦会議中。ピリピリしているかと思いきや、意外にも和やかムード?
▲スタートの時間を待ちます
▲レーススタート!全車音もなく、スーッと加速していきます。しかも、速い!
▲eCURRENT 930T-EV号も順調に周回を重ねていきます
▲ドライバーチェンジもスムーズに
▲何だかとても楽しそうで、筆者も飛び入り参加したくなりました…(もちろんできませんが)
▲エンジンからリチウムイオン電池に交換しただけで、中身はポルシェ930ターボ!速いです
▲レースだからこそ、マナーも大事。各チームが安全なレース進行に配慮していることが伝わってきました
▲サーキットで見るAE86はやっぱりカッコいいと改めて思いました
▲レース後半でeCURRENT 930T-EV号にトラブル発生。エンジン(電源)ルームから白煙が!
▲カレントチームのメカニックも何とか修理できないか対応にあたります
▲筑波サーキットのオフィシャルが冷却剤を吹き付け、電源周りをクールダウンさせます
▲eCURRENT 930T-EV号はリタイアとなりました。美女たちにもEVポルシェの走りを見せたかったのですが…
▲優勝は千葉県自動車大学校の千葉県自動車大学校EVシルビア。2位はTeam TAISANのタイサンポルシェ916EVとなりました
「新しい酒は新しい革袋に盛れ」ならぬ「新しい酒は古い革袋に盛れ」?
▲夕闇迫る筑波サーキット。この年代のクルマが横一列に並ぶのはいいものです。11月になると、暗くなるのが早いですね
今年で22回目の開催となった日本EVフェスティバル。つまり、第1回は1994年。今回出走していたS13型シルビアがS14型になったばかり。ロードスターは初代(NA型)が現役という時代でした。いつの間にか、あたりまえのように日産リーフなどの電気自動車が日本の路上を走る時代になっています。風切り音とタイヤのスキール音だけで目の前を走り去って行く光景は近未来のレースシーンを予感させるものなのかもしれません。
eCURRENT 930T-EV号は電源周りのトラブルでリタイアとなってしまいましたが、サーキットを走る姿はまさにポルシェ930ターボそのものでした。筆者を含めたいまの世代があとどれくらい内燃機関を搭載したクルマに乗っていられるのでしょうか。正直、そのことを考えてしまったことも事実です。
「新しい酒は新しい革袋に盛れ」という言葉がありますが、古い革袋(ボディ)にエンジンに替わるリチウムイオン電池を搭載したEV車に、例えば廃車同然になったクルマたちが再生する可能性のようなものを垣間見た気がします。次々とクルマを買い替えていくことで日本の経済がまわっていくことは事実かもしれませんが、古いクルマたちが少しでも長く延命できるのなら、コンバートEV車という選択肢もありなのかもしれません。
※コンバートEV「eCurrent」のサイトはこちら
http://www.ecurrent.biz/