
ドイツ現地レポ
更新2023.11.22
名車のレプリカ?「フォードGT40」リメイクモデル
中込 健太郎
クルマが好きでいろんなクルマを見て「いいなあ」「素敵だなあ」と心酔することしきりですが、一方で、クルマを見て行くほどに、知らないこともまだまだ多いなあと思うことが多々出てまいります。ドイツからフォードGT40のレポートです。
(編集部追記:当記事は過去配信した記事の改定版です)

1964年にデビューし、ル・マン24時間耐久レースでも大活躍。そんな名車のレプリカでしょうか。今風なマッドブラウンが妙にマッチしていますね。このクルマはアメリカのフォード・モーターが世に送り出したスポーツプロトタイプのレーシングカーです。
冒頭の「知らなかったこと」とは、私自身「GT40」だと思って呼んできましたが、フォード自身は一度も「GT40」と呼んだことはないのだそうです。もともとは「フォードGT」。40というのは車高が40インチ(1016mm)だったからだそうです。まあ、それでもこれからもGT40と呼ぶでしょうけれど。たまにこういう知識の核心に迫るような発見に触れると新鮮な気持ちになるものです。
1960年代にフォードのイメージ戦略もあり、モータースポーツの分野での躍進が有効であるということで、当時ル・マンでは圧倒的な強さを誇っていたスクーデリア・フェラーリの買収を画策していましたが、失敗に終わり、そこで自社でローラ・GTをベースに開発されたのがこの写真のもとになった「フォードGT」でした。
ドイツといえば、このフォードGTがデビューを飾ったのは、1964年のニュルンブルクリンク1000kmでした。この時の結果はリタイア。続くル・マンでもラップレコードとル・マン史上初めて300km/h超えは果たしながらリタイアに終わりました。この新時代の幕開けを告げるかのような高性能マシン、1966年にはル・マンで表彰台を独占。こうして多くの車好きの記憶に強く残る一台になっていきました。
こんなGT40、自分の好きな車の中で屈指のお気に入りに数える人も少なくなく、フォードは100周年記念してオリジナルの通称「GT40」を彷彿とさせつつ、現代風のスーパースポーツとして1500台限定で「フォードGT」を2005年にリリースしました。写真はその一台でしょう。
日本には正規輸入はされなかったものの数台持ち込まれている模様です。ルーフの部分の材質が異なるようにも見えるので、もしかするとオープンの「GTX1」かもしれません。しかしカフェに乗り付けるとはかなりおしゃれですね。
[ライター/CL編集部・中込健太郎 カメラ/ドイツ駐在員]
(編集部追記:当記事は過去配信した記事の改定版です)

1964年にデビューし、ル・マン24時間耐久レースでも大活躍。そんな名車のレプリカでしょうか。今風なマッドブラウンが妙にマッチしていますね。このクルマはアメリカのフォード・モーターが世に送り出したスポーツプロトタイプのレーシングカーです。
冒頭の「知らなかったこと」とは、私自身「GT40」だと思って呼んできましたが、フォード自身は一度も「GT40」と呼んだことはないのだそうです。もともとは「フォードGT」。40というのは車高が40インチ(1016mm)だったからだそうです。まあ、それでもこれからもGT40と呼ぶでしょうけれど。たまにこういう知識の核心に迫るような発見に触れると新鮮な気持ちになるものです。
1960年代にフォードのイメージ戦略もあり、モータースポーツの分野での躍進が有効であるということで、当時ル・マンでは圧倒的な強さを誇っていたスクーデリア・フェラーリの買収を画策していましたが、失敗に終わり、そこで自社でローラ・GTをベースに開発されたのがこの写真のもとになった「フォードGT」でした。
ドイツといえば、このフォードGTがデビューを飾ったのは、1964年のニュルンブルクリンク1000kmでした。この時の結果はリタイア。続くル・マンでもラップレコードとル・マン史上初めて300km/h超えは果たしながらリタイアに終わりました。この新時代の幕開けを告げるかのような高性能マシン、1966年にはル・マンで表彰台を独占。こうして多くの車好きの記憶に強く残る一台になっていきました。
こんなGT40、自分の好きな車の中で屈指のお気に入りに数える人も少なくなく、フォードは100周年記念してオリジナルの通称「GT40」を彷彿とさせつつ、現代風のスーパースポーツとして1500台限定で「フォードGT」を2005年にリリースしました。写真はその一台でしょう。
日本には正規輸入はされなかったものの数台持ち込まれている模様です。ルーフの部分の材質が異なるようにも見えるので、もしかするとオープンの「GTX1」かもしれません。しかしカフェに乗り付けるとはかなりおしゃれですね。
[ライター/CL編集部・中込健太郎 カメラ/ドイツ駐在員]