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更新2017.04.06

お宝ホビーと魅惑の品々!ジュネーブ・モーターショーをホビーで楽しむ

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北沢 剛司

ジュネーブ・モーターショーに出展するメーカーの多くは、ブースを訪れる人たちをもてなすべく、さまざまな志向をこらしています。そしてブース内にはミニカーやファッションアイテムなどの純正コレクションが買えるブティックが併設される場合があり、うっかり散財してしまうことも少なくありません。

ジュネーブ・モーターショー 2017

今回は、ホビーの側面で見たジュネーブ・モーターショーの姿をリポート。さらにジュネーブ市街にある模型店も併せてご紹介します。

いろいろな楽しみがあるジュネーブ・モーターショーのブース



モーターショーの楽しみは、ニューモデルを見ることだけではありません。メーカーが用意したさまざまなアトラクションを体験することも、大きなウェイトを占めています。今回のショーでは、特にVR技術を使ったアトラクションが増えていました。インテリアを疑似体験できるものからラリーゲームなどのエクストリームスポーツまで、リアルな体験を楽しめるブースが多く見られました。

ジュネーブ・モーターショー 2017

これはVR技術によりコネクテッド3Dナビゲーションやさまざまな運転支援機能が体験できるプジョーのアトラクション。会場を歩き疲れてひと休みしたいときには、思わず試したくなります。

ジュネーブ・モーターショー 2017

こちらはVWグループのセアト(SEAT)が行なっていたスマートフォンケースへの刻印サービス。ブースで無料配布するSEATのロゴ入りスマートフォンケースのウッド部分に、名前や好きなメッセージなどの焼き文字を入れてもらえます。機種に合わせて数種類のケースが用意されていたこともあり、来場者には大人気でした。筆者もiPhone用ケースをもらって列に並んでいましたが、長蛇の列に耐えきれずに撤退。結局、無刻印のまま持ち帰ってしまいました。

ジュネーブ・モーターショー 2017

DSのブースに展示されていた非売品のミニチュアモデルたち。シトロエン SMの木型、シトロエン DS試作車のクレイモデル、DS 50周年記念で製作されたカーボンファイバーボディのDSなど、ファンなら喉から手が出るほど欲しいアイテムでした。

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フォードはレゴのミニフィギュアを大盤振る舞い!



今回、もっとも羽振りが良いメーカーがフォードでした。今年3月1日にレゴの「スピードチャンピオン」シリーズから2016 フォード GT & 1966 フォード GT40が発売されたのに伴い、製品に付属するミニフィギュアのパーツを大量に用意。来場者に自由につくってもらえるよう、顔や帽子などのバリエーションを含む8種類のパーツを入れたケースをブース内に用意していました。

ジュネーブ・モーターショー 2017

このサービスはもちろん来場者に大ウケ。それぞれが自分好みのパーツを組み合わせてミニフィギュアを製作していました。

ジュネーブ・モーターショー 2017

こちらが現在発売中のレゴ製品。新製品のフォード GT & GT40に加えて、フォード・マスタング、フォード F-150 ラプター & フォード モデル A ホットロッドが展示されていました。

ジュネーブ・モーターショー 2017

フォード・ブース内のブティックでもレゴを販売していました。

ジュネーブ・モーターショー 2017

こちらは2016年のル・マン24時間レースでクラス優勝を果たした実車のフォード GT。

ジュネーブ・モーターショー 2017

そしてこれがレゴで製作されたフォード GTのル・マン仕様車。全長1mほどの巨大な作品で、ディテールまでしっかり作り込まれていました。

ジュネーブ・モーターショー 2017

1966年のル・マン24時間レースで1-2-3フィニッシュを飾ったフォード GT40。展示車両はレプリカですが、その迫力は周囲を圧倒するものでした。

ジュネーブ・モーターショー 2017

フォード GT40も巨大なレゴ作品が製作されていました。思わず自宅に持ち帰りたくなるほどの素晴らしい出来栄え。レゴの緻密な作品にはいつも驚かされます。

物欲を刺激する各社のイチ押しアイテム



ブース内で純正コレクションのお買い物ができるブティックにも、面白いアイテムがたくさんありました。今回はメルセデス・ベンツ、BMW、シトロエン、プジョーなどの常連が販売を止めた一方、アストンマーティンが新たにブティックをオープン。プレミアムブランドのブティックは総じて賑わっている印象でした。

ジュネーブ・モーターショー 2017

ベントレーのブースには、毎回立派なブティックが併設されています。今回も2017年の新作を含むアイテムを豊富に用意していました。

ジュネーブ・モーターショー 2017

2008年からベントレーと技術提携を行なっている英国のオーディオブランドがNaimです。そのNaimとベントレー社内のデザインチームが共同開発した、コンパクトなワイヤレススピーカーシステムが「Naim For Bentley Mu-so Qb」。ベントレーの内装色 “Portland” を採用したカラーリングと、ローレット加工を施したコントローラーがベントレー特注モデルの証。本国では2016年10月から発売しています。

ジュネーブ・モーターショー 2017

こちらは以前から発売されている「Breitling For Bentley Desk Clock」。その名の通り、ブライトリングがベントレー向けに製造している置き時計です。サイズは直径12cmで、台座はウォールナットとピアノブラックの2種類を用意。贅沢なコラボレーションにも関わらず、価格はCHF 1,336(約15万円)というリーズナブルさ。勢いで思わず買ってしまいそうになります。

ジュネーブ・モーターショー 2017

ランボルギーニのブース内にもコレクションを販売するブティックがあります。ランボルギーニはファッションアイテムが充実していて、新作コレクションを手に入れることができます。

ジュネーブ・モーターショー 2017

今回のジュネーブでデビューしたウラカン・ペルフォルマンテのオフィシャルミニカーも早速販売されていました。

ジュネーブ・モーターショー 2017

ポルシェもコレクション販売に積極的なメーカーのひとつ。ブティックはいつもブース内の目立たない場所にあるため、意識して探さないと、お宝にありつけない可能性があります。

ジュネーブ・モーターショー 2017

今回購入したのは、ジュネーブでデビューしたばかりの新型ポルシェ 911 GT3の1/43ミニカー。ボディカラーも展示車両と同じインディアンレッドでした。さらにパナメーラ スポーツツーリズモの1/43ミニカーも用意するなど、実車のデビューに合わせてミニカーを発売する体制が整っていました。

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スーパーカーブランドはコレクション販売も好調



ジュネーブ・モーターショーは、昔からスーパーカーブランドが多数出展することで知られています。今回も例外ではなく、超ド級のブランドが軒を連ねていました。そんなスーパーカーブランドは、ブース内のコレクション販売も好調。会場内でそれらの紙袋を持った来場者を何人も見かけました。

ジュネーブ・モーターショー 2017

コレクション販売の王道は、やはりブガッティです。ファッションアイテムからミニカー、カレンダーまで、さまざまな商品が揃っていました。販売店に気軽に立ち寄って買えるものではないだけに、モーターショーのブティックは貴重な存在です。

ジュネーブ・モーターショー 2017

パガーニは昔からコレクション販売に積極的で、ブース内の販売も毎年好調なように思えます。ミニカーよりもむしろ、オフィシャルの豪華本などを買い求める人のほうが多いようです。

ジュネーブ・モーターショー 2017

ケーニグセグもコレクションが充実しています。ブガッティと同様にモーターショーのような機会でないとコレクションを買うのが難しいブランドなだけに、商品を熱心にチェックする来場者で賑わっていました。

ジュネーブ・モーターショー 2017

マセラティはファッションアイテムがメインですが、昔のレースポスターやミニカーなども販売しています。中央の1/43ミニカーの価格は26ユーロ(約3,120円)とリーズナブル。思わずクアトロポルテ III のミニカーを買ってしまいました。

ジュネーブ・モーターショー 2017

ジャガー・ランドローバー ブースのミニカーは、このような充実ぶり。1/8スケールのジャガーEタイプが強烈なインパクトを与えていました。

ジュネーブ・モーターショー 2017

アウディ ブース内のショップは、このようなハイセンスなつくり。面積もたっぷり確保され、ゆったり買い物を楽しめる雰囲気でした。

ジュネーブ・モーターショー 2017

アバルトのブティックには往年の写真が飾られ、ヘリテージを大切にしていることがよく分かります。アイテム数も豊富で、魅力的な品々がディスプレイされていました。

ジュネーブは市街の模型店巡りも楽しい



ジュネーブ市街には、ミニカーや鉄道模型などを扱う専門店が数件あり、個人的にはそれらのショップ巡りがもうひとつの楽しみでもあります。今回は筆者が極私的に巡回している模型店も番外編としてご紹介します。

ジュネーブ・モーターショー 2017

70年以上にわたりジュネーブで模型店を営んでいる老舗が、CHARLES AMACHER (http://amacher-models.com/) 。モーターショー会場への路線バスが発着するコルナヴァン駅からもっとも近い模型店で、アクセスも良好です。

筆者が最初にジュネーブ・モーターショーを取材した1994年からこの佇まいで、毎年変わっているのはショーケースに飾られているアイテム程度。いつもお店の定休日となる月曜日にジュネーブ市街を巡るため、しばらく訪問できていません。ただ、外から覗く限り、店内の様子は20年以上前から特に変化していない様子でした。店主も明るい人柄で、昔ながらの薄暗い模型店が大好きな方には、たまらないお宝空間となるはずです。

ジュネーブ・モーターショー 2017

Molard-Jouets SA (http://molardjouets.weebly.com)は、ジュネーブの中心街にある模型店。平日の午前中でもお客さんが入れ替わり立ち替わり来店する人気のお店です。
鉄道模型とミニカー、ラジコンを取り扱っていて、日本で品薄の新製品がここで見つかることもあります。入店時に「ボンジュール!」と言って探しているものを伝えれば、すぐに答えてくれるはず。もちろん見学だけでもOKです。

ジュネーブ・モーターショー 2017

JOUETS BOLLER (https://www.facebook.com/JOUETS-BOLLER-224493847577692/) は、毎週水曜と土曜に蚤の市が開催されるプランパレ公園に近い模型店。ジュネーブの有名観光スポットでもあるパテック フィリップ・ミュージアムからも近いので、ジュネーブの市街観光に適した場所にあります。

このお店は毎年ジュネーブ・モーターショーに出店しているため、筆者が訪問するショー期間中はいつもクローズ。以前訪問したときは古い日本製トイ・ラジコンが売っていたので、思わぬお宝アイテムが見つかるかもしれません。

ジュネーブ・モーターショー 2017

Franz Carl Weber (https://www.fcw.ch)は、路面電車が走る中心街に位置する大きなおもちゃ店。日本でいえば、東京・銀座の中央通りにある博品館トイパークのような大型店です。

模型店と違って専門的な商品は少なめですが、日本未入荷品が見つかることもあるので、チェックは欠かせません。

ジュネーブ・モーターショー 2017

ちなみにレゴでつくられたこのポルシェ 911 GT3 RSは、ジュネーブ国際空港とモーターショー会場の間にあるショッピングモール内にディスプレイされていたもの。モーターショー期間中はこのような特別展示も行われているので、会場外でもいろいろな楽しみがあります。

このようにさまざまな楽しみかたがあるジュネーブ・モーターショー。機会があれば、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

[ライター・カメラ/北沢剛司]

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