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更新2020.08.19

iPhone世代に贈る、車齢13年超の旧車のススメ

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ryoshr

とある雑誌で「あなたのクラシックカー見せてください」という特集があったので、思わず買ってしまった。筆者自身のことを棚に上げていることは重々承知の上だが、誌面に登場するオーナーさんたちの高齢化が否定できない(笑)。このままでは数十年後に「旧いクルマを愛でる」という文化が潰(つい)えてしまうのではないかと心配になってしまうほどだった。

次の記事はおっさんなりに、若い人にも旧車を楽しんでもらうために、そのきっかけになるような「旧車のススメ」的な内容を書いてみようと思っていたところ、編集担当の方からも同じような提案があり、今回はそんなことを。

車齢13年超のクルマはもう「旧車」ということ?


「旧車」というと、1970年代以前のクルマを想像してしまうおっさんは多い。しかし、そんな年式のクルマは今なら車齢50歳を超えてしまう「太古車」とも言える年式だ。確かに1973年(昭和48年)の排ガス規制の導入がクルマの歴史の上で大きな転換期であり、おっさん達の「旧車」と「現代車」の境目と言えるかと思うが、若い皆さんはそんなこと気にしなくていいと思い始めている。例えば、税金が高くなる車齢13年超のクルマを今ドキの「旧車」と捉えてみてはどうだろうか。こじつけではあるが、公式に「旧いクルマ」として認定されているわけだし(怒)。

そう仮定すると、2003年以前のクルマはもう「旧車」ということだ。トヨタならMR-S(1999年発売)なんかもその仲間になる。外国車でも、例えばVWゴルフならゴルフ4の年代だ。このあたりの年代のクルマは、走行距離や程度で車両価格はかなりバラつきはするが、特殊な例を除けば100万円以下、大抵は50万円以下で購入ができる。しかも、太古車のようなサビとの戦いは必要がない。防錆技術が向上しているからだ。そして、この年式ならきっとクーラーがついているはずだ。税金が高いことを割り引いても、かなり買いやすい年式といえるかと思う。年式の幅をもう少し下まで伸ばすと、旧型のMiniや旧型ワーゲン(メキシコ製造)など、モデルチェンジ前のキュートなモデルも90年代製造のモデルなら100万円以下で買えたりもする。
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自分で直す前提で格安車を購入するススメ




しっかり整備されたものを初期費用を奮発して買うのも、入門者にはいいかもしれない。筆者はやはり、自分である程度直すつもりで、格安車を購入することをオススメする。大体、50万円で買って50万円分の修理を最初の1年でやる、くらいの感覚だ。足まわりなのか、機関なのか、最初の1年はテーマを決めてちゃんと乗れるようにすることを目標にする、というのが愛車との距離を縮めるためにはちょうどいいかと思う。どこから手をつけようかと悩んでしまうような、土に還る直前のクルマをレストアするとなると大変だが、前述の年式あたりで、適度にヤレたクルマを自分なりにアレンジしつつ、修理・修復するのはきっと楽しいと思う。

先日発表されたiPhone7に限らず、最近のスマートフォンをうまく活用し、見やすい位置に設置できれば、高価なナビシステムは不要な時代になった。さらにBluetooth対応のカーオーディオを取り付ければ、スマートフォンに入っている音楽を車内で楽しむこともできる。

何かの理由で動かすことができない時は、洗車をして、内装を磨けばいい。自分の愛車となってしまえば、走るだけが楽しみではないはずだ。整備も自分でやってみるなら、その車種でよくつかわれる工具はいいものを準備するのもいい。例えばドイツ車は13mmのボルトが多いので、13mmのメガネレンチだけはブランドものの工具を持つというのも楽しいかも。工具屋さんへ行ってみたり、ネットで工具を探すのものなかなか楽しいものだ。

若い読者の皆さんも自分なりの「旧車」を入手して楽しんで


昔は、悪質な販売店に騙されてヒドいクルマをつかまされた、なんていう話もあったかもしれないが、今なら情報をうまく集め、詳しい人のアドバイスなどを得つつ、クルマを選び、修理を楽しむことによって、「旧車」への入り口はかなり安全なものになっていると思う。ぜひ、若い読者の皆さんには自分なりの「旧車」を入手して楽しんで欲しい。そして自分がおっさんになったころ、また、若者にその時代の「旧車」を薦めて欲しい。たとえ、それがプリウスでも、自動運転のアウディでも(笑)。

[ライター/ryoshr]

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