更新2022.12.17
自動車販売店に嫌われる人がやりがちな「3つの特徴」とは?
Mt.T
これは、自動車販売店だけに限ったことではないと思いますが、やはり顧客選びってあると思います。
「顧客選び」といっても、あからさまにあなたはダメ、あなたはOKっていうことはないと思います。
とはいえ、ここはやはり商売ですから、自分たちも利益を出せて、お客様にもとても満足いただければお互いにハッピーですからね。
店頭にある在庫車であれば、ユーザー側も現物を見て買う・買わないの判断ができます。
しかし、レアなモデルや希望のクルマが店頭にないような場合には「お店に探してもらう」という手段を使うことになります。
ここで、良いクルマに出会える人とそうでない人に大きな差が出るのです。
■嫌われる人その1:やたらと条件が細かい
もちろん、車種やグレードなどある程度決まらないと探しようがないことも事実です。
このオプションが絶対で、色はこの組み合わせで、距離は絶対に1万km台で、ホイールはこのメーカのこのモデルで、タイヤは絶対BSで、1オーナーで、当然無事故で、記録簿が全部揃っていて、そして価格が安くて・・・なんていわれた日には、絶対ないよそんなクルマってなっちゃいますよね。
もちろん、ユーザーが欲しいクルマだということはとてもよくわかるんですが、コンディション良好で、オプションが満載で、さらに1オーナーで・・・というクルマが出たら、それこそ取り合いになり、価格が安いことなんてあり得ないんです。
それだけの条件を付けるなら、当然のごとく価格は高くなるのは自明の理。予算を上げるか、条件を絞るなどの対応が求められます。
■嫌われる人その2:ネットや知人の情報を鵜呑みにしているだけ
よくあるのが、友人がクルマに詳しくて、記録簿のないクルマは絶対に買っちゃダメって言われたから買わないとか、ネットにこう書いてあったからとか。
友人に聞いたり、ネットで検索したり・・・。欲しいクルマについて事前に調べる行為自体は素晴らしいことだと思います。
しかし、それをすべて鵜吞みにしてそれがすべてと思ってしまうとかえって失敗します。むしろ、良いクルマを手に入れるのは難しいのではないかとすら思います。
なぜ記録簿がないとダメなのか?記録簿には何が書いてあるのか。まあ、ないよりはあったほうが良いですが、絶対の理由をどこにお待ちでしょうか。
今後転売が目的で資産価値を上げたいために、とか、自身の経験から記録簿がないクルマで大失敗をしたとか、そういうケースなら理解できます。
しかし、自分の意思はそこにまったくなく、記録簿なければどうなのか?あったらどうなのか?すら理解しないまま、ただ記録簿という亡霊に取りつかれてしまっている。
そんな人は、もしかしたらお宝を目の前にしたとしても、自ら遠ざかっていることがありそうです。せっかく良い個体を一生懸命ご案内しても内容を理解してもらえないのは悲しいですね。
■嫌われる人その3:本気度が低い
探してほしいとはいわれるが、紹介しても話が進まない。まあ良いのがあったら買おうかな、くらいな。
「いつか欲しい」程度で、今はまだ買うつもりはない。それならば、買う気になったときに探した方がいいです。いつ買うの?今でしょ!なくらいが良いタイミングでしょう。
クルマだけではないですが、売る側と買う側っていつもこういう図式ですよね。ユーザー側は、安くてよいクルマ(いわゆる"掘り出しモノ"的な)が欲しい。お店は、品質の良いクルマを適性な価格で販売したいわけですから。
■「掘り出しモノ」なんて幻想に過ぎない
しかし、まず「掘り出しモノ」なんてクルマは出てくることはないんです。掘り出しモノがすぐに出てきたら、それは違いますし、そんな掘り出し物でてきたらみんなが欲しがるから価格は上がるのが需要と供給の原理からも明らかですね。
では、ユーザー側は何をしたらよいかというと、信頼できる自動車販売店と担当営業を見つけることです。中には、品質の悪いクルマを良いクルマだと偽って販売するようなケースもいまだに見受けられます。メーター改ざんや修復歴の隠匿などがわかりやすい例でしょうか。
ひとことで、信頼できる自動車販売店といっても、口コミやGoogleマップでの評価が高いから行ったのに、全然自分には合わなかったなんてこともあるでしょう。
担当営業との相性の問題もありますからね。病院だってそうです。かたやネット評価はとんでもなく低いのに、実際はめちゃくちゃいつも混んでいて患者さんが絶えない病院。かたやネットの評価は高いし、スムーズだけどすべて事務的でちゃんと見てもらえたのか不安になってしまうとか。
■まとめ:実際の行動はどうすればいいのか?
ユーザーはクルマを買おうと思ったらまずはお店を探さなくてはいけません。カーセンサーやgoo-netで、お目当ての車を検索するといくつかの販売店の在庫車が出てくるでしょう。その中で、自分の足で出向くことのできるお店をいくつか絞る。
次に電話でこういうクルマを探していて、相談に乗って欲しい旨を伝えて、来店の予約をする。そこで担当者と話をして、欲しいクルマの特徴や注意点、自身の予算や条件など話をしたうえで、ここならちゃんと応対してくれそうだと思えるところに絞っていくのがいいかもしれません。
オススメしない方法として「同じ条件で複数の販売店に声をかけまくること」です。
クルマ業界も広いようで、結構仲が良かったり、ひとつ間を挟むとつながったりと、割と「横のつながり」があり、情報共有の機会もあったりします。
いろいろなところに声をかけていると、販売店としては「なんだ、うちを信頼して任せてくれたわけじゃないのか、じゃあ優先順位は低くてよいか」となりかねません。あまり本気で探してるわけじゃないんだろうなと思われることもあります。
そうすると、依頼したけど結局どこからも連絡がこない、欲しいクルマに出会えないとなってしまうのです。
最終的には、結局は人と人のお付き合いなので、ユーザーと販売店の信頼関係が作れているのか、これになるのではないでしょうか。
クルマ探しをするときは、販売店との信頼関係が重要です。面倒がらずに、信頼できる販売店を探して素敵な一台と出会ってくださいね。
[画像/Adobe Stock ライター/Mr.T]