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更新2018.04.16

憧れのクルマも動物も衝動買い(飼い)は御法度!じっくり「お試し期間」を設けてみる

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松村 透

いきなりですが、衝動買いの経験ありますか?筆者はもちろん(?)あります。それも何度も・・・。1点モノや限定品など「ここで決断しないと2度と手に入らないかもしれない」と思うようなモノほど、その行動がより顕著になるような気がします。そして、後々冷静になって「やめておけばよかった・・・」と思うこともしばしばです。いい加減、学習したいとは思っているのですが・・・。

里親募集の良いところは「お試し期間」があること


お試し期間

私ごとで恐縮ですが、我が家には動物病院の里親募集で引き取った、今年で3才になる猫(キジトラ/雌)がいます。もともと筆者は犬が好きでした(もちろん、いまでも好きです。できることなら飼いたい)。しかし、テレビ東京系列でオンエアされていた「週刊ニュース新書」という番組のアイドル猫「まーご」の動画を何度も何度もyoutubeで観ているうちに「猫もかわいいかも・・・」と思いはじめたことが、猫と暮らすきっかけとなりました。あるとき、スーパーの掲示板で見つけた動物病院の里親募集の貼り紙を見て、生後1ヶ月半だったいまの子を見初め、生後2ヶ月が過ぎるを待ってから引き取りました。※その「まーご」ですが、数年前に突然この世を去ってしまいました・・・。

里親募集の良いところは「お試し期間」があることです。自分とは相性がいまひとつかもしれない、想像していたよりも飼うのが大変だと思ったら、里親になることを辞退することができます(ただ、これはできるかぎり避けたいところです。猫にとってもストレスになりますし・・・)。筆者のように、動物病院で引き取った場合、治療費やワクチン代、長期不在で病院に預けるときの宿泊代などを割引してくれるところもあります。

・・・というわけで、「お試し期間」を経て我が家に来て3年が過ぎたウチの猫、生後2ヶ月にときは1kgにも満たなかったのに、いまではすっかり大きくなり、5kgを超えました・・・。ちょっと太り気味です。原稿の締め切りに追われる筆者のすぐ隣で、お腹を丸出しにして豪快に昼寝(通称「ヘソ天」)するのが日課です。猫の3才といえば、人間でいう30才前後。お年頃のアラサー女子にあるまじき格好で、もはや色気のかけらもありません(笑)。猫を飼っている(飼ったことがある)方であればご存知だと思いますが、本来、警戒心の強い猫がお腹を出して寝るということは、それだけいまの環境に安心していることの裏付けでもあるので、同居人としてはかなり嬉しかったりします(お腹も触らせてくれます)。

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もしや運命の出逢いかも?ペットショップで見掛けた子猫に一目惚れ


お試し期間

先日、立ち寄ったショッピングモールにペットショップがあり、それはそれは可愛い子猫がいました。抱っこしたら最後、筆者は情が移ってしまうタイプなので、普段はぜったいにやらないようにしているのですが、「この子は飼いたいかも・・・」と思うところがあり、店員さんに頼んでケージから出してもらいました。抱っこして早々に、その子猫がゴロゴロとノドを鳴らしはじめたのです。奇しくも誕生日が先住猫と1日違い。これってもしや運命の出逢いかも・・・。ふと、そんな思いが頭をよぎりました。

ペットショップでは猫を「買う」わけですから、お試し期間はありません。先住猫との相性が悪くても、何とか折り合いをつけてもらうしかないのです。果たして、人間の都合で猫たちにストレスを掛けてしまってよいものか・・・。秋晴れに恵まれ、夕暮れに染まった西の空を眺めつつ、悩んだ末に、ペットショップで抱っこした子猫を「買う(飼う)」ことを断念しました。

クルマの衝動買いしてしまう「ここで決断しないと2度と手に入らないかもしれない」という恐怖


お試し期間

冒頭の、1点モノや限定品など「ここで決断しないと2度と手に入らないかもしれない」。クルマにもこの条件がしばしばあてはまります。そのなかでも、中古車は最たる例です。

中古車検索サイトや気になるショップのストックリストを文字通り「巡回」し、自分が買うわけでもないのに一喜一憂している方も少なくないのではないかと推察します(筆者もその1人です)。そして・・・「おおおっ!これはいいぞ、欲しい!」と思った個体ほど、かなりの確率ですぐに売れてしまう………そんな経験はありませんか?このときの悔しさたるや・・・筆舌に尽くしがたいものがあります。

これが「本気モード」となればなおさらです。自分以外にライバルが山ほどいることが感覚値で分かっているだけに、冷静な判断が難しくなりがち。仕事や日常生活において、常に冷静な判断ができるような方であっても「買わないで後悔するより、買って後悔する」といった、本人も想定外の決断をしてしまうこともあります。

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気になるクルマを衝動買いしそうになる前に・・・じっくり「お試し期間」を


お試し期間

気になるクルマを衝動買いしそうになる前に・・・。これが現行モデルであれば、ディーラーに行って試乗することができます。たとえば、お気に入りのボディカラーが最寄りのディーラーに置いていない場合、少し足を延ばせば、系列店や他県に置いてある確率もあります。しかし、これが絶版車となるとそうはいきません。試乗することができても、店舗の近所を一回りか、ショップのスタッフが運転する助手席に座って・・・等々、短時間で善し悪しを判断するのは(ましてや、冷静さを欠いていることが多いと思うので)なかなか難しいと思うのです。

筆者の友人のひとりが、15年ほど前から1990年代のネオクラシックカーに乗っています。「維持費だけでマンションが買えた・・・」という嘆き(?)も聞いたことがあるようないような・・・。そんな友人が、1960年代に造られたクラシックカーへの乗り替えを口にすることがあります。試乗したことはもちろん、助手席で体感したこともないそうなので、あくまでも「イメージだけ」で欲しいと思っているようです。

友人自身も、さすがに「仮に出物が見つかったとしても、衝動買いは危険」だと本能的に気付いているようです。偶然、私の知人が、件の1960年代に造られたクラシックカーを所有しています。試乗はさすがに難しいとしても、事情を話せば喜んで助手席に友人を座らせてドライブしてくれるはずです。もし、レンタカーやカーシェアリング等で乗れるとしたら、文字通り「お試し期間」を設けてから、自分のイメージ通りのクルマか?じっくりと落ち着いて見極めた方が良さそうです。

クルマには感情がありませんから(そう思える場面は過去に何度かありましたが・・・)、動物の里親の「お試し期間」よりも割り切った考えができそうですが、大枚をはたいて手に入れた念願のクルマがイメージとかけ離れていたら、これほど悲しい結末はありません。やはりいちど、何らかの方法で「お試し期間」を経て、衝動買い(飼い)することをお勧めいたします。オーナーとクルマ、お互いの幸せのために・・・。

[ライター・カメラ/江上透]

※当記事は過去公開した記事の再編集版です

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